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お金の不安を払拭し、家庭円満になる「風船会計メソッド」。YouTubeで話題の経営者、松本めぐみ氏に訊く | Business Insider Japan

『知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド』の著者、松本めぐみ氏。提供:スターコンパス株式会社「風船会計メソッド」とは、"ブタの貯金箱"と"風船"が描かれた可愛らしい数枚のカードやイラストで、会社の決算書を読み解く方法。考案者の松本めぐみ氏は、自身が経営するStar Compass株式会社を、この会計メソッドで立て直した。これを家計に応用したら、お金に関するモヤモヤを解決できるのでは? そう考えた筆者は、その旨を本人に訊いてみた。「エージェント型AI」が会計コンサル「ビッグ4」のビジネスモデルを塗り替えている | Business Insider Japanたまに家族で外食に行っても、メニューを見て「高いな……」と思って、心から楽しめない。将来のためにと貯金をしてはいるものの、今いくら使っていいのかが分からず、常に漠然とした不安が頭を覆っている。 改善したいと思う一方で、誰もが同じような状況だろうと考えることで現実の不安と向き合わないようにしてきた。そんな私が、お金由来の不安は簡単に解決できるのかもしれないと考えるようになったのは、YouTube番組「PIVOT」で90万回以上再生された「風船会計メソッド」の考案者、松本めぐみ氏(Star Compass株式会社 代表取締役)の解説を受けた時だった。同氏は2023年に、幻冬舎から『知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド』という書籍も出している。風船会計メソッドとは、「ブタの貯金箱」と「風船」が描かれた可愛らしい数枚のカードやイラストを使って会社の決算書を読み解く方法。話を聞いていると、私の中にあった「数字=難しい」という思い込みが消え、頭を覆っていたモヤがクリアになっていくように感じた。正直なところ、会計を理解できたとは言い難いが、わからなかったことがわかったような気になったのだ。松本氏は、「『風船会計』を導入した企業は、社員が自ら利益を生み出すアイデアを出すようになり、組織の体質が劇的に変わる」というが、なるほど、社員全員が会社のお金の流れを理解していれば、行動原理も変化し、業績の向上にもつながるだろうとも感じた。と同時に、私の中にこんな疑問が湧いてきた。「会社のお金がこんなにシンプルに理解できるなら、あのクリアになった感覚を、私の家計のモヤモヤにもそのまま当てはめられるのではないか?」そこで私は、松本氏にコンタクトをとった。家計への応用も可能かと聞くと、「できます」と力強く答えた。しかも、家計に当てはめると、お金への不安が払拭されるだけでなく、家庭円満にもなるらしいのだ。苦しみの中から生まれたメソッドそもそも風船会計を生み出した松本めぐみ氏の経歴は異色だ。国立北九州高専を卒業後、アメリカの半導体メーカーでエンジニアとして活躍。その後脱サラしてスイスでMBAを取得し、外資系ホテルに勤務するというグローバルなエリートキャリアを歩んできた。しかし、結婚を機に夫の会社である「松本興産株式会社」(従業員280名の自動車部品工場)に経理未経験のまま取締役として入社したことで、人生最大の壁にぶつかる。自社の決算書を前に、松本氏は絶望した。白黒の漢字と数字が並ぶだけの決算書は、勉強しても全く頭に入ってこない。さらに、現場に新しいやり方を持ち込もうとしたことで猛反発に遭い、なんと30人もの退職者を出してしまうという修羅場を経験したのだ。「就任当初は社員からひどく嫌われてしました。頑張れば頑張るほど、嫌がられてしまったのです。社員がどんどん辞め、社内の雰囲気は最悪になりました。悩む中で、左脳(論理や文字)のアプローチより右脳(絵やイメージ)で理解しないと、みんなの心は一つにならないと気づきました」(松本氏)松本氏が、社員全員で会社のビジョンを共有し、最悪だった社内の雰囲気を変えるために生み出したのが「風船会計メソッド」だった。貸借対照表を「ブタの貯金箱」、損益計算書を「風船」に見立てるこの手法は、2023年に特許も取得している。結果として松本興産では、離職率は激減。社員が自ら進んで利益を生み出すアイデアを出すようになり、その利益でサウナなどの充実した福利厚生を生み出すまでに組織は生まれ変わった。夫婦の争いが消える魔法企業で劇的な効果をもたらし、私の頭のモヤも晴らしてくれたこのメソッド。