シカゴ南部の商業地区で2026年10月3日、7歳の少女が突然刃物で刺され死亡する事件が発生しました。警察は同市のシャヴォン・ゲイデン容疑者を第一級殺人罪で起訴し、現場の目撃者らが容疑者を取り押さえて警察に引き渡しました。
サウス・コテージ・グローブ・アベニューでの凶行と目撃者の介入
シカゴ警察によると、事件は10月3日の午前11時55分ごろ、シカゴ市チャタム地区のサウス・コテージ・グローブ・アベニュー8600番地付近で発生しました。エディ・マリ・ヘルナンデス・チャコンちゃんは、17歳の姉と手をつないで歩道を南方向に歩いていたところを襲撃されました。
捜査関係者や報道によれば、容疑者は当初姉を狙って避けた後、チャコンちゃんを地面に引きずり倒して背中を複数回突き刺しました。被害女児は近隣のコマー小児病院へ搬送されましたが、そこで死亡が確認されました。クック郡検視局は犠牲者をエディ・マリ・ヘルナンデス・チャコンと正式に身元確認しました。
現場の目撃者や周囲の市民は、容疑者がその場から逃走しようとした際に素早く行動しました。ウィリアム・スミス氏は、近くの理髪店での仕事を終えた直後に現場の状況を目撃し、「路上に小さな女の子が倒れていて、人々が取り囲んでいた。若い女性か誰かが『あの女だ、やったのはあいつだ、逃げている』と叫ぶのが聞こえた」とメディアに語っています。

市民らは容疑者を追いかけ、警察官が到着するまで身柄を拘束し続けました。シカゴ警察は、容疑者が拘束される際に負傷し、命に別条のない怪我のため病院で手当てを受けた後、警察の身柄拘束下に移されたと発表しました。
事件の翌日には、家族や友人、地域住民が現場近くに集まり、少女を悼むための追悼集会が開催されました。この突然の悲劇はシカゴ市全体に深い悲しみと大きな怒りを与えました。
シャヴォン・ゲイデン容疑者の素性と精神医療システムの懸念
シカゴ警察と検察は、48歳のシャヴォン・ゲイデン容疑者を第一級殺人罪で起訴しました。事件直前、容疑者は近くの店舗内で店員に対して脅しをかけていたと報じられています。
報道によれば、容疑者には過去にも公共交通機関の従業員への襲撃やシェルター職員への暴行容疑など、過去の事件における逮捕歴がありました。弁護人を務める次席公的弁護人のブレット・バルマー氏によれば、容疑者の母親は過去長年にわたり娘に必要な精神医療を受けさせようと奔走していたものの、適切な支援が一切得られなかったと訴えています。
バルマー弁護士は、制度の網からこぼれ落ちたのではなく、精神疾患のある人々に持続的な医療やケアを提供しないシステム自体の欠陥を指摘しました。
次席公的弁護人のブレット・バルマー氏がシカゴ・サンタイムズ紙に語ったところによると、「シャヴォン・ゲイデンは機能不全のシステムの隙間からこぼれ落ちたわけではない。シャヴォン・ゲイデンが通り抜けたのは、精神疾患のある人々に対するいかなる精神保健サービスも、持続的な治療も提供しないシステムの、開きっぱなしのドアだった。この事件はすべて回避できたはずだ」とのことである。
司法手続きの面では、ゲイデン容疑者は頭部の負傷などで入院を続けており、月曜および水曜に予定されていた出頭が延期されました。弁護側はさらなる審問の前に精神鑑定を求めており、次回の拘留審問は金曜の朝に設定されています。
遺族の悲しみとチャタム地区の追悼の広がり
亡くなったエディ・マリ・ヘルナンデス・チャコンちゃんの母親であるエステファニー・ヘルナンデスさんは、テレビ局の取材に対してスペイン語で次のように述べ、我が子の死に対する公正な裁きを強く求めました。
「娘の死をこのままにしてはならない。私の幼い娘に正義がもたらされなければならないのだ。娘は誰にも迷惑をかけていなかった」とエステファニー・ヘルナンデスさんは語った。
また、被害女児の叔父が立ち上げた葬儀費用などのためのインターネット募金サイトには、多くの支援が寄せられています。叔父はメッセージの中で、エディ・マリちゃんが家族にとって常に特別な存在であり、その死によって計り知れない空白と大きな痛みが残されたと語っています。

地元選出のミシェル・ハリス市議(第8選挙区)は、声明や追悼集会の中で次のように述べました。
ミシェル・ハリス市議は「子供たちがただ歩道を歩いているときに、暴力や恐怖を経験しなければならないようなことがあっては絶対になりません」と述べた。
ハリス市議はまた、容疑者を速やかに取り押さえた周囲の目撃者たちの判断と迅速な行動に対して、さらなる危害の発生を防いだとして深い賛辞を送りました。
シカゴ市のブランドン・ジョンソン市長も声明を発表し、被害女児の家族やチャタム地区のコミュニティに深い哀悼の意を捧げるとともに、子どもが家族と歩いているだけで命を脅かされるようなことがあってはならないと強い言葉で非難しました。さらに、捜査当局と連携し、この耐えがたい困難な時期にある遺族や地域社会を全力で支援し続ける方針を示しています。