カザフスタンは2026年8月24日、新憲法の下で初となる新たな一院制議会「クルルタイ」の選挙を実施した。出口調査によると、新党「アディレト」が70%を超える得票率で圧倒的な多数派を占めることが確実視されており、カシム=ジョマルト・トカエフ大統領の政権基盤を一段と固める結果となっている。
新党アディレトが圧倒的多数を獲得、新憲法下の初選挙
カザフスタン全土で実施された早期議会選挙は、国政の枠組みを大きく変える歴史的な節目となった。これまでの両院制議会に代わり、新たに設置された145議席の単一議会「クルルタイ」を争う形で行われ、選挙管理委員会の発表によれば、親政権派として今年初めに結党されたばかりのアディレトが約71パーセントの得票率を記録した。
選挙管理委員会と複数の出口調査結果によると、アディレトは新議会において約109議席を獲得する見通しである。アディレトは結党間もない時期に、約30年間にわたりカザフスタンを率いてきた旧与党「アマナト」を吸収合併しており、実質的に国内最大の政治勢力を引き継いだ形となっている。選挙戦では最多となる186人の候補者を擁立し、新憲法を強力に支持する姿勢を前面に出して圧倒的な勝利を収めた。
アディレトの党首を務めるアイベク・ダデバイ氏は、最初の出口調査結果が発表された後、有権者に向けて感謝の意を表明した。
アイベク・ダデバイアディレト党首氏は、選挙キャンペーン期間中にすべての地域を訪問し、全国で数千の人々と面会したと述べ、あらゆる集会で人々が重視する課題や意見、提案を直接聞いたとして、すべての意見を大切にしたい考えを示した。
議会入りを果たした5党と野党勢力の動向
今回の選挙では、政党が得票率5パーセントの阻止条項をクリアして議席を獲得する必要があった。カザフスタン研究所による初回の出口調査では、アディレトのほか、農村層を地盤とするアウル党が6.2パーセント、ビジネス層を支持基盤とする新興政党のレスプリカが5.2パーセント、同じく起業家支援を掲げるアク・ジョル民主党が5.1パーセント、そして中道左派の全民族社会民主党が5.0パーセントを獲得し、それぞれ議会入りを決めた。

獲得議席数としては、アウル党が12議席、レスプリカが9議席、全民族社会民主党が8議席、アク・ジョル民主党が7議席をそれぞれ確保する見込みである。一方で、カザフスタンの人民党は2.8パーセント、緑の党であるバイタクは0.9パーセントの得票にとどまり、議席獲得に必要な基準に届かなかった。選挙管理委員会は、議会入りしたいずれの4つの野党勢力も、基本的にはトカエフ政権の路線を広く支持する立場をとっていると指摘している。
法律・立法情報機関のトップであるインディラ・アウバキロワ氏は、事前の予測通りアディレトがすべてのプラットフォームを効果的に活用してリードを広げたと指摘する一方で、人民党の得票率が約3パーセントにとどまった点について意外感を示した。同氏は、若い世代の政治参加によって古い政治観への支持が自然と減少していることや、高齢層の自然減が影響しているとの分析を示している。
トカエフ大統領が言及した次期副大統領と政治の未来
投票日当日、カシム=ジョマルト・トカエフ大統領は投票所で記者団の質問に応じ、国内の今後の政治体制について重要な発表を行った。新憲法によって新たに導入されたポストである「カザフスタン初となる副大統領」の指名について、大統領は今後7日から10日以内に正式に公表する方針を明らかにした。

さらにトカエフ大統領は、「カザフスタン人民評議会」事務局に該当する組織の立ち上げも計画していることを表明している。