その構造は驚くほどシンプルで、家計にもそのまま使える。提供:スターコンパス株式会社まず、世帯の収入を一つの「風船」に見立てる。風船の中には重りが入っている。これが「変動費」(食費、日用品、娯楽費など、自分たちの努力で調整可能な出費)だ。収入の風船からこの変動費の重りを引いて、上に残ったヘリウムガスを「ワクワク利益」と呼ぶ。次に、このワクワク利益を「気球」に送り込む。気球の中にも重りがある。これが「固定費」(家賃、ローン、教育費など、調整が難しい出費)だ。そして、ワクワク利益から固定費の重りを引いて、一番上に残った部分が「自由に使えるお金」となる。そして、松本氏はこの「自由に使えるお金」を、さらに2つに分けることを提唱している。提供:スターコンパス株式会社1つは、将来のマイホームや車の購入など、家族の夢のために貯める「ワクワク貯金」。もう1つが、今を充実させるための「ワクワク資金」だ。「多くのご家庭は、将来への不安から『貯金しなきゃ』とカツカツに切り詰めてしまいます。でも、1枚の絵で全体像を可視化し、『ワクワク貯金にはいくらまで』と決めておけば、残りの『ワクワク資金』で『月に1回外食を楽しもう』『旅行に行こう』と、今を充実させられるようになるんです」(松本氏)私が外食で感じていた罪悪感の正体は、まさにこれだった。全体像が見えず、「今使っていいお金(ワクワク資金)の枠組み」が可視化されていなかったから、いくら貯金があっても不安だったのだ。実際に家計の数字を当てはめてみる家計に当てはめてみた場合の「風船会計」の考え方が理解できたところで、自分でもシミュレーションしてみることにした。ただ、我が家の家計は、夫と私で財布をバラバラにしているため、サンプルとして使うにはふさわしくないだろう。そこで、ChatGPTに手取り40万円の4人家族という前提でざっくりと数字を出してもらい、当てはめてみた。提供:Star Compass株式会社(※筆者が一部加筆)まず、40万円の収入に対して変動費は13万円。すると、ワクワク利益は27万円になる。 27万円から固定費である21万円を引くと、自由に使えるお金は6万円。 6万円は、「わくわく」に変えるお金だ。その6万円をフェーズ2の「わくわく貯金」と「わくわく資金」に分ける。提供:Star Compass株式会社(※筆者が一部加筆)将来に備える「わくわく貯金」は4万円。投信や新NISAもこの範囲で行うと無理なく運用できるだろう。また、今を充実させる「わくわく資金」には2万円費やせる計算になる。実際にやってみると、「ここは少し重り(変動費)を削れるな」「教育費(固定費)の気球はこれくらいの割合なんだ」という事実が、計算ではなく「直感」として腹に落ちた。これなら、お金の話が苦手なパートナーとも同じ目線で前向きに会話ができるだろう。風船と気球で毎月の収支(損益)の全体像を掴んだら、次は「ブタの貯金箱」のイラストを使って、現在の貯金額や住宅ローンといった家計の資産と負債を可視化するステップもある。これらを組み合わせることで、家計全体をより戦略的に、面で捉えることができるようになるのだ。なお、数字を当てはめていく作業は面倒に感じるが、私がやったように、ChatGPTに収入と家族構成、固定費などを入力して理想的な数字を出してもらったり、Money Forward MEを代表する家計簿アプリで管理しているデータを「風船会計」に当てはめたりすれば簡単だ。家族の夢を語り合う「宝の地図」へ松本氏によれば、風船会計を取り入れた家庭では「定額のお小遣い制」を見直すケースが多いという。全体像が見えないまま渡されるお小遣いは不満を生みやすいが、風船会計で「頑張って利益が増えた月は、何パーセントかを還元しよう」と決めれば、やる気が出て夫婦が「チーム」として結束できるからだ。ただの数字の羅列だった家計簿が、家族の夢を語り合い、今を楽しむための「宝の地図」に変わる風船会計。将来的には家計版のアプリ作成も視野に入れているらしいが、ローンチはしばらく先になりそうだ。それまでは、この記事で紹介した図をそのまま書き写したり、画像を保存して数字を書き込んでいったりしながら、活用してみてはいかがだろうか。きっと、お金に対する漠然とした不安が消え、「今を楽しむ」ための扉が開くはずだ。ANAのCAを辞めて公認会計士試験に合格。「もう遅い」かどうか決めるのは自分じゃない | Business Insider Japan #お金の不安を払拭し家庭円満になる風船会計メソッドYouTubeで話題の経営者松本めぐみ氏に訊く #Business #Insider #Japan

