ヤクルトは29日、田口麗斗投手、青柳晃洋投手、沼田翔平投手、長谷川宙輝投手、山野辺翔内野手、育成枠の根岸辰昇内野手の計6選手に対し、来季の契約を結ばない旨を通告したと発表した。今季で3年契約が満了した田口をはじめ、故障や出場機会の減少に苦しんだ選手らがチームを離れることとなった。
3年契約最終年の田口麗斗が退団へ
2021年3月に巨人からトレードで加入した田口麗斗は、リリーフの要としてヤクルトのリーグ連覇に貢献した。2023年には守護神として33セーブを記録したが、今季は14試合の登板で1勝0敗、防御率3.14という成績にとどまった。都内の球団事務所を訪れた田口は「契約しない、という話です」と事実を明かした。今後については「野球は続ける」と現役続行を明言し、NPBに限らずマウンドに上がれるチャンスがあれば飛び込みたいと意欲を見せた。成績を残せなかったことに対し、チームやファンに向けて「本当に申し訳ない」と謝罪の言葉を述べた。
キャンプ離脱が響いた青柳晃洋の無念
2023年途中にフィリーズ傘下マイナーから加入した青柳晃洋は、今季の先発ローテの一角として期待されていた。しかし、春季キャンプ中に左太もも裏の張りを訴えて離脱し、開幕を2軍で迎える苦しいスタートとなった。今季は1軍での登板機会がなく、ファーム公式戦では20試合に登板して6勝6敗、防御率4.42を記録した。青柳は「キャンプからケガをしてもったいなかった」と振り返り、最後まで戦力になれなかった悔しさを口にした。今後は現役続行を目指す方針であり、自身の状況について「まだまだ元気なので、しっかり野球ができる環境で野球ができたらうれしい」と語った。
故障や出場機会減に苦しんだ選手たち
今回の戦力外通告の対象となった選手たちの経緯は様々だ。沼田翔平は巨人から育成ドラフトを経て2022年にヤクルトへ加入したが、昨年は1試合の登板にとどまり、今季は1軍での登板がなかった。長谷川宙輝はソフトバンクから移籍後の2020年に44試合へ登板したものの、以降は故障が重なり登板機会が減少していた。山野辺翔は2025年シーズン途中に西武から移籍したものの、今季の出場は21試合にとどまった。また、2024年の育成ドラフト1位で入団した根岸辰昇は、3年間の在籍期間で支配下登録を勝ち取ることができなかった。
再出発を誓う選手たちの今後
チームを去ることになった6選手は、それぞれの立場で今後を見据えている。田口が「体を動かせるうちは現役を続けたい」と語ったように、多くの選手が野球への情熱を失ってはいない。球団に対して感謝の意を示した青柳をはじめ、選手たちは次なる活躍の場を求めて準備を進めることとなる。プロ野球という厳しい勝負の世界で、彼らはどのような道を選択するのだろうか。それぞれの選手が置かれた環境は異なるが、新たな環境での再起に向けた模索が続くことになる。