2026年9月14日、スウェーデン総選挙の暫定開票結果が発表され、マグダレナ・アンデショーン率いる中道左派野党ブロックが349議席中176議席を獲得し、173議席の右派与党ブロックを僅差でリードして政権奪還の優位に立っています。
2026年9月14日、スウェーデン全土が固唾をのんで見守る中、同国の総選挙は歴史的な接戦の様相を呈しています。ロイター通信の報道によると、大半の票の集計が完了した段階で、中道左派の野党ブロックが右派与党ブロックに対してわずか3議席差の優位を維持していることが、スウェーデン選挙管理委員会の発表した予備集計で明らかになりました。
この選挙結果が確定すれば、スウェーデンは過去4年間続いた右路線から大きく転換し、移民問題で欧州屈指の厳格な規制を敷いてきた現政権から、社会民主党を中心とする陣営へと政権が移行することになります。
スウェーデン選挙管理委員会の予備集計と両ブロックの議席分布
選挙管理委員会が日曜日の夜に公表した予備集計では、社会民主党のマグダレナ・アンデショーン党首が率いる左派・中道勢力が合計176議席を確保し、過半数である175議席をわずかに上回りました。一方、現職のウルフ・クリステルション首相が率いる右派与党ブロックは173議席にとどまっています。
得票率の面でも両者の差は極めてわずかで、ヤフーニュースなどの詳細な開票データによれば、社会民主党単体での得票率は28.1%を記録しました。これは社会民主党にとって依然として国内最大政党の地位を維持する数字であるものの、2022年の30.3%から低下しており、1世紀以上の歴史の中で最も弱い結果の一つになると報じられています。
対する現職のクリステルション首相が率いる保守政党「モデラート党」は19.9%の得票率で第2党につけ、連立を組むキリスト民主党や自由党とともに政権維持を図っています。両ブロックの得票率の差はわずか0.45%という大接戦となっており、結果はまだ予断を許さない状況です。
移民政策と治安対策に揺れるスウェーデン民主党の退潮
今回の選挙の最大の焦点の一つであった、ポピュリストで反移民を掲げる極右政党「スウェーデン民主党」は、予備集計で17.6%の得票率となり、クリステルション政権を外部から支えてきた従来の位置からさらに後退し、第3党に甘んじる結果となりました。
プラハ国際関係研究所のスウェーデン人政治学者であるMats Braun氏は、同党の支持者は党が公約を果たしていると感じていた一方で、主要課題である犯罪や移民の問題が選挙戦の議論において、さらなる支持者を獲得するほど重要ではなくなっていたと述べています。EUオプザーバーの報道にて

選挙前、スウェーデン民主党の党首であるジミー・オーケッソン氏は、もし右派ブロックが勝利すれば連立政権に正式に参加し、司法、防衛、外務、財務などの主要閣僚ポストを要求する構えを見せていました。同党は近年、反ユダヤ主義や人種差別的な過去に対して謝罪するなど、政治的な主流派への脱皮を図ってきましたが、今回の得票率低下により、その政権入りへの道は険しいものとなりました。
水曜日の最終確定に向けた不透明な政権樹立プロセス
最終的な勝敗の行方は、数日間にわたる慎重な開票作業に委ねられています。現時点で353の選挙区の開票や、海外からの投票を含む事前投票の集計が残されており、現地時間の水曜日に完了する予定です。
2022年の前回選挙でも、出口調査や初期の速報では中道左派の僅差の勝利が予想されたものの、最終的に覆った経緯があります。そのため、クリステルション首相は月曜日の段階でも敗北宣言を出しておらず、事態は依然として流動的です。
仮にアンデショーン氏率いる中道左派の勝利が確定したとしても、スムーズな政権樹立への道は平坦ではありません。環境党や左翼党が富裕層に対する増税や移民ルールの緩和を求めている一方で、連立の鍵を握る中道党はビリオネア(超富裕層)への課税や左翼党との連立入りに強く反対しています。

議会の議長であるAndreas Norlen氏は、スウェーデンのテレビ局に対し、政府を樹立するプロセスは非常に複雑なものになる可能性があると語りました。アンドレアス・ノルレン(議長)
議会の議長を務めるアンドレアス・ノルレン氏も、スウェーデンのテレビ番組の取材に対し、次期政権の樹立プロセスが非常に複雑なものになる可能性を指摘しています。伝統的な交渉文化を重んじるスウェーデンにおいて、各政党がどのような「レッドライン(譲れない一線)」を譲歩し合意形成に至るのか、あるいは解散総選挙という最悪のシナリオに向かうのか、今後の水曜日の最終確定結果に国際社会の注目が集まっています。