投稿の中で坂本さんは、トランプ米政権が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長らを制裁対象としている問題に対し、日本政府が演説で言及しなかった方針を厳しく追及した。「国連で演説するという機会がありながら、ICC所長の赤根智子さんへのトランプの不法な制裁について抗議をしない?」と疑問を投げかけ、「日本が誇るべき存在である赤根氏を守ろうともしない首相の姿を、空っぽな言葉を、各国の代表はどう受けとめるでしょうか」と訴えた。
坂本美雨による高市早苗首相への批判と国連演説の波紋
高市首相の実際の国連演説とトランプ大統領との会談
坂本さんの批判の焦点となった国連総会での演説において、結局高市首相はICC問題に直接言及しなかったと報じられている。一方で、米国のドナルド・トランプ大統領(80)との会談の場では同問題について取り上げた模様だ。
両氏の間では「率直なやり取り」がおこなわれたと伝えられているものの、会談の具体的な詳細については明らかにされていない。国内の政治問題にとどまらず、国際的な司法機関のトップに対する外交姿勢をめぐり、著名な二世ミュージシャンが声を上げたことは、幅広い層の注目を集める結果となった。
エド・シーランのパレスチナ問題めぐる騒動と坂本さんの視線
坂本さんは高市首相への批判に先立ち、9月22日のX投稿で、英国のアーティストであるエド・シーラン(35)にまつわるパレスチナ問題関連の騒動についても言及していた。投稿では「友人が残虐な無差別殺人を肯定していたら、変わらず友人でいられるだろうか?」という厳しい問いかけを発信している。
パレスチナ問題をめぐり、エド・シーランはこれまで中立的な姿勢を維持してきた。しかし、自身のツアーに参加していたラッパーのマックルモア(43)がステージ上で「パレスチナに自由を」と発言したことをきっかけに状況が急変する。プロモーターの判断によってマックルモアがツアーから外された後、他のサポートアクトの全アーティストやエドのバックバンドまでもがツアーを離脱する事態に発展した。
ツアー離脱とエド・シーランの涙の謝罪
音楽メディア編集者によると、マックルモアへの賛同を示した関係者たちの離脱は、エド・シーランにとって大きな痛手となった。こうした世界的な騒動の最中、エドは19日の公演で「僕は間違いを犯した。本当に、本当に申し訳ない」と涙ながらに謝罪した。
エドはこれまで政治的な発言を控えてきたと説明しつつ、パレスチナのガザ地区で起きている事態について「壊滅的で正当化できない」と訴えていた。一連の世界的動向とアーティストの姿勢の変化が、国内の論客や表現者たちにも少なからず影響を与えている。
SNS上で交錯する批判と擁護の声
坂本さんのXでの問いかけや投稿内容に対して、インターネット上では賛否両論の意見が飛び交っている。「無理です」と坂本さんの見解に同調する声が上がる一方で、投稿の真意や表現をめぐって疑問を呈するユーザーも相次いだ。
《美雨さんはエドが無差別殺人を肯定していらっしゃるんですか?》や、《肯定はしていないんじゃないかな》といった指摘のほか、《マジでそんな事言ってないって。どういう解釈してるの?》といった困惑の声もみられる。高市首相とエド・シーランという異なる文脈の2人に対し、坂本さんが示した“声をあげないことへの怒り”は、今後も様々な方面で議論を呼び続けそうだ。