ミシガン州の民主党上院候補であるアブドゥル・エル=サイード氏は、8月25日に放送されたフォックス・ニュースの番組に出演し、司会者のジェシー・ワッターズ氏と激しい論争を繰り広げた。当初はエル=サイード氏の政策プラットフォームに関する「健全な対話」になるはずだったインタビューは、双方が移民管理や富裕層への課税、イラン戦争などの議題で絶えず遮り合う混沌とした展開となった。
政策論争から個人への問いかけへ
この回答に対し、ワッターズ氏はさらに踏み込んだ表現で追及を続けた。
「親が子供の陰部を切り落とすことを容認するのか?」 ジェシー・ワッターズ、番組司会者
これに対し、エル=サイード氏は即座に反論し、ワッターズ氏に個人的な質問を投げかけた。
「本当にこの会話を続けたいのですか? あなたは割礼を受けていますか?」 アブドゥル・エル=サイード、ミシガン州民主党上院候補
驚いた様子を見せたワッターズ氏が「ええ、しかしそれは個人的な質問ですよ、ドクター」と返すと、ワッターズ氏は割礼と去勢は「別物だ」と主張した。しかし、エル=サイード氏は「私はただ、割礼も子供の陰部に対する手術だと言っているのです」と応戦した。このやり取りに対し、ワッターズ氏はエル=サイード氏のコメントを「風変わり(wacky)」と呼び、「アブドゥル、ミシガン州はそんなものには賛成しない。それは病的な話だ」と切り捨てた。
番組内での対立と双方の主張
約30分間に及ぶインタビューを通じて、エル=サイード氏はワッターズ氏の進行手法に対しても不満を露わにした。エル=サイード氏は「ジェシー、あなたはミシガン州の人々が実際に気にしている問題について一度も聞いていない。あなたはガソリン価格について話したくない。食料品についても、医療についても話したくない。くだらない貿易戦争についても話したくない。軍を破壊している実際の戦争についても話したくないようだ」と指摘した。

同氏はさらに「あなたは文化戦争的な話題ばかりを持ち出したいのだ。私は文化戦争を戦うためにここにいるのではない。人々が直面しているアフォーダビリティ(支払い能力)の危機と戦うためにここにいる」と述べたが、ワッターズ氏はこれに同意しなかった。
インタビューの終盤、ワッターズ氏はエル=サイード氏の出演姿勢に対して一定の敬意を示しつつも、批判的な評価を下した。
「出演してくれたことには敬意を表する。あなたが推進している政策について、本当によく調べていないのではないか。あなたは少し世間知らずに見える。向き合おうとした姿勢は評価するが、主張の一部は単純に風変わりだ。ミシガン州でそれが受け入れられるかは分からないが、これから明らかになるだろう」 ジェシー・ワッターズ、番組司会者
選挙戦の背景
エル=サイード氏は、共和党の候補者で、陸軍およびFBIでの勤務経験を持つ元ミシガン州選出連邦下院議員のマイク・ロジャース氏と選挙戦を繰り広げている。今月初めにエル=サイード氏がミシガン州の民主党予備選挙で勝利した際、ロジャース氏を支持しているドナルド・トランプ大統領は、これを「共和党にとって素晴らしいニュースだ」と評した。
民主党内のリベラル派は予備選挙で勝利を収めて勢いを見せているが、11月の本選において彼らが実際に当選できるかどうかという課題に直面している。