ボツワナのオカバンゴ・デルタで、観光客を乗せたボートが怒ったカバに追跡されるという緊迫した事態が発生しました。ガイドの機転によりボートは加速して難を逃れ、乗客にけがはありませんでした。この緊迫した様子は、観光客によって鮮明に記録されていました。
水路で遭遇した巨大な縄張り意識
2026年8月7日に報じられたところによると、ボツワナの湿地帯を移動中だった観光客グループが、縄張り意識の強いオスのアフリカカバに襲われました。ツアーボートに乗っていたオズヌール・ベル氏は、3人の子供たちや親しい友人と共に、キャンプ間を移動する途中で、狭く浅い水路にいたカバに遭遇しました。
ガイドの判断が分けた生死の境
ボートを操縦していたガイドは、当初カバを刺激しないように速度を落として航行していましたが、カバの挙動から危険を察知し、即座に回避行動をとりました。ベル氏によると、ボートが加速した直後に振り返ると、巨大なカバが何度も水面から突き出しながら、猛烈な勢いでボートを追いかけてきていました。

「ガイドが『しっかりつかまって。あいつがこっちに来る前に加速しないと』と冷静に言った瞬間、私たちは加速し、振り返るとカバが追いかけてくるのが見えました」と、ベル氏は当時の状況を語りました。この出来事について、ベル氏は「これまで経験した中で最も恐ろしい瞬間の一つでした。カバが追いかけてきたときのアドレナリンは信じられないほどでした」と振り返っています。
象の撮影が捉えた衝撃の瞬間
この衝撃的な映像が撮影されたのは、偶然の重なりによるものでした。ベル氏は、ボートがカバに遭遇する直前に、近くにいた象を撮影するために携帯電話を手に持っていました。「象を撮影していたので、たまたまスマホを手に持っていました。幸運なことに、スマホをしまわなかったおかげで、その後の出来事をカメラに収めることができました」とベル氏は語りました。

専門家としての冷静な対応
ツアーのガイドは、当初はカバを刺激しないように細心の注意を払っていましたが、動物の行動を観察した上で即座に判断を下しました。ガイドは、カバが縄張り意識の強い動物であり、自分の空間に対する脅威を感じると攻撃的になるという特性を理解していました。ボートの操縦者は、この遭遇を「公園を歩くようなもの」と笑い飛ばすような様子を見せていましたが、ベル氏はガイドの冷静な対応を称賛しています。
カバの追跡はやがて収束し、観光客を乗せたボートは無事にその場を脱出しました。ベル氏は、この体験を「忘れることのできない休暇の目的地」での出来事として、のちに公開しました。