ウィスコンシン州の有権者は11日、州の最高ポストを目指す民主党の予備選挙で、民主社会主義者を候補に指名するかどうかを決める選択に直面している。トニー・エバース知事が次期選に出馬しない中、反体制的なうねりが全米の民主党予備選を席巻しており、今回の選挙はその最新の試金石となっている。
民主党の知事予備選と反体制派の台頭
マディソン出身の飲食店経営者であり、料理人でもある州議会議員フランチェスカ・ホン氏は、4人が争う知事候補レースでフロントランナーとして頭角を現した。彼女はすべての人への保育、無料の学校給食、新しいデータセンター建設の1年間の一時停止などを公約に掲げて活動している。
「私がこの選挙戦に飛び込んだのは、私たちが勝利できること、そしてウィスコンシン州民がお互いのために戦い、変化の一部になるために戦うと知っているからです。」 フランチェスカ・ホン、ガーディアン紙の取材に対して
ホン氏はまた、人々の生活を実質的に改善しない決断を下す人々に人々がうんざりしており、現状にも疲れていると主張している。彼女の支持者であるマーシャル出身のダン・ジャクベック氏は、彼女の手頃な生活費に関するメッセージが世代を超えて共感を呼んでいると指摘した。
「こんなにも多くの高校や大学を卒業したばかりの若者たちが、変化に向けて熱狂しているのを見たことがありません。」 ダン・ジャクベック、AP通信の取材に対して
党内主流派の懸念とデヴィッド・クロウリー氏の再参戦
しかし、党内主流派の間では、ホン氏の政治的立場が激戦州での勝率を低下させ、共和党の対抗馬にとって有利に働くのではないかという強い懸念が存在している。トニー・エバース知事は、ミルウォーキー郡行政長官のデヴィッド・クロウリー氏を支持し、激戦州ウィスコンシンでの本選挙において彼の方が勝利に近づいていると訴えた。
クロウリー氏は一度選挙戦から離脱したものの、7月18日に再び出馬を表明した。エバース知事とともに州内を回り、選挙戦における勝率の高さをアピールし続けた。クロウリー氏は日曜日の夜に開かれた集会で、党内の結束を強く求めた。
対するホン氏は、予備選の終了後にはエバース知事の支持を歓迎する意向を示し、共通の敵に対処するために結束する必要性を強調した。
「私たちはトム・ティファニーを打ち負かすために団結しなければなりません。」 フランチェスカ・ホン、月曜日の発言にて
共和党のトム・ティファニー候補と本選挙の構図
民主党の予備選を勝ち抜いた勝者は、11月の本選挙において、共和党の連邦下院議員でドナルド・トランプ前大統領を熱烈に支持するトム・ティファニー氏と対決することになる。ティファニー氏は共和党の予備選に単独で無投票出馬を果たしており、トランプ氏が敗北した2020年の大統領選挙結果の認定に反対票を投じた経歴を持つ。
民主党は、2016年と2024年の大統領選でトランプ氏が勝利したこの激戦州において、トランプ氏の低い支持率を足がかりに知事の座を死守したい考えだ。さらに、州議会の両院を奪還することで、2010年以来となる州政府の完全掌握を目指している。
激動の民主党予備選を形作った離脱劇と不祥事
今年のウィスコンシン州知事レースは、当初7人の民主党員が名乗りを上げるなど異例の混戦となった。7月中旬には、副知事のサラ・ロドリゲス氏が主流派民主党の支持固めを進めていたものの、選挙資金に関するスキャンダルによって突如レースから撤退した。
このロドリゲス氏の撤退を受け、そのわずか1週間前に一度は撤退してロドリゲス氏支持を表明していたクロウリー氏が再び出馬に踏み切った。また、2022年の連邦上院選で共和党のロン・ジョンソン氏に肉薄した前副知事のマンデラ・バーンズ氏も、不適切な行動に関する疑惑が浮上した結果、選挙日の2週間足らず前にレースから身を引いている。