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2025-03-17 12:00:00
滋賀県東近江市の駐車場に、1台のキャンピングカーが停まった。車内から現れた父は、5歳の娘を連れて、そのままオフィスへと向かう。
その父こそ、ミートボールでお馴染みの石井食品社長・石井智康だ。広報用の取材のため、自宅のある千葉から1日かけて車を走らせ、娘のセナ、愛犬のペトロと共にやってきた。父が取引先の社長と話す間、娘は慣れた様子で会議室でくつろいでいる。
「出張兼親子旅」と聞くと、気ままな旅のように思えるかもしれない。しかし、そこには石井が社長として、父として、大切にしたい信念があった。
キャベツは「味がない」ほど好まれる

石井食品では、看板商品であるミートボールやとりそぼろを始め、製造過程においては食品添加物を使用していない。加工食品と聞けば体に悪いイメージが先行するが、石井食品が無添加に注力し始めたのは1997年からとその歴史も長い。

その安心の品質を支えるのが、選び抜かれた食材だ。特に地元の食材を活かした「地域と旬」シリーズは、石井食品の食と農に対する姿勢を象徴する商品の一つだ。石井が東近江を訪れたのも、このシリーズに使われるキャベツの生産者・たなかふぁ〜むを訪ねるためだった。

到着するや否や、広大なキャベツ畑を目にしたセナちゃんが愛犬ペトロと一緒に走り出した。畑の視察となれば、5歳にとっては出張の付き添いであっても楽しい時間だ。

ここで生産するキャベツは、おもに業務用。スーパーに並ぶ一般家庭用のキャベツとは異なり、あとの製造工程で味付けされることを想定している。そのため、「食感さえ感じられればいい」と味のないキャベツが求められる傾向にあるという。サラダ用であっても、葉の部分が多く芯の短い品種が好まれる。農家としては本来の味の良さを大切にしたい一方で、市場の求める基準とは必ずしも合致しないのが現状だ。
こうしたギャップを埋める存在でもあるのが、「地域と旬」シリーズだ。キャベツそのものの味わいを活かすため、産地ごとの特性を考慮したレシピが採用されている。

キャベツの収穫の手伝いのあとは、その場で生のキャベツもいただくことに。採れたての美味しさとはよく聞くが、キャベツの芯の部分はとにかく甘い。青臭さは全くなく、例えるならとうもろこしの甘さに近い。
セナちゃんも夢中になってキャベツを頬張りながら、「ペトロもいっぱい食べてる!」と愛犬へのお裾分けを楽しんでいる。
「野菜嫌いの子ってスーパーのものしか食べたことがない子も多いですよね。採れたての味の濃さを知っているかどうかは、大きな違いだと思いますよ」
#石井のミートボール社長がキャンピングカーで子連れ出張する理由 #Business #Insider #Japan