日本語版
最新ニュース
世界

トランプ大統領、ベネズエラにならい米国がイランに駐留し石油を確保する可能性を示唆

2026年9月13日、アイルランド滞在中のドナルド・トランプ大統領は、ベネズエラとの合意にならい、米国がイラン国内にとどまって石油を確保する選択肢を示唆した。ホルムズ海峡をめぐる外交交渉が停滞し、エネルギー価格が1バレル100ドルを超える中で発せられたこの発言は、今後の産油国政策に大きな波紋を広げている。 アイルランドでの発言とベネズエラモデルの比較…

2026年9月13日、アイルランド滞在中のドナルド・トランプ大統領は、ベネズエラとの合意にならい、米国がイラン国内にとどまって石油を確保する選択肢を示唆した。ホルムズ海峡をめぐる外交交渉が停滞し、エネルギー価格が1バレル100ドルを超える中で発せられたこの発言は、今後の産油国政策に大きな波紋を広げている。

アイルランドでの発言とベネズエラモデルの比較

ドナルド・トランプ大統領は、アイルランドオープンゴルフ選手権の開催地であるドゥーンベッグを訪れた際、米国がイラン紛争において取るべき新たな選択肢について言及した。ロイター通信の報道によると、同大統領は2026年11月の中間選挙直後にもイラン戦争が終結するとの見通しを改めて示した上で、米国がイランに駐留し続ける可能性について言及したという。

ザ・インディペンデント紙が伝えたところによると、トランプ大統領は8月に発表されたベネズエラとの協定を引き合いに出し、同国でのアプローチと同様の形をイランにも適用できる可能性に触れた。このベネズエラとの合意では、米国が同国の広大な石油備蓄の約5分の1に相当する権利を確保した経緯がある。

Trump says US could stay in Iran and keep

さらにトランプ大統領は、ベネズエラからの米国歳入がすでに戦争の費用を何度も支払ってきたと主張し、イラン紛争においても同様の経済的・戦略的利益を追求する余地があることを示唆した。

巨額の石油埋蔵量とエネルギー市場の動向

こうした中、中東地域の動揺は世界のエネルギー市場を激しく揺さぶり続けている。サウジアラビアの石油パイプラインに対するイラク製ドローンの攻撃により主要な東西エネルギーパイプラインが閉鎖されたことを受け、原油価格は再び上昇した。CNBCの市場データによれば、米国のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は2.3%上昇して1バレル102.39ドルとなり、国際的な指標であるブレント原油は2.4%高の1バレル107.11ドルに達した。

トランプ大統領、ベネズエラにならい米国がイランに駐留し石油を確保する可能性を示唆
Photo: CNBC

トランプ大統領は、戦争が終結すればガソリン価格がまるで岩のように急降下するだろうとの見方を示している。

ホルムズ海峡の交渉停滞とオマーンでの延期

予定されていた日程では、イランと湾岸諸国の当局者が月曜日に会談し、ホルムズ海峡を通るイラン・オマーン間の海上ルートを確立する協定に署名する見通しであった。しかし、米国とイランの間で直接対話は行われておらず、2月に戦争が始まって以来、ホルムズ海峡はイランおよびその後の米国の海軍封鎖にさらされ、エネルギー価格を高止まりさせる要因となっている。

Iran-US war latest

平和交渉をめぐる認識の食い違い

War News: Trump Warns Iran Over Strait of Hormuz Oil Blockade, 100M Barrels Oil from Venezuela

トランプ大統領は、イラン側が平和交渉を求めて絶えず連絡してきていると主張した。しかし、イラン側はこの主張について過去に一貫して否定しており、今回の発言に対しても双方の隔たりは依然として埋まっていない。

トランプ大統領は、自身が「正しい取引」以外の妥協には応じない姿勢を強調しつつも、イランへの軍事関与を継続して石油を確保するという選択肢を排除していない。紛争の終結時期やエネルギー物資の利権をめぐり、今後の国際社会の動向と外交折衝の行方が注目されている。

トランプ大統領、ベネズエラにならい米国がイランに駐留し石油を確保する可能性を示唆
Photo: The Independent

具体的な石油協定の内容と影響

トランプ大統領が言及したベネズエラとの協定は、米国が同国の広大な石油備蓄の約5分の1に相当する権利を獲得した。この協定では、米国が約650億バレルの石油埋蔵量にアクセスし、ベネズエラに209億ドルを支払うことで、国家の財政を補完する形となった。また、米国務省のマーコ・ルビオ長官は、同協定により同国経済の再生に100億ドル規模の民間投資が導入されると述べた。

Trump floats keeping Iranian oil as Gulf-Iran Hormuz talks

ホルムズ海峡の戦略的重要性と現状

U.S. President Donald Trump attends the Amgen Irish Open at Trump International Golf Links in Doonbeg, Ireland, September
Photo: reuters.com

ホルムズ海峡は、世界のエネルギー供給に不可欠な水道で、米国とイランの対立が続く中で封鎖が続き、エネルギー価格の上昇を引き起こしている。6月に米国とイランが締結した協定は、この水道を巡る対立を解決するための試みだったが、合意に至らなかった。さらに、イエメンのハーディー派の攻勢により、バブ・エル・マンドブ水道にも影響が出ている。

米国のエネルギー政策と国際的な反応

Trump speak on Venezuela Oil and Iran peace talks

トランプ大統領は、イラン戦争が終結すればガソリン価格が急落すると予測し、米国内のエネルギー政策に影響を与える可能性を示唆した。一方で、イランは米国の行動を批判し、平和交渉の必要性を強調しているが、現状では両国の対立は依然として続いており、国際社会の関心が高まっている。

報道の背景と関係者

この報道は、ロイター通信のブー・エリクソン記者(ワシントンDC在勤)とパドレイク・ハルピン、コンラ・ハムフィーズ記者(ダブリン)が執筆し、アリスタイヤー・スムート氏が編集した。また、トランプ大統領の発言は、アイルランドオープンゴルフ選手権でのスピーチに基づいている。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。