スーダンにおける紛争が3年目を迎える中、スーダン国内の避難民キャンプおよび隣国チャドへ逃れた130万人以上の避難民が、極めて深刻な人道危機に直面しています。食料、水、医療、住居などの基本的な生存基盤が急速に失われつつあります。
エルオベイドにおける水資源への攻撃と生活の困窮
スーダンのエルオベイドにある避難民キャンプでは、壊滅的な水不足が人々の生活を圧迫しています。アルジャジーラのアルミグダド・アルルハイド記者の報告(2026年8月26日付)によると、準軍事組織である「即応支援部隊(RSF)」が同市の水資源を標的にしていることが判明しました。この攻撃により、避難生活を送る家族は生命維持に不可欠な水へのアクセスを絶たれる危機に瀕しています。
チャドにおける支援の限界と資金ショートの現実
チャド政府は2023年の紛争開始以来、国境を開放し続けており、現在130万人ものスーダン人避難民を受け入れています。2026年1月以降だけでも、約1万5000人が新たに流入しました。しかし、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とWFP(国連世界食糧計画)は、合計4億2800万米ドル(UNHCR:2億8900万米ドル、WFP:1億3900万米ドル)の資金が不足しており、今後数ヶ月で支援が大幅に縮小されると警告しています。
現在のリソースでは、UNHCRは避難民の10人に4人に対してしか基本的な支援を提供できていません。以下の状況が報告されています。
- エネディ・エスト州のオウレ・カッソニなど一部の地域では、避難民が生き延びるために必要な1日の最低水量の半分以下しか確保できていません。
- 資金不足により、約8万世帯がシェルターを欠いた状態にあります。
- 教育現場は過密状態にあり、多くの教室で教師1人につき100人以上の児童が詰め込まれています。
- 性的およびジェンダーに基づく暴力の生存者に対する重要な保護サービスも縮小を余儀なくされています。
人道支援機関による緊急警告
UNHCRのチャド代表パトリス・アウアンソウ氏は、「私たちが東部チャドで目にしているのは、資金不足による人道的な代償です」と述べ、「2025年末の時点で、東部の難民緊急事態に対応するために必要なリソースの約3分の1しか確保できていませんでした。ドナーからの緊急の支援がなければ、今年はさらなる削減と劣悪な状況、そしてすでに戦争から逃れてきた家族にとってより大きな苦しみをもたらすでしょう」と警告しました。

WFPのチャド担当国ディレクター兼代表であるサラ・ゴードン・ギブソン氏は、WFPが短期的および長期的にチャドの食料不安への対策に取り組む姿勢に変わりはないとしつつも、必要とされるリソースの半分も確保できていない現状では、最も支援を必要とする人々へ十分な食料を届けることはできないと述べ、その結果として人々が壊滅的な状況での生存戦略を強いられ、命が危険にさらされることになると指摘しました。
広がる疾患と避難民の脆弱性
資金不足の影響は、特に女性や幼い子供たちに顕著に表れています。現在、24万3000人以上が十分な資金がないために内陸部の定住地へ移動できず、東部の国境地域に留まっています。彼らは野外や簡易シェルターでの生活を強いられており、病気や暴力、厳しい気象条件が常に生存を脅かしています。国連機関は、チャドの寛容な国境開放政策に対し、国際社会による決定的な責任分担が今すぐ必要であると訴えています。