2026年9月9日、メリーランド州のジョイント・ベース・アンデュースで、ドナルド・トランプ大統領が搭乗する直前にカタールから寄贈されたボーイング747-8型機の非常用スライドが誤作動で展開した。米軍関係者の操作ミスによるもので、大統領は予備機に乗り換えることなく、点検を経てテキサス州ダラスへ出発した。
2026年9月9日午後2時20分、メリーランド州のジョイント・ベース・アンデュースの滑走路において、トランプ大統領が搭乗を予定していた新たなエアフォース・ワンの機体から、インフレータブル式の緊急脱出スライドが突然展開するトラブルが発生した。共和党のミッドタームコンベンションが開かれるテキサス州ダラスへ向かう直前の出来事だった。
大統領は専用ヘリコプターのマリン・ワンの機内に約20分間待機し、現場の様子を見守った。関係者からの情報として、今回のスライド展開は米軍関係者の不手際によって偶発的に引き起こされたものであると報じられている。この予期せぬトラブルにより、大統領の出発スケジュールに一時的な遅れが生じた。
ジョイント・ベース・アンデュースでの突発的なトラブルと現場の対応
滑走路上でスライドが突如として膨らみ、機体の右側から地面へと垂れ下がる光景が目撃された。通常、緊急スライドは出発前に展開される性質のものではなく、一度膨らませると撤去や再格納に手間がかかるため、現場では作業員による迅速な対応が迫られた。
Military personnel accidentally triggered Air Force One emergency slide
現場付近に待機していたトランプ大統領は記者団の前に姿を現し、作業員が安全機能の確認を行っている最中であると説明した。大統領は機体の安全性に対する懸念を一蹴し、問題がないことを強調している。

彼らはすでに点検を終えていると思います。すべてが完璧に動作することを確認したかったのです。ドナルド・トランプ大統領、通信社および放送局の取材に対して
このスライドの点検を行っていると思います。15分ほどかかるでしょう。緊急用のスライドの点検を行っていたので、15分程度かかると予想しています。ドナルド・トランプ大統領、通信社および放送局の取材に対して
4億ドルのカタール寄贈機と相次ぐ安全性を巡る議論
問題となった機体は、カタールの王室から寄贈された約4億ドルの価値を持つボーイング747-8型機である。従来の古いエアフォース・ワンの代替として期待され、今年の夏から大統領の移動に使われ始めているが、その導入経緯やセキュリティ体制を巡ってはこれまでも議論の的となってきた。
ホワイトハウスの通信部長であるスティーブン・チャン氏は、今回のスライド展開について次のように発表している。
Trump's Texas trip delayed after emergency slide deploys on
大統領が述べたように、スライドはすべてが完璧に動作することを確認するために点検されました。エアフォース・ワンは、大統領が熱狂的で満員の観客に期待されていたスピーチを届けるためにダラスに向かっています。スティーブン・チャン(ホワイトハウス通信部長)、声明において

今後の改修計画と共和党ミッドタームコンベンションへの影響
今回のトラブルでは、旧型のエアフォース・ワンが万が一のバックアップとして滑走路上に待機する一幕もあったが、最終的には新しいカタール寄贈機が予定通りフライトを完遂し、現地時間の午後5時15分頃にダラスへ到着した。現地のコンベンション会場では、大統領による基調講演が予定通り行われる運びとなっている。
はい、私がここにいるのは、乗っているからです。ドナルド・トランプ大統領、記者団への質問に対して
ボーイング747-8型機は通常、12の緊急インフレータブルスライドを備えている。スライドは約9メートルの高さから乗客を地面に安全に降下させる設計となっており、米空軍はコメントを控えている。
トランプ大統領は2025年にカタールからの寄贈を受けたこの機体を7月から使用しており、税金で改装されたという報道もある。旧型のエアフォース・ワンは改装後も滑走路上に停泊し、予備機として機能した。
Military accidentally triggers Air Force One slide before Trump's
現地の記者団は、カタール寄贈機の安全性について再び注目を浴びている。トランプ大統領は記者団に対して、スライドの点検に15分程度かかると説明し、機体の安全性に問題がないことを強調した。
米軍関係者によると、スライドは軍のスタッフが誤って起動させたもので、その後撤去された。この出来事は、カタール寄贈機の運用開始後初めてのトラブルとして記録された。
トランプ大統領は、カタール寄贈機の使用を巡って過去にも議論を巻き起こしており、セキュリティ上の懸念が指摘されていた。今回のスライドトラブルは、こうした懸念を再燃させる結果となった。
この出来事は、トランプ大統領の飛行スケジュールにわずかな遅延をもたらしたが、最終的にはダラスへの到着に成功した。コンベンションでのスピーチも予定通り行われる見込みである。
カタール寄贈機の運用開始以来、安全性に関する疑問は絶えず、今回のスライドトラブルはその一端を示すものとなった。