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イスラエルのミキ・ゾハール文化大臣、ガザ映画の制作者に国籍剥奪を検討

作品はヴェネツィア国際映画祭で、過去最長となる25分間のスタンディングオベーション(Euronewsによれば、昨年の『The Voice of Hind Rajab』の22分を塗り替える記録)を受け、特別審査員賞に輝きました。しかし、この国際的な称賛がイスラエル政府内での激しい反発を招く結果となりました。…

イスラエルのミキ・ゾハール文化大臣、ガザ映画の制作者に国籍剥奪を検討

作品はヴェネツィア国際映画祭で、過去最長となる25分間のスタンディングオベーション(Euronewsによれば、昨年の『The Voice of Hind Rajab』の22分を塗り替える記録)を受け、特別審査員賞に輝きました。しかし、この国際的な称賛がイスラエル政府内での激しい反発を招く結果となりました。

ミキ・ゾハール文化大臣による「反逆」の主張

世界中の反ユダヤ主義者から拍手喝采を受けるために、自らの祖国を傷つけようとする制作者たちの燃えるような自己嫌悪は、想像を絶するものであり、国家への裏切りにあたります。 ミキ・ゾハール、イスラエル文化・スポーツ大臣

ゾハール大臣はXへの投稿で、この映画を「卑劣(vile)」と呼び、その受賞を「衝撃的」であると非難しました。さらに、月曜日の新たな投稿で、人口局および内務省の局長に連絡を取り、国籍剥奪の検討を求めたことを明らかにしました。ここでは、監督たちが「敵への協力」を行ったか、また資料の入手過程で戦時中に敵を利する行為があったかどうかが焦点となっています。

イスラエルのミキ・ゾハール文化大臣、ガザ映画の制作者に国籍剥奪を検討
Photo: CBS News

他の閣僚からも激しい攻撃が飛んでいます。右派のイタマル・ベン・グヴィール国家治安大臣はXで「お前たちはイスラエル国民全体の恥であり、当惑である。消え失せろ!」と述べ、監督たちが敵であるハマスに歓迎されるだろうと主張しました。また、ナフタリ・ベネット元首相は、この映画を「我々の息子や娘たちに対する恐ろしい血の中傷(blood libel)」であると批判し、アヴィグドール・リブマン元国防大臣は監督たちを「イスラエル嫌い」と呼びました。

AI標的システムと「NAZA」という言葉の意味

ガーディアン紙が制作に携わった80分間のドキュメンタリー『NAZA』は、イスラエル軍がガザでの攻撃において、どれだけの民間人が死亡すると予想されるかを示す軍事略称(ヘブライ語の「Nezek Agavi」、すなわち「付随的被害」)から名付けられました。

Israeli minister threatens to revoke filmmakers’ citizenship over Gaza film
Photo: Aljazeera

映画の中で、ユヴァル・アブラハムとレイチェル・ショールの監督は、24人のイスラエル軍または情報機関の内部告発者にインタビューを行いました。彼らは、AIを搭載した標的システム(アルジャジーラによれば「Lavender」と呼ばれるシステム)が民間人の大量殺戮に使用されたと証言しています。ある情報源は、ハマスメンバー1人を殺害するために、500人の「NAZA(付随的被害)」を出すことが承認されたケースがあったと主張しています。

イスラエル軍はこの主張を「断固として拒否」し、匿名証言に依存した映画を批判して、内部告発者の身元が検証不可能であると述べています。また、攻撃の決定はAIではなく人間によって行われていると主張しています。一方、アブラハム監督は、この大量殺戮は偶然ではなく「設計による体系的なもの」であり、パレスチナ人の完全な非人間化に基づいていると述べています。

国籍剥奪の法的ハードルと手続き

ゾハール大臣が表明した国籍剥奪は、法的に不可能ではありませんが、大臣一人の権限で実行できるものではありません。イスラエル法では、スパイ行為や反逆などの「忠誠心の欠如」が認められた場合に国籍剥奪が認められており、2022年には最高裁判所がこの権限を認めています。また、2023年には「テロリズム」で有罪判決を受けた者にも適用されるよう法改正されました。

Israel's Culture Minister threatens to revoke citizenship of Israeli filmmakers over award-winning

実際の剥奪に至るには、以下の厳格なプロセスが必要です。

  • 内務大臣が剥奪請求を提出する
  • 法務大臣がそれを承認する
  • 最終的に裁判官による検証と承認を受ける

こうした手続きの複雑さから、実際に国籍が剥奪されるケースは極めて稀であると報じられています。現時点で内務省からの公式な回答はありません。

オスカー受賞歴を持つ監督たちの背景

アブラハムとショールの監督は、イスラエル入植者による暴力とパレスチナ人の強制立ち退きを追った前作『No Other Land』(2024年公開)で、2025年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しています。この前作のワールドプレミア後、アブラハムの家族の自宅が右翼暴徒の標的となったことが報じられています。

イスラエルのミキ・ゾハール文化大臣、ガザ映画の制作者に国籍剥奪を検討
Photo: thehindu.com
‘Israeli’ culture minister claims to revoke citizenship of “NAZA” documentary directors
執筆者について: nipponese

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