カントリー歌手のジェリー・ロールが、米国の人気深夜トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』の代行司会者として登場し、番組のオープニングモノローグでドナルド・トランプ大統領を標的にした数々のジョークを披露した。『ザ・ワープ』の報道によると、今回の出演は昨年に続いて2年連続となる。
ジミー・キンメル・ライブ!で見せた異例のスーツ姿と歯に衣着せぬトーク
番組の冒頭でジェリー・ロールは、自身の服装について「人生で初めてスーツとネクタイを着用した」と語った。グラミー賞にも着ていなかったし、裁判所にも、父親の葬儀にも着ていかなかった。でも、悪くないだろう?と観客に語りかけ、笑いを誘った。
ワシントンD.C.でのインディカーレースとトランプ大統領の動向を嘲笑
モノローグの核心は、週末にワシントンD.C.で開催されたインディカーレースの話題に向けられた。ジェリー・ロールは、同レースが「アメリカにおける今週末のメインイベント」であったと振り返り、トランプ大統領が主催したことについて大統領はインディカーレースを楽しんでいるようだったが、普段は自身の「人種(レース)」しか好まない彼にとっては大きな方向転換だと皮肉を込めて語った。
300ポンドの減量経験を踏まえた体重への言及と視聴者の反応
ジョークはさらにトランプ大統領の体型にまで及んだ。『ローリングストーン』誌によると、直近の健康診断で大統領が14ポンド体重を増やし、約240ポンドに達したという『ワシントン・ポスト』紙の報道を引用した。
自身が過去数年間で300ポンドの減量に成功していることを引き合いに出し、ジェリー・ロールは「つまり私はドナルド・トランプ1人分を減量したということになる」と述べたうえで、大統領の支持率を引き合いに出して「そして正直に言って、彼の支持率に基づけば、アメリカのほとんどの国民が同じことをしたがっているように思える」と続けた。

この過激な政権批判は、番組ファンの間で大きな驚きをもって受け止められた。YouTubeのコメント欄では「ちょっと待って、ジェリー・ロールってMAGA(トランプ支持派)じゃなかったっけ?」や「全く予想していなかった」といった戸惑いの声が相次いだ。一方で、ジェリー・ロール自身は以前から特定の政党支持を明確にしておらず、2024年に連邦議会でフェニルシコン危機に関する証言を行った際には「私は音楽家であり、政治的な同盟関係はない。民主党でも共和党でもない」と述べている。なお、ホワイトハウスの報道担当者は『ザ・ワープ』からのコメント要請に即座には応じなかった。
映画出演の裏話と今回のゲスト
ジェリー・ロールは昨年にもジミー・キンメルの代行司会を務めており、今回の放送ではポッドキャスト司会者のジェイ・シェティや、俳優のグレン・パウエルらをゲストに迎えた。俳優のグレン・パウエルとの対談中には、ジェリー・ロールがパウエルの新作映画『The Comeback King』に小役として出演していることが明かされた。パウエルは「ジェリーは最高にキマっているよ。僕にとってスクリーン上で歌うのはこれが初めてで、しかもジェリーやミランダ・ランバート、ブラッド・ペイズリーの目の前で歌うなんて人生で一番恐ろしい経験だった」と語っている。番組はABCテレビで平日の夜11時35分(東部時間)に放送されている。