お金の不安を払拭し、家庭円満になる「風船会計メソッド」。YouTubeで話題の経営者、松本めぐみ氏に訊く | Business Insider Japan

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2026-03-12 08:30:00

『知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド』の著者、松本めぐみ氏。
提供:スターコンパス株式会社
  • 「風船会計メソッド」とは、”ブタの貯金箱”と”風船”が描かれた可愛らしい数枚のカードやイラストで、会社の決算書を読み解く方法。
  • 考案者の松本めぐみ氏は、自身が経営するStar Compass株式会社を、この会計メソッドで立て直した。
  • これを家計に応用したら、お金に関するモヤモヤを解決できるのでは? そう考えた筆者は、その旨を本人に訊いてみた。
「エージェント型AI」が会計コンサル「ビッグ4」のビジネスモデルを塗り替えている | Business Insider Japan

「エージェント型AI」が会計コンサル「ビッグ4」のビジネスモデルを塗り替えている | Business Insider Japan

たまに家族で外食に行っても、メニューを見て「高いな……」と思って、心から楽しめない。将来のためにと貯金をしてはいるものの、今いくら使っていいのかが分からず、常に漠然とした不安が頭を覆っている。 改善したいと思う一方で、誰もが同じような状況だろうと考えることで現実の不安と向き合わないようにしてきた。

そんな私が、お金由来の不安は簡単に解決できるのかもしれないと考えるようになったのは、YouTube番組「PIVOT」90万回以上再生された「風船会計メソッド」の考案者、松本めぐみ氏(Star Compass株式会社 代表取締役)の解説を受けた時だった。同氏は2023年に、幻冬舎から『知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド』という書籍も出している。

風船会計メソッドとは、「ブタの貯金箱」と「風船」が描かれた可愛らしい数枚のカードやイラストを使って会社の決算書を読み解く方法。話を聞いていると、私の中にあった「数字=難しい」という思い込みが消え、頭を覆っていたモヤがクリアになっていくように感じた。正直なところ、会計を理解できたとは言い難いが、わからなかったことがわかったような気になったのだ。

松本氏は、「『風船会計』を導入した企業は、社員が自ら利益を生み出すアイデアを出すようになり、組織の体質が劇的に変わる」というが、なるほど、社員全員が会社のお金の流れを理解していれば、行動原理も変化し、業績の向上にもつながるだろうとも感じた。と同時に、私の中にこんな疑問が湧いてきた。

「会社のお金がこんなにシンプルに理解できるなら、あのクリアになった感覚を、私の家計のモヤモヤにもそのまま当てはめられるのではないか?」

そこで私は、松本氏にコンタクトをとった。家計への応用も可能かと聞くと、「できます」と力強く答えた。しかも、家計に当てはめると、お金への不安が払拭されるだけでなく、家庭円満にもなるらしいのだ。

苦しみの中から生まれたメソッド

そもそも風船会計を生み出した松本めぐみ氏の経歴は異色だ。国立北九州高専を卒業後、アメリカの半導体メーカーでエンジニアとして活躍。その後脱サラしてスイスでMBAを取得し、外資系ホテルに勤務するというグローバルなエリートキャリアを歩んできた。

しかし、結婚を機に夫の会社である「松本興産株式会社」(従業員280名の自動車部品工場)に経理未経験のまま取締役として入社したことで、人生最大の壁にぶつかる。

自社の決算書を前に、松本氏は絶望した。白黒の漢字と数字が並ぶだけの決算書は、勉強しても全く頭に入ってこない。さらに、現場に新しいやり方を持ち込もうとしたことで猛反発に遭い、なんと30人もの退職者を出してしまうという修羅場を経験したのだ。

「就任当初は社員からひどく嫌われてしました。頑張れば頑張るほど、嫌がられてしまったのです。社員がどんどん辞め、社内の雰囲気は最悪になりました。悩む中で、左脳(論理や文字)のアプローチより右脳(絵やイメージ)で理解しないと、みんなの心は一つにならないと気づきました」(松本氏)

松本氏が、社員全員で会社のビジョンを共有し、最悪だった社内の雰囲気を変えるために生み出したのが「風船会計メソッド」だった。貸借対照表を「ブタの貯金箱」、損益計算書を「風船」に見立てるこの手法は、2023年に特許も取得している。結果として松本興産では、離職率は激減。社員が自ら進んで利益を生み出すアイデアを出すようになり、その利益でサウナなどの充実した福利厚生を生み出すまでに組織は生まれ変わった。

夫婦の争いが消える魔法

企業で劇的な効果をもたらし、私の頭のモヤも晴らしてくれたこのメソッド。その構造は驚くほどシンプルで、家計にもそのまま使える。

提供:スターコンパス株式会社
提供:スターコンパス株式会社

まず、世帯の収入を一つの「風船」に見立てる。風船の中には重りが入っている。これが「変動費」(食費、日用品、娯楽費など、自分たちの努力で調整可能な出費)だ。収入の風船からこの変動費の重りを引いて、上に残ったヘリウムガスを「ワクワク利益」と呼ぶ。

