日本語版
最新ニュース
世界

テキサス州上院選の共和党候補パクストン氏が党大会で支持率低下と語る音声流出

テキサス州連邦上院選の共和党候補であるパクストン州司法長官が、9月に同州で開催された共和党大会の影響で自身の支持率が低下したと語った音声が公開されました。米紙ニューヨーク・タイムズが9月30日に報じたもので、トランプ前大統領の「忠臣」を自任するパクストン氏が、トランプ氏主導のイベントに対して不満を漏らした形です。 支持率低下を吐露したパクストン氏の音声 ニューヨーク・タイムズによると、問題の音声はパクストン氏が先週、首都ワシントンで開いた非公開の資金調達イベントで録音されました。パクストン氏の選挙活動に反対する人物から提供されたというその音声の中で、同氏は「正直に言うと、党大会で支持率は落ちた。今の状況は良くない」と述べています。テキサス州は伝統的に「共和党王国」として知られていますが、今回の発言は、同州での選挙戦が同氏にとって想定以上に厳しい状況にあることを示唆しています。 トランプ氏の応援演説が招いた逆風 共和党大会は9月9日から10日にかけて、テキサス州ダラスで開催されました。トランプ氏は演説でパクストン氏を「史上最高の州司法長官」と持ち上げ、集まった支持者に投票を呼びかけました。しかしその一方で、トランプ氏は「服装も話し方も見た目も好きではない」と発言するなど、応援演説としては異例の辛辣な内容も含まれていました。トランプ氏自身の支持率が低迷する中、党内ではトランプ氏の関与が逆に無党派層や保守層の一部を遠ざけているのではないかという懸念が広がっています。 現職の苦戦と対立候補の台頭 パクストン氏は共和党の予備選において、トランプ氏の支持を背景に現職議員を破り候補の座を射止めました。しかし、汚職疑惑をはじめとする複数のスキャンダルを抱えており、本選では民主党候補のタラリコ州下院議員に対して劣勢が指摘されています。対照的に、タラリコ氏は自身のキリスト教への信仰を前面に押し出すという、民主党候補としては珍しい戦略を展開しています。この手法が一部の保守層の関心を引き、支持を広げる要因となっているようです。 パクストン氏側とトランプ氏の反応 報道を受けて、パクストン氏側は即座に反論を展開しました。「ニューヨーク・タイムズが存在しない話を創作した」と主張し、音声の内容を否定しています。一方、トランプ氏も30日にホワイトハウスで記者団の取材に応じ、「その話は聞いたことがない。大会は素晴らしかった」と述べ、自身の関与が選挙戦に悪影響を及ぼしているという指摘を一蹴しました。当事者双方による否定にもかかわらず、党内の結束や支持率を巡る火種はくすぶり続けています。 民主党がテキサスで38年ぶりの議席獲得か 11月の中間選挙に向けて、テキサス州の議席争いは全米の注目を集めています。もしタラリコ氏が勝利すれば、民主党にとっては38年ぶりのテキサス州上院議席獲得という歴史的な転換点となります。共和党内では、トランプ氏の影響力をどう扱うべきかについて意見が割れており、応援演説が逆効果になると判断して距離を置く候補者も現れています。選挙戦の最終盤において、この「忠臣」の苦戦が共和党全体の戦略にどのような影響を及ぼすのか、その行方が注目されます。

テキサス州上院選の共和党候補パクストン氏が党大会で支持率低下と語る音声流出

テキサス州連邦上院選の共和党候補であるパクストン州司法長官が、9月に同州で開催された共和党大会の影響で自身の支持率が低下したと語った音声が公開されました。米紙ニューヨーク・タイムズが9月30日に報じたもので、トランプ前大統領の「忠臣」を自任するパクストン氏が、トランプ氏主導のイベントに対して不満を漏らした形です。

支持率低下を吐露したパクストン氏の音声

ニューヨーク・タイムズによると、問題の音声はパクストン氏が先週、首都ワシントンで開いた非公開の資金調達イベントで録音されました。パクストン氏の選挙活動に反対する人物から提供されたというその音声の中で、同氏は「正直に言うと、党大会で支持率は落ちた。今の状況は良くない」と述べています。テキサス州は伝統的に「共和党王国」として知られていますが、今回の発言は、同州での選挙戦が同氏にとって想定以上に厳しい状況にあることを示唆しています。

トランプ氏の応援演説が招いた逆風

共和党大会は9月9日から10日にかけて、テキサス州ダラスで開催されました。トランプ氏は演説でパクストン氏を「史上最高の州司法長官」と持ち上げ、集まった支持者に投票を呼びかけました。しかしその一方で、トランプ氏は「服装も話し方も見た目も好きではない」と発言するなど、応援演説としては異例の辛辣な内容も含まれていました。トランプ氏自身の支持率が低迷する中、党内ではトランプ氏の関与が逆に無党派層や保守層の一部を遠ざけているのではないかという懸念が広がっています。

現職の苦戦と対立候補の台頭

パクストン氏は共和党の予備選において、トランプ氏の支持を背景に現職議員を破り候補の座を射止めました。しかし、汚職疑惑をはじめとする複数のスキャンダルを抱えており、本選では民主党候補のタラリコ州下院議員に対して劣勢が指摘されています。対照的に、タラリコ氏は自身のキリスト教への信仰を前面に押し出すという、民主党候補としては珍しい戦略を展開しています。この手法が一部の保守層の関心を引き、支持を広げる要因となっているようです。

パクストン氏側とトランプ氏の反応

報道を受けて、パクストン氏側は即座に反論を展開しました。「ニューヨーク・タイムズが存在しない話を創作した」と主張し、音声の内容を否定しています。一方、トランプ氏も30日にホワイトハウスで記者団の取材に応じ、「その話は聞いたことがない。大会は素晴らしかった」と述べ、自身の関与が選挙戦に悪影響を及ぼしているという指摘を一蹴しました。当事者双方による否定にもかかわらず、党内の結束や支持率を巡る火種はくすぶり続けています。

民主党がテキサスで38年ぶりの議席獲得か

11月の中間選挙に向けて、テキサス州の議席争いは全米の注目を集めています。もしタラリコ氏が勝利すれば、民主党にとっては38年ぶりのテキサス州上院議席獲得という歴史的な転換点となります。共和党内では、トランプ氏の影響力をどう扱うべきかについて意見が割れており、応援演説が逆効果になると判断して距離を置く候補者も現れています。選挙戦の最終盤において、この「忠臣」の苦戦が共和党全体の戦略にどのような影響を及ぼすのか、その行方が注目されます。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。