企業

トランプ、ホルムズ海峡封鎖再開で原油価格急騰 株式市場も下落

7月 14, 2026 / nipponese
トランプ大統領によるホルムズ海峡の封鎖宣言とブレント原油価格の急騰

トランプ大統領によるホルムズ海峡の封鎖宣言とブレント原油価格の急騰

トランプ大統領の封鎖宣言と原油市場への波及

トランプ大統領によるホルムズ海峡の封鎖宣言とブレント原油価格の急騰
Photo: Yahoo

中東情勢の急激な悪化が、世界の金融市場を揺さぶっています。トランプ大統領は「我々はイランの封鎖を再開する」と発表し、この措置を「それのみに限定されるものであるため、そう名付けた」と説明しました。この発表を受け、国際的な原油価格の指標であるブレント原油は9.6%急騰し、1バレルあたり83.30ドルを記録しました。米国とイラン双方がホルムズ海峡を自国の管理下にあると主張する中、同海峡での戦闘により、ペルシャ湾からの原油輸送を目的とするタンカーの航行が阻害されています。

S&P 500とナスダック総合指数の下落およびAI関連銘柄の売却

株式市場への影響と投資家の警戒感

S&P 500とナスダック総合指数の下落およびAI関連銘柄の売却
Photo: AP News

この地政学的緊張を背景に、株式市場では売りが優勢となりました。直近の市場データによると、S&P 500は0.79%下落し7,515.34で引け、ナスダック総合指数は1.55%下落の25,873.18で取引を終えました。ダウ・ジョーンズ工業平均株価も0.26%(138.37ドル)安の52,498.64で決済されました。特に人工知能(AI)ブームの恩恵を受けていたコンピューターチップ関連企業の株価下落が、市場全体を押し下げる要因となっています。

市場では、中東における緊張の高まりに加え、今後の金融政策に対する不透明感も根強く残っています。投資家は、ケビン・ウォーシュ新連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言や、FRBの最新の政策決定を注視しています。FRBは金利を据え置くと広く予想されていますが、市場参加者は2時(東部時間)に予定されている決定内容が市場にさらなる変動をもたらす可能性があると警戒しています。

ケビン・ウォーシュFRB議長と米大手銀行による決算発表の行方

今後の注目点:決算発表と経済指標

ケビン・ウォーシュFRB議長と米大手銀行による決算発表の行方
Photo: CNBC

投資家は、地政学的な動向に加えて、今週発表される重要な企業決算や経済指標の行方を注視しています。決算発表を控えている主要企業には、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴといった米大手銀行が含まれます。また、ジョンソン・エンド・ジョンソン、GEエアロスペース、ユナイテッドヘルス・グループ、インテュイティブ・サージカル、ネットフリックスなども決算発表が予定されています。

ケビン・ウォーシュFRB議長と米大手銀行による決算発表の行方
Photo: CNBC

さらに、アップルの世界開発者会議(WWDC)、オラクルの決算、エヌビディアの最新の提携関係といったAI関連のカタリストや、イーライリリーによる「Foundayo」および「retatrutide」の肥満治療に関する新たな知見も注目されています。市場は同時に、今週発表される消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)の報告を通じ、インフレ懸念がどの程度持続しているかを判断しようとしています。

米国軍セントラル・コマンドによるイラン攻撃の迎撃報告と市場の反応

市場の反応と不確実性

市場のセンチメントは不安定な状態が続いています。以前、米国軍のセントラル・コマンド(CENTCOM)が、挑発を受けていないイランによる攻撃を米軍が迎撃したと報告した際には、中東情勢の緊張緩和への期待から市場心理が改善し、ダウ先物が0.18%、S&P 500先物が0.30%、ナスダック100先物が0.48%上昇する場面もありました。しかし、その後も地政学的リスクは解消されておらず、燃料コストの上昇とともに先行きの不透明感が増しています。

現在、市場参加者は、米国による軍事介入の可能性に対する懸念と、今後の金融政策の舵取りの間で揺れ動いています。市場のボラティリティが高い中、投資家は引き続き、地政学的ニュースフローと企業業績の双方を慎重に見極める姿勢を崩していません。

Find more reporting in our 企業 section.