岩手県久慈市の「もぐらんぴあ水族館」で、展示中のタコが水槽から姿を消し、行方不明になる騒動がありました。スタッフが捜索を呼びかける事態となりましたが、翌日には無事に水槽内で発見。脱走ではなく、配管の根元に隠れていたことが判明しました。
水族館で起きたタコの「失踪」騒動
岩手県久慈市にある「もぐらんぴあ水族館(久慈地下水族科学館)」で、飼育していたタコが水槽から見当たらなくなる事態が発生しました。同館は三陸地方の魚介や深海の生き物を展示しており、以前にはウニとクリを並べるユニークな展示で注目を集めた施設です。
ある日、スタッフが水槽を確認したところ、タコの姿がどこにも見当たりませんでした。タコは非常に賢い生き物であり、その柔らかい身体を使ってわずかな隙間から脱走する事例が過去にも存在します。そのため、スタッフは「タコが行方不明になりました。その辺を歩いていたら捕まえるかスタッフに教えてください」と書いたメモを水槽に掲示し、来館者へ助けを求めました。
SNSで拡散された「知恵比べ」の結末
この出来事がX(旧Twitter)上で紹介されると、瞬く間に大きな反響を呼びました。「タコはやはり頭がいい」「排水溝などに行っていないことを祈る」といった心配の声や、過去の脱走例を引き合いに出したコメントが多数寄せられました。
しかし、騒動は意外にも静かな結末を迎えます。騒ぎの翌日、タコはしれっと元の水槽に戻っていたのです。この様子に、ネット上では「無事に出てきてくれて何より」「今までどこに隠れていたのか」と驚きや安堵の声が上がりました。「砂に紛れて擬態していたのか」「実は最初から水槽内にいたのでは」といった推測も飛び交い、改めてタコの隠密能力の高さが話題となりました。
配管の根元に潜んでいた「脱走」の真相
後日、同館スタッフが原因を詳しく調査したところ、タコの居場所が明らかになりました。結論から述べれば、タコは水槽から脱走していたわけではありませんでした。
タコは掃除のあとに生まれたわずかな隙間に入り込み、配管の根元に潜って隠れていたとの結論に至りました。
つまり、タコは最初からずっと水槽の中にいたのです。スタッフがいくら探しても見つからないほど完璧に隠れきっていた姿に、多くの利用者が驚かされました。
繰り返される「賢いタコ」との知恵比べ
今回の騒動は無事に解決しましたが、同館にとってタコの飼育は常に緊張感の伴う作業です。過去にミズダコを展示した際には、実際に狭い隙間から脱走されてしまったという苦い経験も残っています。
担当者はねとらぼの取材に対し、今回の件について「賢いタコを飼育される方々の永遠のテーマですね」とコメントしました。隙間があればそこから移動を試みるタコの習性は、飼育員にとって常に警戒が必要なポイントとなっています。今後も同館では、生き物たちの安全を確保しつつ、来館者が楽しめる展示環境を維持していく方針です。