ヨハネスブルグ南部のヘンリー・オン・クリップに位置する22エーカーのキャンパス。南アフリカにおける女子教育の象徴であったこの場所が、2027年の学年度終了をもって全寮制学校としての役割を終える。メディア起業家のオプラ・ウィンフリーが2007年に設立した「オプラ・ウィンフリー女子リーダーシップ・アカデミー(OWLAG)」が、大きな転換点を迎えたことが複数のメディアで報じられた。
マンデラとの対話から始まった1,000人の軌跡
このアカデミーの原点は、ネルソン・マンデラ元大統領との対話にあった。恵まれない環境にありながら学業に優れた少女たちに、無償で教育の機会を提供することを目的として設立。2007年の開校以来、1,000人以上の卒業生を輩出してきた。

卒業生たちは医師、弁護士、エンジニア、アーティスト、経営者、起業家など、多岐にわたる分野でキャリアを築いている。2012年に卒業し、現在はMetaのシニアエンジニアリングリードを務めるアンドロニカは、「OWLAGは、私にどこから来たかよりも、準備、性格、目的が重要であると確信させてくれました」と当時を振り返る。
ハウテン州教育局へのキャンパス返還と戦略的転換
2027年の学年度完了後、レジデンスキャンパスはプログラムの中心としての役割を終える。元のパートナーシップ協定に基づき、施設は南アフリカのハウテン州教育局(Gauteng Department of Education)に返還される予定だ。
オプラ・デイリー(Oprah Daily)やプレスリリースが伝えるところによれば、組織は南アフリカ全域のより多くの若い女性へ支援を広げるため、活動の焦点をシフトさせる。全寮制という形態は解消されるが、代わって国内のトップ機関で学ぶ学業優秀な女性たちを支援する奨学金プログラムが導入される。
オプラ・ウィンフリーの代理人は、「全体として、このモデルを通じて教育へのアクセスを得る少女の数が倍増するでしょう」と、この移行による波及効果を強調した。
在校生への継続支援と「無限の可能性」への投資
急激な変更に伴う不安を払拭するため、プレスリリースでは「現在OWLAGに在籍しているすべての学生は、中断のない学業、経済的、個人的なサポートを受けながら教育の旅を完遂するでしょう」と明言。卒業に至っていない在籍生徒には、別の場所でのフルスカラシップが提供される。
「夢は単に学校を建てることではありませんでした。それは若い女性の無限の可能性に投資することでした」と、ウィンフリーは語る。さらに、「この次の章によって、南アフリカ全域のさらに多くの若い女性に手を差し伸べ、20年以上前に始まった約束を続けられることに興奮しています」と、次なる展開への意欲を示した。
現在72歳のウィンフリーは、卒業生たちが労働市場のあらゆる分野で活躍していることに賛辞を送った。「1つのアカデミーから始まった夢は、奨学金や教育パートナーシップを通じて、南アフリカ全域のさらに多くの若い女性のための扉を開き、さらに遠くまで届くでしょう」と、その確信を語っている。