2026年9月6日、オハイオ州マホニング郡のカンフィールド・フェアで開催された民主党のテント内で、知事選候補のエイミー・アクトン氏に向けて武装した男が突進し、参加者複数の負傷者が出る事件が発生した。オハイオ州ハイウェイパトロールによると、容疑者はその場で拘束され、銃器とテーザー銃が押収された。
カンフィールド・フェアでの突進事件と容疑者の拘束
オハイオ州ハイウェイパトロールの声明によると、9月6日の正午頃、カンフィールド在住のパトリック・M・ハバス(Patrick M. Havas, 38歳)が、マホニング郡民主党のテントで演説していたアクトン氏に向かって群衆を押し分けて強行突破した。この際、ハバス容疑者は複数の人々をなぎ倒し、その中には80代と思われる高齢の男性を含む少なくとも2人の年配者が含まれていたと、事件を目撃したオハイオ州下院候補の元連邦下院議員ジョン・ボッチエーリ(John Boccieri)氏が証言している。
出席者の証言によれば、ハバス容疑者はアクトン氏が演説している間、自分自身が質問している様子を録画するかのようにスマートフォンを取り出していた。ハイウェイパトロールの警護ユニットが迅速に容疑者を拘束し、所持品から拳銃2丁とテーザー銃が発見された。マホニング郡保安官事務所は、武器がホルスターから出されたり、突きつけられたりすることはなかったと述べている。なお、カンフィールド・フェアでは、標識のある建物内を除き、銃器の持ち込みが許可されている。
ハバス容疑者はマホニング郡拘置所に送られ、不法行為(disorderly conduct)および2件の暴行(assault)の罪で起訴される見通しである。マホニング郡保安官のジェリー・グリーン(Jerry Greene)氏は、容疑者が2人の年配者をなぎ倒したことを21 Newsに語った。
アクトン氏自身に怪我はなかったが、複数のボランティアや参加者が転倒し負傷した。目撃者によると、拘束後、アクトン氏は負傷したボランティアの救護に当たった。キャンベル市議会議員のメアリー・ジャネック(Mary Janek)氏は、アクトン氏が冷静に状況をコントロールしていたと述べ、アクトン氏が「私たちは憎しみにうんざりしている(We are sick of the hatred)」と語るのを耳にしたと伝えた。
関係者の反応と政治的影響
アクトン陣営の広報担当者アディ・ブロック(Addie Bullock)氏は、「アクトン博士とエリックは、法執行機関の迅速かつ決定的な行動に感謝しており、負傷した方々の回復を祈っています」と述べ、「このような暴力はオハイオ州に居場所はありません。アクトン博士は、私たちを分断させる混乱、憎しみ、悪意に常に立ち向かいます」と表明した。
また、共和党の知事候補であるヴィヴェク・ラマスワミ(Vivek Ramaswamy)氏の陣営もこの事件を非難した。広報担当者のコニー・ラック(Connie Luck)氏は、「候補者は脅迫や暴力に怯えることなく有権者に会えるべきです。今日起きたことは完全に容認できず、政治の世界に居場所はありません。誰も怪我をしていないことを願っています」と述べた。
その他の政治指導者からも声明が出されている。マイク・デワイン(Mike DeWine)知事はアクトン氏と話し、「彼女はオハイオ州民に、自分は大丈夫であると伝えてほしいと言っていた」とし、「政治的または公共のイベントにおける暴力や暴力の脅威は、常に容認できない」と述べた。また、共和党のジョン・ハステッド(Jon Husted)氏は「今日のカンフィールド・フェアでのアクトン氏への攻撃未遂に衝撃を受けている」と述べ、民主党の元上院議員シェロッド・ブラウン(Sherrod Brown)氏も「アクトン博士と関係者全員が無事で良かった」と法執行機関の迅速な対応に感謝した。
さらに、ミシガン州の民主党上院候補アブドゥル・エル=サヤド(Abdul El-Sayad)氏はSNSで「アメリカに政治的暴力の居場所はない」と非難し、民主主義が政治的相違を平和的に解決するプロセスであることの重要性を強調した。
なお、ハバス容疑者は、以前にジョン・ハステッド上院議員の陣営でボランティアを務めていたが、過去の有罪判決が判明し7月に辞任したアンドリュー・ハバス(Andrew Havas)と住所を共有していたことがNBC Newsによって報じられている。アンドリュー・ハバス氏は未成年者への性的虐待の容疑で服役していたとされる。