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トランプ氏、アメリカ進歩センターを名誉毀損で提訴すると警告し50億ドル要求

ドナルド・トランプ大統領の法務チームは、左派系シンクタンクである「アメリカ進歩センター(Center for American…

トランプ氏、アメリカ進歩センターを名誉毀損で提訴すると警告し50億ドル要求

ドナルド・トランプ大統領の法務チームは、左派系シンクタンクである「アメリカ進歩センター(Center for American Progress、以下CAP)」に対し、7月に発表された報告書をめぐり名誉毀損で提訴すると警告している。8月17日付の書簡において、トランプ氏の個人弁護士であるアレハンドロ・ブリト氏は、同報告書には大統領に損害を与えることを目的とした「重大な虚偽の記述」が含まれていると主張した。

トランプ氏側による法的警告と50億ドルの賠償要求

ブリト氏は、CAPに対し金曜日午後5時を期限として、報告書の撤回、謝罪、および大統領への金銭的補償を要求した。同氏は書簡を「PLEASE GOVERN YOURSELVES ACCORDINGLY(適切に対処されたし)」という警告で締めくくっており、要請に応じない場合、少なくとも50億ドルの損害賠償を求める訴訟に発展する可能性があるとしている。

問題となっている報告書

争点となっているのは、7月13日にCAPのウェブサイトで公開された分析報告書である。この調査は、ワシントンD.C.、ロサンゼルス、メンフィスにおける州兵展開前後の犯罪傾向を検証したもので、2023年1月まで遡る殺人、暴力犯罪、銃による被害データを分析している。その結果、州兵の展開と犯罪の減少を結びつける「証拠はない」と結論付けた。

報告書の執筆者らは、トランプ大統領が主張する犯罪の減少は、大統領が政権に復帰する以前から既に進行していた広範な傾向の一部であると論じている。さらに同報告書は、この州兵展開の「本来の目的」は「犯罪を阻止することではなかった」と批判し、展開が2026年まで継続された場合、納税者の負担額は17億ドルを超えると予測した。

CAPによる反論と「言論の自由」をめぐる対立

CAPのニーラ・タンデン会長兼CEOは声明を発表し、「この脅迫された訴訟による事実と証拠への攻撃は根拠がない」と反論した。ジョセフ・R・バイデン・ジュニア元大統領のシニアアドバイザーを務めた経歴を持つタンデン氏は、「憲法の修正第1条の基本的な保護は、いかなる政権の主張や議論に反する事実や分析の公表も認めることにある」と述べ、組織として「屈することなく、折れることもない」と強調した。

トランプ氏、アメリカ進歩センターを名誉毀損で提訴すると警告し50億ドル要求
Photo: Yahoo

CAPの弁護士であるケビン・H・メッツ氏は、ブリト氏への回答書簡の中で名誉毀損の主張を真っ向から否定した。「これは全くもって不条理です。真実は名誉毀損にはなり得ません」とメッツ氏は記し、政府の政策に対する異議申し立ての権利は「機能するアメリカ民主主義にとって不可欠なもの」であると主張した。CAP側は法廷で争う準備があると明言しており、その過程で州兵展開に関する詳細な情報が開示される可能性にも言及している。

州兵展開の背景と評価

トランプ政権は2025年6月、移民の取り締まりをめぐる抗議活動が過熱する中で、連邦移民当局やその他の法執行機関を保護する名目で、ロサンゼルスに州兵を初めて展開した。その2か月後、トランプ氏はワシントンD.C.への展開を発表し、「犯罪や流血、混乱、荒廃からわが国の首都を救うため」と説明した。その後、メンフィスやニューオーリンズへの展開も続いた。

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トランプ氏は、これらの政策によりワシントンD.C.を「米国で最も安全な場所の一つ」に変えたと強調し、かつての「落書きだらけで犯罪に満ちた混乱状態」から「シャングリラ(理想郷)」へと変貌させたと主張している。しかし、FBIが先週発表したデータによると、2025年の暴力犯罪率は全米で減少傾向にある。

名誉毀損訴訟の法的ハードル

トランプ氏が提訴に踏み切った場合、法的なハードルは高いと指摘されている。CBSニュースの法務寄稿者でロヨラ・ロースクールのジェシカ・レビンソン教授は、公人が名誉毀損で勝訴するためには、「被告が当該の声明を虚偽であると知っていたか、あるいは虚偽である可能性を無謀にも無視していた」ことを示す「現実の悪意(actual malice)」を証明しなければならないと解説した。

トランプ氏、アメリカ進歩センターを名誉毀損で提訴すると警告し50億ドル要求
Photo: MS NOW

トランプ氏は既に、自身のSNS「Truth Social」上でこの報告書を「急進左派の詐欺(Radical Left SCAM)」と呼び、CAPやジョージ・ソロス氏を含む支援者を公然と非難している。現時点で、大統領が実際に報告書を読み込んだかどうかは不明である。

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執筆者について: nipponese

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