ネパールと中国の国境地帯で発生した壊滅的な洪水により、死者数が両国合算で900人を超え、4,700人以上が行方不明となっています。現地の水力発電所では、泥に埋もれた巨大な送水トンネルに数百人の労働者が閉じ込められているおそれがあり、救助隊が懸命の捜索を続けています。
ネパールと中国の国境地帯を襲った壊滅的な洪水と甚大な被害
ネパール国内の災害対策当局が発表した最新の集計によると、同国内での死者は903人に達し、外国人592人を含む4,247人が行方不明となっています。一方、中国側の当局は日曜日の時点で死者16人、行方不明者546人を報告しており、中国の国営メディアによれば、行方不明者のうち261人はネパール人を含む外国人です。
水力発電所の巨大な送水トンネルに閉じ込められた労働者たち
行方不明となっている900人の労働者のうち、およそ500人は水流を制御するために建設された巨大な地下トンネルの中に閉じ込められているとみられています。災害発生時に労働者の一部が救助を求めて連絡を入れており、脱出に成功した人々からも、多くの同僚がまだトンネル内に残されているとの報告が当局や家族に寄せられました。
災害発生から数日が経過する中、労働者たちの窒息や衰弱に対する懸念が急速に高まっています。バングラデシュのダッカを拠点とするオーストリア・グラーツ大学の地球科学者ヤコブ・シュタイナー氏は、現場のインフラについて次のように指摘しています。
These tunnels are big enough to drive trucks through, And from what we understand, they have managed to get oxygen to some of those stuck inside and are trying to rescue them now. It’s a race for time, though, as people need food and water. ヤコブ・シュタイナー(グラーツ大学 地球科学者), アソシエイト・プレス通信の報道より
最も甚大な被害を受けたラスワ地区のアッパー・トリシュリ1水力発電所では、少なくとも576人が行方不明となっており、そのうち約300人がプロジェクトのトンネル内に閉じ込められているとダンギ会長は述べています。また、トリシュリ3水力発電所では、ネパール軍の報道官であるラジャ・ラム・バスネット准将によると、救助隊員らが地下トンネル内へ約15メートル(50フィート)垂直に降りて生存者の捜索にあたっています。
道路の復旧作業と国境周辺の厳しい状況
この舗装復旧作業は国境からわずか1キロメートル余りの地点で行われており、一部の救助隊は国境への到達に成功したものの、それは全体の部隊の一部にとどまっています。中国の国営メディアの報道は、消防士や人民解放軍の派遣、そして最高指導部からの指示といった政府の対応を大きく取り上げています。

家族の切実な捜索と広がる不安
マラバル・ナガッパンさんは、あの日以来、息子から連絡がないとアソシエイト・プレス通信の取材に対して語りました。マラバル・ナガッパン(行方不明者の父親)