次に、このワクワク利益を「気球」に送り込む。気球の中にも重りがある。これが「固定費」(家賃、ローン、教育費など、調整が難しい出費)だ。そして、ワクワク利益から固定費の重りを引いて、一番上に残った部分が「自由に使えるお金」となる。

そして、松本氏はこの「自由に使えるお金」を、さらに2つに分けることを提唱している。

提供:スターコンパス株式会社
提供:スターコンパス株式会社

1つは、将来のマイホームや車の購入など、家族の夢のために貯める「ワクワク貯金」。もう1つが、今を充実させるための「ワクワク資金」だ。

「多くのご家庭は、将来への不安から『貯金しなきゃ』とカツカツに切り詰めてしまいます。でも、1枚の絵で全体像を可視化し、『ワクワク貯金にはいくらまで』と決めておけば、残りの『ワクワク資金』で『月に1回外食を楽しもう』『旅行に行こう』と、今を充実させられるようになるんです」(松本氏)

私が外食で感じていた罪悪感の正体は、まさにこれだった。全体像が見えず、「今使っていいお金(ワクワク資金)の枠組み」が可視化されていなかったから、いくら貯金があっても不安だったのだ。

実際に家計の数字を当てはめてみる

家計に当てはめてみた場合の「風船会計」の考え方が理解できたところで、自分でもシミュレーションしてみることにした。ただ、我が家の家計は、夫と私で財布をバラバラにしているため、サンプルとして使うにはふさわしくないだろう。そこで、ChatGPTに手取り40万円の4人家族という前提でざっくりと数字を出してもらい、当てはめてみた。

提供:Star Compass株式会社(※筆者が一部加筆)
提供:Star Compass株式会社(※筆者が一部加筆)

まず、40万円の収入に対して変動費は13万円。すると、ワクワク利益は27万円になる。 27万円から固定費である21万円を引くと、自由に使えるお金は6万円。 6万円は、「わくわく」に変えるお金だ。

その6万円をフェーズ2の「わくわく貯金」と「わくわく資金」に分ける。

提供:Star Compass株式会社(※筆者が一部加筆)
提供:Star Compass株式会社(※筆者が一部加筆)

将来に備える「わくわく貯金」は4万円。投信や新NISAもこの範囲で行うと無理なく運用できるだろう。

また、今を充実させる「わくわく資金」には2万円費やせる計算になる。

実際にやってみると、「ここは少し重り(変動費)を削れるな」「教育費(固定費)の気球はこれくらいの割合なんだ」という事実が、計算ではなく「直感」として腹に落ちた。これなら、お金の話が苦手なパートナーとも同じ目線で前向きに会話ができるだろう。

風船と気球で毎月の収支(損益)の全体像を掴んだら、次は「ブタの貯金箱」のイラストを使って、現在の貯金額や住宅ローンといった家計の資産と負債を可視化するステップもある。これらを組み合わせることで、家計全体をより戦略的に、面で捉えることができるようになるのだ。

なお、数字を当てはめていく作業は面倒に感じるが、私がやったように、ChatGPTに収入と家族構成、固定費などを入力して理想的な数字を出してもらったり、Money Forward MEを代表する家計簿アプリで管理しているデータを「風船会計」に当てはめたりすれば簡単だ。

家族の夢を語り合う「宝の地図」へ

松本氏によれば、風船会計を取り入れた家庭では「定額のお小遣い制」を見直すケースが多いという。全体像が見えないまま渡されるお小遣いは不満を生みやすいが、風船会計で「頑張って利益が増えた月は、何パーセントかを還元しよう」と決めれば、やる気が出て夫婦が「チーム」として結束できるからだ。

ただの数字の羅列だった家計簿が、家族の夢を語り合い、今を楽しむための「宝の地図」に変わる風船会計。将来的には家計版のアプリ作成も視野に入れているらしいが、ローンチはしばらく先になりそうだ。それまでは、この記事で紹介した図をそのまま書き写したり、画像を保存して数字を書き込んでいったりしながら、活用してみてはいかがだろうか。きっと、お金に対する漠然とした不安が消え、「今を楽しむ」ための扉が開くはずだ。

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#お金の不安を払拭し家庭円満になる風船会計メソッドYouTubeで話題の経営者松本めぐみ氏に訊く #Business #Insider #Japan

執筆者について: nipponese

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