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イタリアのポーレスネ漁業協同組合、外来種ブルーガニを海外市場へ輸出

Italy’s Po River Delta fishermen are exporting invasive Atlantic blue crabs to foreign markets after local eradication efforts failed.

Blue crabs are seen inside a crate in a processing plant in Scardovari, in Italy's Po River Delta, Aug. 21, 2026. (AP

Italy’s Po River Delta fishermen are exporting invasive Atlantic blue crabs to foreign markets after local eradication efforts failed. To combat the ecological disruption, scientists have also released 150,000 baby octopuses into the Adriatic Sea, shifting containment strategies as higher water temperatures and shifting salinity worsen the crisis.

イタリアのポー川デルタ地帯では、長年にわたり地元の名産であるマニラアサリを脅かしてきた外来種のタイセイヨウオオアオガニ(ブルーガニ)対策として、新たな局面を迎えている。かつて漁師たちは引き揚げたカニを焼却処分せざるを得なかったが、現在は海外市場への輸出へと大きく舵を切っている。

大西洋原産のこの外来ガニは、1940年代以降、商業船舶のバラスト水を通じてアドリア海に定着していた。イタリア環境保護研究所の侵来種専門家であるピエロ・ジェノヴェージによれば、長年にわたり数は抑えられていたものの、2023年に爆発的な増加を見せた。カニは漁網を食い破り、猛烈な勢いで貝類を食い荒らしたという。

ポーレスネ漁業協同組合の収益激減と輸出戦略への転換

ヴェネト州のスカルドヴァリ・ラグーンで伝統的な高床式の漁舎から罠を引き上げる第二世代の漁師、フェデリコ・ザゴをはじめとする地元組合員にとって、この外来種の侵入は深刻な打撃となった。ポーレスネ漁業協同組合の収益は、2024年から2025年にかけて75%も急減し、1500人いた組合員も850人へと減少した。

窮地に立たされた組合は、発想の転換を迫られた。組合長のパオロ・マンチンは、「私たちは戦略を変え、この災害から機会を生み出す必要があった」と語っている。

その結果、食用として国内では敬遠されてきたカニを海外へ輸出する道を選択した。この転換は功を奏し、今年に入ってからは水揚げされたカニのすべてが売却され、焼却処分の必要性もなくなった。組合は今年、主にカニの売上により2,000万ユーロ(約2,300万ドル)の収益を見込んでいる。

フェデリコ・ザゴは、こうしたカニと共生していかなければならない以上、それが新たな機会となることや、市場が成長し続けることを願っていると述べている。

政府の駆除計画の挫折と気候変動がもらった繁殖条件

貝類産業への深刻な被害を受け、イタリア政府は2024年にブルーガニの駆除プログラムを導入した。2年間にわたり、政府はポーレスネなどに対し、計約230万キログラム(500万ポンド)のカニを捕獲・焼却するための資金を支給した。

イタリアのポーレスネ漁業協同組合、外来種ブルーガニを海外市場へ輸出
Photo: Yahoo

しかし、メスガニが1シーズンに最大800万個の卵を産む繁殖力の前には、捕獲による個体数削減は焼け石に水であった。政府のブルーガニ緊急事態特別コミッショナーであるエンリコ・カテリーノによれば、このプロジェクトは最終的に打ち切られた。

専門家は、今回の大量繁殖の背景に気候変動があると指摘する。水温の上昇がブルーガニの繁殖を促しただけでなく、干ばつによるポー川の水位低下が海水を内陸の淡水支流へ侵入させ、アサリやムール貝の養殖場があるラグーンやデルタ地帯の塩分濃度を変えたことが最大の引き金になったとジェノヴェージは分析している。

ボローニャ大学によるタコの試験的放流と今後の展望

化学적・物理的な駆除が困難を極める中、科学者たちは生物的な防衛策にも踏み切っている。今夏、ボローニャ大学の科学者たちは、ポー川デルタの南方に位置するリヴィエラ・ロマンニョーラのアドリア海に、15万匹の幼生タコを放流した。

Atlantic blue crabs are invading Italy – and Italians don't have a taste for them yet | NBC4 DC

In some areas, the invasive crabs have destroyed up to 70 per cent of clam harvests, while numerous aquaculture operations across Emilia-Romagna and neighbouring Veneto have been forced to close. Antonio Casalini, ボローニャ大学研究員(AP Newsによる)

執筆者について: nipponese

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