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2025-08-30 06:00:00
- 企業へのAI(人工知能)導入が進むにつれ、多くのホワイトカラー職が変化してきている。
- 多くの業務をAIに任せることで、職場ではソフトスキルの価値が高まり、外向的な人が恩恵を受ける可能性がある。
- AIツールが我々のコミュニケーション能力を向上させるのか、それとも低下させるのかについて、専門家の間では議論が続いている。
かつてクリスチャン・シュナイダー(Christian Schneider)は、顧客と話したり、投資家に資金調達の売り込みをしたりする際に、自分を奮い立たさなければならなかった。
非構造化データの活用を支援するスタートアップ、fileAIの共同創業者兼CEOであるシュナイダーは、内向的な性格ではあるが、自分の殻を破り、挑戦できるようになったとBusiness Insiderに語っている。
「それがある意味、人間であるということだ。我々は適応しなければならない」
内向的な人々は今後、シュナイダーのように「やればできる」姿勢を取らなくては、外向的な同僚に脇へ追いやられるリスクを負うことになる。というのも、AI(人工知能)が多くの業務を担うようになるにつれ、残される仕事の多くは人間同士のやり取りを伴うものになる可能性があるからだと職場事情に詳しい専門家は指摘している。
コンピューターに簡単に任せられない業務に関しては、「外向的な性格の人が優位に立てるだろう」とシュナイダーは言う。例えば、データ入力の補助や通話記録の分析はAIでも可能だが、見込み客への対応は少なくとも現時点ではChatGPTにはできない。
こうした人間同士がやり取りする業務により大きな比重が置かれることは、内向的な人々にとっては懸念材料となる一方で、当然ながら社交的な人々にとっては追い風となる。彼らは仕事ができる上に、陽気なノリでキャリアを高めていくこともある。
『Leading Yourself』の著者であるリーダーシップコンサルタントのエリザベス・ロタルド(Elizabeth Lotardo)は、「性格を重視した採用はAI時代において最も安全かもしれない。そうして選ばれた人材は『空気を読む』ことができ、人目を引き、魅力的だからだ」とBusiness Insiderに語っている。
「少なくとも現時点では、職場で容易に人間関係を築き、同僚から洞察を引き出せる人が有利かもしれない。そのようなスキルこそが、AIにはまねできない組織内の重要な資産であると言える」
AIは職場でのコミュニケーションを変えつつある
fileAIのシュナイダーは、AIが現在労働者の手を煩わせている業務をさらに多く担うようになるにつれ、対人スキルが「極めて重要」になると考えている。
「これまで毎日8時間もパソコンに向かって業務をこなしていた人材は、今後は大幅に少なくて済むだろう」
AIに代替されるリスクが最も高いのは、ルーチンワークで構成される職種だと警告する労働市場専門家もいるが、AIにさらに多くの業務を任せたいと考える企業もある。
AI導入によって人と人とのコミュニケーションの価値が高まるかもしれないが、それは同時に、我々のコミュニケーション能力が衰えていく可能性もあることを意味している。
ニューハンプシャー大学ポール経営経済学部の組織行動学・経営学准教授であるヴァネッサ・ドラスカット(Vanessa Druskat)は、自身を内向的な性格だと考えている。他者とのやり取りを減らすためにAIを使い、「きれいで、整った、共感的なメールやテキスト」を作成するようになると、そうした役割を担う脳の部分が萎縮し始める可能性があると懸念している。
「脳は『使うか、失うか』という仕組みになっている。AIにあまりにも多くのやり取りを委ねてしまうと、我々自身の能力は低下するだろう」
AIに頼ってしまう内向的な人々に対する懸念は、学生に対する懸念に通じるものがあるとドラスカットは言う。彼らがプロフェッショナルなメールを書く際にAIを使うと、メッセージの締めくくりにふさわしい「適切な感情」を判断する能力を失う可能性があるという。
「それは我々が身に着けるべき心のスキルなのに」とドラスカットは指摘した。
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