2026年8月10日、マグニチュード7.4の強力な地震がコロンビア西部を襲い、これまでに少なくとも47人が死亡しました。ペレイラやマニサレス、カリなどの都市で建物が崩壊し、首都ボゴタでも揺れが観測され、住民が避難を余儀なくされました。
当初、コロンビア側はマグニチュード6.6としていましたが、後に7.4へと上方修正されました。この地震により、周辺国であるエクアドルやパナマでも揺れが感じられたものの、現地からの被害報告は最小限にとどまっています。米国の津波警報システムは、津波の心配はないと発表しました。
ペレイラやマニサレスなど各地での深刻な被害
国内各地の被害は広範囲に及んでおり、内務省の発表によれば、20以上の自治体が影響を受けています。各都市の当局が確認した死者数は、ペレイラで少なくとも18人、マニサレスで2人、カリを含むバリエ・デル・カウカ県で27人に達しています。バリエ・デル・カウカ県では、犠牲者のなかに少なくとも3人の子どもが含まれていると知事が明らかにしました。
マニサレスでは、ネオゴシック様式のマニサレス大聖堂の塔の一つが崩落し、身廊の上に落下しました。マニサレスのホルヘ・エデュアルド・ロハス市長は、住民に対して余震に備えて屋外にとどまるよう求めています。

カリの64歳のタクシー運転手であるJorge Moncayoさんは、家全体が揺れ、これほど強力な地震を経験したことはないと感じたとAP Newsを通じて語りました。
カリの丘陵地帯にある自宅から街中で煙や埃が上がるのを目撃した64歳のタクシー運転手、ホルヘ・モンカヨさんは、このように当時の恐怖を振り返っています。カリのアレハンドロ・エデル市長によると、同市内だけでも少なくとも19棟の建物が倒壊し、多くの住民ががれきの下に閉じ込められました。
交通網の麻痺と政府の緊急対応
激しい揺れはインフラにも大きな打撃を与えました。マニサレス、キブド、アルメニア、カルタゴ、ブエナベントゥラ、そしてペレイラの各空港では、当局による安全確認のため飛行機の運航が一時停止されました。特にペレイラの空港では、地元メディアが公開した映像により、待避していた旅行者の頭上に天井の一部が崩れ落ちる様子や、人々がパニック状態になってがれきの中を駆け抜ける様子が伝えられました。

事態を受け、就任したばかりのアベルルド・デ・ラ・エスプリエジャ大統領は、サン・ホセ・デル・パルマでの緊急対応を個人的に指揮すると表明しました。
コロンビアの大統領であるAbelardo de la Espriella氏は、AP Newsに対し、国民は一人ではなく、国家がそこにあり行動を起こしていると述べました。
過去の教訓と近隣国の背景
コロンビアの中央部や西部では「テンブロレス」と呼ばれる小規模な地震が日常的に発生しているものの、マグニチュード6.0を超えるものは非常にまれです。同国では1999年にアルメニア近郊で発生したM6.2の地震で1,100人以上が死亡しました。
今回の巨大地震は、隣国ベネズエラにおいて同年6月下旬に発生し、数百棟の建物を破壊して5,000人以上が死亡した2度の連続地震の記憶がまだ新しい中で起きました。ベネズエラで家族の遺体を捜し求める悲劇が続くなか、コロンビアでも同様の過酷な捜索活動と復旧作業が始まっています。
地質当局の観測では、本震の後にマグニチュード2.8および4.8の余震が確認されており、当局や地方自治体はさらなる余震への警戒を強めながら、被災者の救助と被害の全容把握を急いでいます。