サイコムが限定200台で販売中のゲーミングPC「G-Master Velox Campio Edition 2026」は、直販価格34万8000円でRyzen 7 7700とRadeon RX 9070 XTを搭載する。ゲームメディア「EAA!!」の受賞記念モデルとして、コストパフォーマンスを重視した構成が特徴だ。
G-Master Velox Campio Edition 2026の構成と価格
「G-Master Velox Campio Edition 2026」は、ゲームメディア「EAA!!」が実施した「ゲーマー国勢調査」でのダブル受賞を記念して企画されたモデルだ。サイコムは本機を200台限定で展開しており、標準構成の直販価格は送料込みで34万8000円となっている。
主なスペックは、CPUにAMDの「Ryzen 7 7700」、ビデオカードにはASUS製の「PRIME-RX9070XT-O16G」を採用した。メモリーはDDR5-4800の32GB、ストレージには1TBのM.2 SSDを搭載する。マザーボードはASRockの「B850 Pro-A WiFi」を選定しており、Fractal Designのミドルタワーケース「Pop Silent White TG Clear Tint」に収められた構成だ。
CINEBENCH 2026によるCPU性能の検証
CPU性能を測定するため、CGレンダリングソフト「CINEBENCH 2026」を用いたベンチマークを実施した。Ryzen 7 7700はZen 4世代の8コア/16スレッドCPUであり、最新のZen 5世代や高速なメモリーを搭載したモデルと比較すると、スペック上はやや不利な条件にある。
ベンチマークの結果、Multiple Threadsで4254pts、Single Coreで619pts、Single Threadで462ptsを記録した。weekly.ascii.jpの報道によれば、メモリー速度がDDR5-5600のRyzen 5 9600搭載機と比較した場合、シングルコア性能では及ばないものの、マルチスレッド性能ではコア数の多さを活かして上回る結果となった。
熱設計とアップグレードへの余裕
Ryzen 7 7700はTDP 65W、最大許容電力となるPPTが88Wという省電力な設計だ。検証機には空冷のNoctua「NH-U12S redux」が搭載されており、負荷をかけた際もCPU温度は最大76.6度と安定していた。
モニタリングツール「HWiNFO64 Pro」で確認したところ、テスト中もPPTの88Wをほぼ維持しており、熱による性能低下は見られない。weekly.ascii.jpは、この設計について「いずれCPUをよりパワフルなものにアップグレードしても大丈夫なように、いくぶん余裕をもたせているのだろう」と分析している。
実用性を支える周辺スペック
本機はコストパフォーマンスを軸に据えつつ、ゲーミングPCとしての基本性能を網羅している。通信機能には2.5GbEの有線LANに加え、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準で備える。電源ユニットにはCooler Masterの「ELITE Gold 850 FM」(850W、80 PLUS GOLD)を採用しており、将来的なパーツの増設や交換にも耐えうる容量を確保した。
OSはWindows 11 Homeがプリインストールされている。ケースサイズは215(W)×473.5(D)×454(H)mmと、一般的なミドルタワーの筐体サイズに収まっており、設置場所を選ばない設計だ。
今後の市場と製品の位置付け
限定200台という希少性を持ちつつ、堅実なパーツ構成でまとめられた本機は、既存のRyzen 7 7700をあえて採用することで価格を抑えたモデルといえる。現時点では、最新世代のCPUやメモリーを搭載した上位モデルとの性能差を価格面でどこまで補完できるかが、購入検討者にとっての判断材料となる。今後、この構成が長期的にどの程度のゲーミング需要を満たせるのか、実機でのゲーム系ベンチマークを含めたさらなる検証が待たれる。
