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シリア裁判所、元ムフティのアフマド・バドレッディーン・ハッスーン被告に終身刑を言い渡し

2026年8月24日、シリアの首都ダマスカスにある第4刑事裁判所は、バッシャール・アル=アサド前政権下で最高宗教指導者を務めた元ムフティのアフマド・バドレッディーン・ハッスーン被告に対し、禁錮終身刑の判決を下した。同被告は内戦中の暴力扇動や殺人正当化などの罪に問われていた。…

‘Barrel bomb mufti’ Ahmad Hassoun handed life sentence in Syria trial

2026年8月24日、シリアの首都ダマスカスにある第4刑事裁判所は、バッシャール・アル=アサド前政権下で最高宗教指導者を務めた元ムフティのアフマド・バドレッディーン・ハッスーン被告に対し、禁錮終身刑の判決を下した。同被告は内戦中の暴力扇動や殺人正当化などの罪に問われていた。

ダマスカス第4刑事裁判所の判決と主な罪状

シリアの旧政権下でイスラム教の最高権威であるグランド・ムフティを2005年から2021年のポスト廃止まで務めたアフマド・バドレッディーン・ハッスーン被告に対し、ダマスカスの第4刑事裁判所は2026年8月24日に終身刑を言い渡した。裁判長のファフル・アルディーン・アル=アリアン判事は、被告が内戦中の宗教的機関やファトワ評議会を利用し、政権の軍事・治安作戦に宗教的な正当性を与えていたと指摘した。

裁判所の認定によれば、同被告はシリア国内の紛争において、民間人を標的としたバレル爆弾の使用を正当化し、それが人道支援の国際ルールの重大な違反にあたると判断された。また、当局の発表や各社の報道によると、同被告は市民の間の内戦やセクト間抗争を煽る行為に直接関与したとされ、人道に対する罪および戦争犯罪に該当するとみなされている。かつてのアサド政権の忠実な支持者であった同被告は、公の場で軍関係者に対して反体制派への対決を促す発言を繰り返していた。

シリア裁判所、元ムフティのアフマド・バドレッディーン・ハッスーン被告に終身刑を言い渡し
Photo: Yahoo

第4刑事裁判所の裁判長を務めるファフル・アルディーン・アル=アリアン判事は、官方の宗教施設が「シリア全土で大規模な破壊を引き起こした、民間地域を標的としたバレル爆弾の使用を正当化した。これは国際人道法規の違反を構成する」と述べた。さらに、同判事は調査によってハッスーンの「人道に対する罪および戦争犯罪への関与」が証明されたと述べたうえで、国庫の利益のために彼のすべての資産を没収する命令も下したと発表した。

裁判所は、ハッスーンに対する一般あるいは特別の恩恵による恩赦の適用を禁止し、言い渡された刑の執行停止や仮釈放の権利も一切認めない判決を下した。また、法廷では証人による証言も行われ、証言者たちはハッスーンから脅迫や金銭の要求を受けたと主張した。さらに、ハッスーンはシリア内戦におけるロシアやイランの介入を支持し、戦争犯罪に関与したとされるイラン・イスラム革命防衛隊(IRGC)の「クッズ部隊」の元司令官ガーセム・ソレイマニら高官を公然と支持したことでも告発されていた。

裁判の経緯と資産没収および特赦除外の決定

ハッスーン被告は、アサド政権がイスラミスト主導の反体制派による攻勢によって2024年12月に崩壊した後、身を隠していたが、2025年3月にダマスカス空港で逃亡を図ろうとしたところを当局に拘束された。同被告に対する裁判は2025年6月25日に始まり、その後複数回の審理を経て同年8月に最終局面を迎えた。検察側は死刑を求刑していたが、最終的に下されたのは終身刑および複数回の禁錮刑である。

Ahmad Hassoun in a white head dressing with a blurred picture of Bashar Assad behind him
Photo: DW

第4刑事裁判所での公判は、7月に3回の出廷を経て、第5回の審理を経て最終局面へと移行した。8月24日の最終公判セッションでは、検察側、原告側、そして弁護人による最終弁論が行われ、ハッスーン自身の最終意見聴取も実施された上で判決の言渡しに至った。

移行期正義をめぐる動きと国内外の反応

アフマド・アル=シャラー大統領が率いる新たな政権下では、2025年1月の発足以降、旧政権時代の犯罪を裁くための移行期正義のメカニズムが段階的に進められている。ハッスーン被告の裁判は、元政権の高官に対する一連の厳しい司法判断の一つであり、その中にはバッシャール・アル=アサド前大統領やその実弟であるマヘル・アル=アサド氏に対する欠席裁判での死刑判決なども含まれている。シリアの新しい当局によって裁かれたアサド政権時代の関係者としては、ハッスーンが10人目の人物となる。

‘Barrel bomb mufti’ Ahmad Hassoun handed life sentence in Syria trial
Syria's former grand mufti under ousted President Bashar Assad, Ahmad Badreddine Hassoun, stands as a court sentences him to
Photo: Apnews

一方で、一連の迅速な裁判に対しては国内外の人権団体などから公平性や手続きに関する懸念の声が上がっている。その一方で、長年旧政権による過酷な支配や犯罪に苦しめられてきた多くのシリア市民の間では、新たな政府が旧政権の関係者に対する裁判を迅速に進めていることに対して歓迎の声も広がっている。

アルジャジーラの現場報道によると、ハッスーン被告は、これまでに死刑判決を受けたアサド一族の主要メンバーとは異なり、スンニ派の宗教指導者として国民の一部に一定の人気や支持基盤を今なお残している異色の存在である。支援者らは被告の発言が文脈を無視して切り取られていると主張する一方、被害者や批判的な市民の間では、これまでの政権中枢に対する裁きを歓迎する声が上がっていると伝えられている。

Former "Barrel Mufti" Ahmad Hassoun Sentenced to Life in Prison in Syria on Charges of Incitement…
執筆者について: nipponese

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