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2026-02-01 08:30:00
- ミケラ・アロッカ氏は個人向けファイナンスブランド「Break Your Budget」を立ち上げるため、会社勤めの生活をやめた。
- 彼女はTikTokとInstagramでオーディエンスを増やし、企業とのタイアップ契約やデジタル商品の販売につなげた。
- アロッカ氏は増えた収入を投資に回し、規律ある貯蓄によって7桁(数百万ドル:数億円)の純資産を手に入れた。
ミケラ・アロッカ氏は会社勤めを始めてすぐに幻滅を覚えた。
大学で金融を専攻した彼女は2017年に卒業し、保険・金融サービス大手ジョン・ハンコック(John Hancock)のビジネスアナリストとしてキャリアをスタートさせた。2年後、投資コンサルティング会社に転職した。
「私にとってまさに夢の仕事だった」と、30歳の彼女はBusiness Insiderに語った。「これこそ私のための仕事だと思っていた。でも実際に働いてみると、ただこの仕事が嫌いなだけでなく、この業界そのものが嫌いなんだと気づいた。自分にとって意味ある成長の道筋が見えなかった」。
一般論で言えば、自身を「分析型の人間」と表現するアロッカ氏がコンテンツ制作の仕事に向いているとは言えなかった。「大学で金融を学び、仕事も金融分野。デザインのセンスはなかった」。
しかし、健康・フィットネス分野でソーシャルメディアのフォロワーを増やしていた友人に背中を押された。彼女は友人たちから助言を求められることが増えてきていたテーマ「パーソナルファイナンス」について投稿を始めた。
「『なるほど、彼女は健康とフィットネスについてオンラインで話してお金を稼いでいる。だったら私も試しにやってみて、最終的に何かにつなげられるか見てみよう』と思った」と、2019年にInstagramでブランドを立ち上げたアロッカ氏は語った。「最初の1年くらいは特に目立った成果はなかった。仕事以外で満足感を得るためのクリエイティブなはけ口として使っていただけだ」
「Break Your Budget」で収入が4倍に
アロッカ氏の副業「予算を破る」は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック中に人気が急上昇したTikTokに進出したことで勢いを増した。
彼女はタイミングにも恵まれていた。2020年当時は、プラットフォーム上にクリエイターが少なかったため、投稿が発見されやすかったと彼女は言う。
さらに、「オンライン上でパーソナルファイナンスについて発信している女性、特に20代半ばの人はあまりいなかったので、競争相手はそれほど多くなかった。それだけでなく、“伝え方”も一つの要因だったと思う。何について、どのように話していたかだ」
彼女は、20代でお金と向き合う1人の女性として、自分自身が欲しいと思うようなコンテンツづくりに力を注いだ。分かりやすく、すぐ実行できるアドバイスだ。
「本当にとてもシンプルで分かりやすいものだった」と彼女は言った。「それが多くの人の共感を呼んだと思う」。

2019年にはフォロワーが数百人程度だったが、2020年に約1000人に増え、2021年には20万人超へと急増した。その頃からブランドがパートナーシップ(タイアップ)の打診をしてくるようになった。
初めの頃、ブランド側からは、TikTok動画1本とプロフィール欄のリンク掲載をセットで約1000ドル(約15万円)でオファーされていた。パートナーシップ契約を週に1件獲得できれば「それだけで会社員時代の収入とほぼ同じ水準になった」という。彼女は、プロフィール欄のリンク経由で予算管理テンプレートの販売も始めた。
デジタル商品の売り上げとタイアップ案件が積み重なるにつれて、追加収入はかなりの規模になっていった。その勢いは2021年末まで続いた。
2021年、彼女はBreak Your Budgetで約10万ドル(約1500万円)稼いだという。それは本業だった会社員としての収入を上回る額で、会社勤めの生活から脱却しても大丈夫だという自信につながった。
2022年4月、彼女はBreak Your Budgetを本業にし、フルタイムで取り組み始めた。以来、彼女の収入は会社員時代の4倍に増えている。
現在、アロッカ氏は大きく2つの主な収入源から収入を得ており、その2つはほぼ半々の割合となっている。約50%はブランドと金融関連のパートナーシップ案件で、報酬は高い傾向にあるものの予測を立てにくい。残りの50%は、経費トラッカーや経済的自立度計算ツールといったデジタル商品によるもので、毎月の定期収入をもたらしている。
最近では、アフィリエイト収入とYouTubeのAdSense収益も加わり、2024年は収入全体の約10%を占めた。
純資産を7桁まで増やした投資方法
収入が増えたにもかかわらず、アロッカ氏は生活水準を変えていないと言う。それが資産形成の鍵だった。「どれだけ収入が増えたとしても、ライフスタイル・クリープ(収入増に伴って支出も膨らむこと)は避けなければいけない。そうしないと、本当の意味で前に進むことができない」
会社勤めをしながら副業としてBreak Your Budgetを手掛けていた間、彼女は事業収入を日々の生活費に充てることは一切なかった。その代わり、投資に回していた。
「例えば、タイアップ案件で月に4000ドル(約60万円)を稼ぎ、税金支払いのためにそこから1000ドル(約15万円)を取り分けた場合、残りの3000ドル(約45万円)はRoth IRA(個人向け退職用投資口座)と証券口座に入れていた。そのお金には一切手をつけなかった」
そして2022年に仕事を辞め、収入が4倍になったあと、もっとお金を使える余裕があったにもかかわらず、支出水準をほとんど変えなかった。

彼女の投資戦略はシンプルだ。まず、ターゲットデート型ファンドで運用する退職金口座の資金を上限まで増やすことに重点を置く。その上で、追加収入を課税対象の証券口座に回し、市場に幅広く連動するインデックスファンドやETFに投資している。
「私のポートフォリオに奇をてらったものは何もない」と彼女は言う。「暗号資産は持っていないし、不動産も所有していない。近い将来に所有する予定もない。とにかく、できるだけ多くの資金を市場に投資し、分散させることを心がけているだけだ」
また、緊急資金として、約6カ月分の生活費に相当する額を高利回りの預金口座に蓄えているほか、適切な機会があれば不動産を購入できるよう、少額の現金も確保している。それ以外の資金はほぼすべて投資に回している。
Business Insiderが確認したスクリーンショットでは、退職金口座と証券口座を合わせた投資額は7桁(数百万ドル:数億円)超に上っていた。
結局のところ、収入を増やすことに力を注いだことで純資産が増えたと彼女は考えている。
「これほど大きな金額に達したのは、会社の仕事以外で収入を増やしたからだ」と彼女は語った。「あまり派手な方法ではないし、誰もが副業を持ちたいとか、ビジネスを始めたいと思っているわけではない。でも、それが最大の理由だ」。
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