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2026-03-20 04:00:00
今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても平易に読み通せます。
世界の音楽市場でK-POPが存在感を強める一方で、日本の音楽はなぜ世界にそこまで受け入れられないのでしょうか。入山先生は「日本と韓国では地政学的にも人口動態としてもそもそもの構造が違う。日本の音楽はK-POPのように狙って世界向けに展開するのではなく、もっと別のところに勝ち筋がある」と解説します。
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世界で評価されるK-POP、しかし日本の楽曲は……

今回は日本と韓国の音楽シーンの比較から、世界に通用する音楽についてお話していきたいです。
Netflixで記録的大ヒットになったアニメ映画『デーモン・ハンターズ』の劇中歌『GOLDEN』が、今年2月にあった第68回グラミー賞でK-POP楽曲として初受賞しました。
また今回のグラミー賞ではBLACKPINKのロゼとブルーノ・マーズのコラボ曲『APT.」などK -POP関連曲が多数ノミネートされていました。
K-POPは、国内メインストリームで流行った曲が、そのまま世界に通用していますよね。一方で日本の楽曲がグラミー賞などにノミネートされることはたまにありますが、国内で流行っている曲が世界的に評価されることがあまりないように感じています。
日本でヒットする楽曲が世界でも通用するほうが、日本の音楽シーンのレベルアップにもつながっていいなあと思いました。この違いはどこにあるのでしょうか?
なるほど。僕の理解では、K-POPがグラミー賞に選ばれやすいのは、韓国という国が直面する2つの課題が関係しています。日本とは構造的に違うんですよ。
第一に、人口が少ないこと。韓国の人口は5000万人ほどで日本の半分以下ですから、そもそも国内マーケットが小さいんです。だからビジネスが国内だけだと成立しにくいので、韓国の人たちは「これは世界で売れるか」を考えてビジネスをする傾向があります。
第二の理由は、地理的に韓国は半島にあるため、常に大国の脅威に晒されてきたことです。半島は大陸から海に出る拠点ですから、軍事的に狙われやすい。韓国はの時代から中国大陸を支配した大国と戦ってきましたから、「常に世界を意識せねば」と危機感が強いんです。
一方、日本は良くも悪くも島国ですから、外からの影響を受けにくい。過去の大戦のような余程のことがない限り、外からの攻撃も受けにくい。そして人口が減っているとはいえ、まだ1億2000万人ほどいますから、国内マーケットだけでもビジネスがそれなりに成立する。だから海外マーケットで売れるかをそれほど真剣に考える必要がないのです。
日本の国内市場には、独自の文化があり、その文化に合ったものを作り、国内仕様で作ったものが国内マーケットで盛り上がる。だから、世界から見ると「なにこれ?」となるわけです。
韓国の教育はグローバル人材を生み出すことが前提

日本は「ガラパゴス化している」と言われますよね。
はい。日本のアイドルや音楽はその典型です。
#POPを模倣してはいけない日本にあって韓国にない世界に通用する音楽表現の勝ち筋 #Business #Insider #Japan