ザンビアの首都ルサカなどで、大統領選挙結果に対する異議申し立ての期限を控え、裁判所の敷地が封鎖されました。野党候補のブライアン・ムンドゥビル氏は不正を主張して法的手続きを行う意向を示している一方、現職のハカインデ・ヒチレマ氏が勝利し、9月1日の就任式に向けた準備が進められています。
ルサカの裁判所封鎖と異議申し立て期限
ザンビアの首都ルサカをはじめとする各地の裁判所敷地が閉鎖され、警察官が配置される異例の事態となっています。裁判所はテープで囲まれて立ち入りが制限されており、到着した弁護士らが立ち退きを求められる状況が発生しました。封鎖の対象となったのは、ルサカの高裁、最高裁判所(憲法裁判所も入居)、および複数の地方裁判所です。
こうした措置が取られた背景には、直近の大統領選挙結果に対する異議申し立ての期限が迫っていることが挙げられます。選挙結果に対する異議申し立てを行うための最終期限は月曜日に設定されています。この法的な異議申し立ての動きは、9月1日に予定されているヒチレマ大統領の就任式の日程や実施にも影響を与える可能性があります。月曜日には、裁判所に到着した弁護士らが立ち退きを求められ、BBCの取材に対してある弁護士は、3人の武装した男たちが車に近づいて身分を明かし、その場を離れるよう指示したと語りました。
野党候補の反発と安全上の懸念
選挙戦で得票率38パーセントを獲得し2位となった野党候補のブライアン・ムンドゥビル氏は、選挙結果を拒絶し、法廷を通じて結果に異議を申し立てる計画を明らかにしました。しかし、ムンドゥビル氏は身の安全を脅かす威嚇を受けたとして、現在は身を隠している状態です。現職のハカインデ・ヒチレマ氏は60パーセントの得票率で2期目の当選を果たしました。陣営によると、ムンドゥビル氏は国際的な人権団体の保護下にある安全な場所に身を置いています。
選挙後の政治的緊張は高まっており、首都で行われた治安部隊の作戦中に元大臣のムトトウェ・カフワヤ氏が銃撃戦の末に死亡する事件や、他の野党関係者の逮捕が発生しています。こうした動きに対し、ザンビア弁護士協会や人権団体からは独立した調査を求める声が上がっています。アムネスティ・インターナショナルはカフワヤ氏の殺害について「深く憂慮すべき事態である」と指摘し、迅速で徹底した公平な調査を行うよう強く求めています。ザンビア弁護士協会も同様に「強い懸念」を表明し、調査を要求しました。
欧州連合(EU)観測ミッションによる指摘と就任式準備
8月13日の投票日自体は、地域および国際的な監視団によって概ね平和的であったと形容されたものの、選挙戦の過程における遅れた選挙改革、メディアの自由、メディアへのアクセスについては懸念が示されました。EU観測ミッションは、野党に対する制限が「不平等な競争」の一因となった可能性があると指摘しました。投票の集計に関し、同ミッションは重武装した警察・軍の存在が威圧的であったとし、集計所に対する攻撃の報告を受けていると述べました。さらに、多くの集計所で職員が結果発表と同時に集計用紙に結果を記録しなかったことや、デジタル入力と紙の記録の間における脆弱な検証体制を挙げました。また、選挙管理委員会の担当者が本部からの指示を待つ間、手続きを頻繁に中断させたとも指摘しました。EUミッションはまた、選挙管理委員会が別個の投票所ごとの結果を公表しなかったことに言及し、選挙結果の「最大限の透明性」を求めました。
ナショナル・ヒーローズ・スタジアムにおける準備状況
こうした混乱や異議申し立ての手続きが進行する中でも、ヒチレマ氏の就任に向けた準備は並行して進められています。青年スポーツ省は、式典の会場となる予定のナショナル・ヒーローズ・スタジアムにおける準備状況を閣僚官僚とともに視察するため、報道陣に向けたメディア招待を発出しています。
