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スペースXがモバイル市場へ参入しベライゾンなど米通信大手株が大幅下落

イーロン・マスクが率いるスペースXによるモバイル市場参入の動きを受け、米国の主要通信株が金曜日の市場で大幅に下落した。スペースXは、スターリンクのインターネットをモバイルサービスに拡張するため、全国規模の低バンドスペクトルポートフォリオを買収する合意を発表した。この動きは、ベライゾン、AT&T、T-モバイルといった従来の通信大手に対する直接的な挑戦となるもの…

スペースXがモバイル市場へ参入しベライゾンなど米通信大手株が大幅下落

イーロン・マスクが率いるスペースXによるモバイル市場参入の動きを受け、米国の主要通信株が金曜日の市場で大幅に下落した。スペースXは、スターリンクのインターネットをモバイルサービスに拡張するため、全国規模の低バンドスペクトルポートフォリオを買収する合意を発表した。この動きは、ベライゾン、AT&T、T-モバイルといった従来の通信大手に対する直接的な挑戦となるものであり、ウォール街や通信業界全体に波紋を広げている。

通信市場の競争激化と株価の急落

金曜日の発表を受け、通信セクターの株式は一斉に売り浴びせられた。ベライゾンは約10%下落し、2002年以来最悪の日を記録するペースとなった。また、T-モバイルの株価は13%下落、AT&Tは約10%下落し、それぞれ2013年と2000年以来の最悪な一日を記録した。一方で、スペースXの株価は小幅に上昇し、その日の取引では約1%のプラスとなった。

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市場関係者やアナリストの間では、スターリンクが従来の地方向けブロードバンドサービスから、モバイル分野の直接的な競合へと移行することへの懸念が以前から高まっていた。この事業拡大は、伝統的キャリアが誇る高収益の法人向け、緊急サービス向け、地方の加入者基盤だけでなく、利益率の高い国際ローミング収入をも脅かすものとなっている。

スペースXのスペクトル取得と80億ドルの契約

スペースXがグレイン・マネジメントから取得する契約を結んだスペクトルは、木曜日の声明によれば、「800 MHz帯における最大14メガヘルツのペアスペクトルのライセンスポートフォリオ」である。報道によれば、スペースXはこの通信インフラ企業グレイン・マネジメントからの低バンドスペクトルポートフォリオの買収に80億ドルを投じる計画であり、このポートフォリオにより、インターネットを壁やその他の固い構造物を通じてより良くブロードキャストすることが可能になるという。この買収には、米国の規制当局による承認が必要となる。

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スターリンクは6月30日の時点で200か所以上の国で利用可能であり、1,200万人以上の加入者を獲得していた。しかし、信号を送信するためには依然としてスペクトルが必要であり、今回の買収はスターリンクモバイルの長期的な事業機会をより信憑性の高いものにしたと評価されている。J.P.モルガンやエバーコアISIなどのアナリストらは、このロケットメーカーが既存の衛星機能に加え、「実際のネットワークの輪郭を手に入れた」と指摘している。

「今後2年間で1,000億ドル以上のスペクトルが市場に投入される見込みであり、多くの競争が生まれています。(企業は)競争し、革新しようとするでしょう。それが素晴らしいことなのです。」 ブレンダン・カー、FCC委員長

スペースXがモバイル市場へ参入しベライゾンなど米通信大手株が大幅下落
写真:Yahoo

T-モバイル幹部による戦略への懐疑論

一方で、アメリカの主要通信会社であるT-モバイルは、マスクの計画が従来の通信事業者にとって深刻な脅威になるとは見ていない。シティの2026年グローバルTMTカンファレンスにおいて、T-モバイルのCFOであるピーター・オスバルディック氏は、スターリンクモバイルをワイヤレス分野における競争上の脅威ではないと一蹴し、スペースXの戦略の一部は「笑い飛ばされるべきもの」であると厳しく批判した。同氏は、管理チームが数か月の間にワイヤレスネットワークの展開戦略を何度も変更すれば、相応に笑い飛ばされ経営陣から追い出されるだろうと語っている。

オスバルディック氏は、衛星通信が都市部で直面する物理的な限界を強調した。「建物や壁を突き抜けることはできない。テスラのフロントガラスすら通らない」と述べ、衛星通信だけで全国的なモバイルネットワークを代替することは不可能であると主張した。また、衛星だけでは基礎的な物理法則を破ることはできないとし、スターリンクがモバイル市場で成功するためには膨大な数の小型セル基地局(フェムトセル)を地上に配備する必要があるが、その規模やインフラ構築には非現実的なコストと時間がかかると指摘している。

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AT&TのCEOであるジョン・スタンキー氏も、スターリンクの動向を注視しているものの、屋外で見通しの良い車両接続などのIoT用途で補完的な役割を果たす可能性があると見る一方で、直ちに脅威とは捉えていない姿勢を示している。

執筆者について: nipponese

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