アイオワ大学の学生であり、Hawkeye Marching Band(ホークアイ・マーチングバンド)のメンバーであったデレク・フィリップス(Derek Phillips)さんが、フットボールの試合中の猛暑により心停止に陥り、その後死亡したことが判明しました。
アイオワ大学Hawkeye Marching BandのDerek Phillipsさんが猛暑で心停止し死亡
フィリップスさんは大学3年生で、バンド内ではメロフォンのセクションリーダーを務めていました。家族の発表およびバンド監督のエリック・W・ブッシュ(Eric W. Bush)氏の声明により、この悲劇的な死が確認されました。
試合中の崩落と心停止の経緯
事件は9月5日、ノーザン・イリノイ・ハスキーズ(Northern Illinois Huskies)とのシーズン初戦のフットボール試合中に発生しました。フィリップスさんは、バンドがハーフタイムショーを披露する直前に、暑さにより崩れ落ち、突然の心停止を起こしたと家族がInstagramで明らかにしています。
当時の気象状況について、FOX Forecast Centerは、気温が90度台(華氏)に達し、体感温度は約105度(華氏)に及んでいたと報告しています。また、The Daily Iowanは、当日の最高気温が華氏94度であったと伝えています。
フィリップスさんは、現場にいたアスレティックトレーナー、警察官、大学の医療関係者、救急隊員、および学生たちによる迅速な救護措置を受けた後、UIヘルスケアの集中治療室(ICU)に搬送されました。
深刻な脳損傷と生命維持装置の停止
アイオワ大学病院のICUチームによる懸命な治療が行われましたが、心停止に伴う脳へのダメージが非常に深刻であったため、家族は苦渋の決断を下し、生命維持装置を外すことを決定しました。

家族はソーシャルメディアを通じて、「デレクはこの世界に多くの光とユーモア、そして親切心をもたらしてくれました。ジャズを演奏し、心を込めて歌い、ライトの下でマーチングする彼は、音楽こそが魂の言語であると言えるほど、驚異的なミュージシャンでした」と、故人を偲ぶメッセージを綴りました。
大学およびバンドによる追悼と支援
Hawkeye Marching BandはFacebookにて、フィリップスさんの死を「バンドが経験した最も困難な悲劇の一つ」であると表現しました。また、音楽学部ホーンスタジオの愛されるメンバーであり、ホークアイとしての最良の姿を体現していた学生であったと称えています。

大学とバンドは、以下の方法でフィリップスさんの記憶を称えるとしています。
- 今シーズンの残り期間、H1スクワッドのリーダーのポジションを空席のままにする。
- 学生向けにカウンセラーを配置し、精神的なサポートを提供し続ける。
アイオワ大学広報マネージャーのクリス・ブリュワー(Chris Brewer)氏は、大学カウンセリングサービスや24時間体制の危機・サポートラインなどのリソースを学生に案内し、必要に応じて支援を求めるよう推奨しています。
地域コミュニティによる支援活動
この悲劇を受け、地元ダベンポートの衣類ブランド「RAYGUN」は、フィリップスさんの家族と協力して彼を称えるTシャツの販売を開始しました。
このTシャツには、フィリップスさんの友人によってデザインされた彼の楽器であるメロフォンのイラストと、「Do it for Derek(デレクのために)」という言葉が記されています。RAYGUNは、この販売による利益をフィリップスさんの名義で設立されたGo Fund Me(クラウドファンディング)に寄付することを発表しました。