世界 コーネル大学:集団レイプ事件巡り教職員が大学運営を追及
米コーネル大学の男子学生の社交クラブ施設で2024年に起きた集団レイプ疑惑を巡り、教職員が6日に大学側を厳しく追及した。新たな捜査の開始に伴い、民事訴訟で名前が挙がった学生2人が今も在籍して講義に出席していることが明らかになり、キャンパス内で大学側の対応を疑問視する声が強まっている。 オンライン説明会で判明した被告学生の在籍継続 CNNが入手した録画によると、大学関係者はオンライン説明会の中で、被害者の女性が先月に起こした民事訴訟で名前の挙がった学生2人が現在も在籍し、講義に出席している事実を認めた。一部の教員からは、被告の学生が出席する講義への対応に苦慮しているとの訴えが相次いでいる。教員の間では、当該の学生や他の学生をどのように受け入れればよいのかという具体的な質問が出たほか、事件を巡る説明の不十分さや大学側の透明性の欠如、さらには学生の社交クラブにまつわる文化的な問題についても質問が集中した。訴訟の発生以降、キャンパス内ではいら立ちが深まりを見せている。学生や地域住民は被害者の支援集会を開き、大学運営陣に対してこれまで以上の説明責任を果たすよう強く求めている状況にある。 アメリカ・コーネル大学 学生らが大学の対応をめぐり抗議デモ 女子学生が集団で性的暴行を受けたと訴えている事件|TBS NEWS DIG 副学長が認めた学内に根深く残る文化的な課題 学生やキャンパスライフを担当するロンバルディ副学長は、6日の会合の冒頭で発言を行った。ロンバルディ氏は「これは間違いなく、コーネル大学のコミュニティーが切実に抱える文化的な課題だ」と述べた上で、「世界から注視されていることは分かっている。我々全員が視線を痛感している」とコメントした。これに対し、CNNがコーネル大学の報道担当者に問い合わせを行ったものの、現時点で大学側からの回答は得られていない。教員らはこうした大学側の対応姿勢に反発し、会合の前日には大学運営陣に対する不信任投票を求める決議案を提出していた。不信任投票は組織の指導部に対する正式な非難を表明するものであり、組織の改革を迫ったり辞任を求めたりする目的で一般的に行われることが多い。 学長が示した社交クラブの検証に対する慎重姿勢 コーネル大学のコトリコフ学長は先週末、動画を通じて学内における社交クラブの役割を「真剣に検証する」と表明していた。しかし、6日には慎重姿勢へと転じ、あまりにも思い切った措置を講じることに対して警鐘を鳴らした。コトリコフ氏は6日の会合で、「フラタニティーで今回起きた事態は明らかに言語道断であり、許されるものではない」と述べる一方で、「これがフラタニティーだけで起きているわけでない点は、指摘しておく必要がある」と指摘した。さらに、問題が陰に追いやられて大学の施設ではない民家でパーティーが開催され、大学の目の届かない場所でトラブルが起きることへの強い懸念を示している。 市議会で提案される社交クラブの一時停止措置 コーネル大学が位置する米ニューヨーク州イサカでは、市長が市議会を開く予定となっている。この市議会において、社交クラブや学生の集まりの一時停止を提案することが見込まれており、大学の枠を超えた行政レベルでの対応にも注目が集まっている。キャンパスの動向としては、訴訟が提起されて以降のいら立ちを背景に、7日には7時間にわたる座り込みを行う予定が組まれている。学生や地域住民による抗議行動や要求が収まる気配は見えず、大学指導部は内外から厳しい改革の圧力を受ける事態となっている。今後の大学側の正式な方針表明や、法執行機関による新たな捜査の進展が引き続き焦点となる。