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2026-01-09 02:30:00
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CESに見るテックトレンド
会期後半にさしかかった世界最大級のテクノロジーショー、CES 2026。その最注目企業の1つは、世界トップクラスのAI銘柄、エヌビディア(NVIDIA)だ。
株価は2025年〜2026年の1年間で30%以上上昇し、CESのエヌビディアの発表は大入りだった。
このAI半導体の巨人企業の2026年業績がどうなるのかは、世界中の投資家が注目している。
CES 2026の会期中に開かれたジェンスン・フアンCEOとアナリストらとのQ&Aは、同社の2026年をうらなう上で、非常に示唆に富む内容といえる。ジェンスンCEOの回答から、エヌビディアが抱える市場の変化、GPUニーズの長期展望を話した重要な回答6つを取り上げる。
1. オープンなAIモデルの「爆発的」台頭が、クラウド上のGPU利用料金を押し上げている
2025年10月、エヌビディアはAI半導体の受注額が5000億ドルになるとの見通しを公表した。ジェンスンCEOは質疑への回答で、現在も需要が供給を圧倒的に上回っている市場の現状を改めて示した。
ジェンスンCEOは、クラウドプロバイダーにおけるエヌビディア製GPUの利用料(スポット価格)を上げていると言及。エヌビディアの価格決定力が維持されており、利益率が低下する兆候がないことを示唆する、業績にとってポジティブな材料を示した。
── 2025年10月、あなたはAI半導体の2025年〜2026年におけるAI半導体の受注額が5000億ドルという衝撃的な数字を提示されました。あれは懐疑的な人々を黙らせるためのものだったと思いますが、ここ数日、あなたは「需要は非常に強い」と繰り返しています。あの「5000億ドル」という数字はもう過去のものでしょうか?
ジェンスンCEO:数字を頻繁に更新したくはないのですが、あれ以来、その予想値をさらに引き上げるべき新たな進展が多くあったことは確かです。
ご存知のように、昨年は非常にエキサイティングなニュースがありました。私たちは常にAIモデルの構築者にとって素晴らしいパートナーであり続けています。OpenAI、xAI、Gemini(Google)が以前からエヌビディア上で動いているのは周知の通りですが、昨年、アンスロピックも今後エヌビディア上で稼働することを発表しました。これは大きなニュースです。
また、世界にとって大きな驚きだったのは、(LLM=大規模言語モデルにおける)「オープンモデル」の成功だと思います。DeepSeek、Llama、Mistral、Nemotron、Cosmosといったモデルです。これらは非常に普及し、現在生成されている全トークンの4分の1(実際はこれでも過小評価かもしれませんが)がオープンモデルによるものになっています。
これがエヌビディアのクラウド需要をすさまじく押し上げています。
そのため現在、クラウドにおけるHopper(GPU)の価格は実際に上昇しており、すべてのHopperが使い果たされている状況です。スポット価格も上がり始めており、これは世界中でいかに需要が生まれているかを物語っています。
そしてもちろん、先ほどどなたかが言及されたように、我々は中国市場にも戻る予定です。H200なども含め、総合的に見て、今年は非常に素晴らしい年になると考えています。
2. 最新鋭「HBM4メモリー」の実質的な独占的使用による「他社優位性」

AIチップの性能を左右する次世代メモリ「HBM4」について、エヌビディアが独占的に使用できる状況にあることをジェンスンCEOは示唆した。
これは競合他社に対する、物理的な性能優位性を主張するもので、競争優位性の持続を示す材料と言える。
── AI需要の二次的な影響として「メモリー不足」が起きています。そのせいで現在、PCゲーマーたちは(ビデオカードなどの)価格も上がるのではないかと懸念しています。アーリーアダプターであるゲーマーたちが、この状況に憤りを感じるのではないかと心配していませんか?
ジェンスンCEO:皆さんはご存知ないかもしれませんが、エヌビディアはおそらく世界で唯一、メモリーの巨大な直接購入者である半導体企業です。私たちは世界最大級のメモリー購入者の1社なのです。
あらゆるメモリーサプライヤーと協力しており、ご存知の通り「HBM4」(次世代の高帯域幅メモリー)に関しては、私たちが最初の採用者となります。HBM4向けの工場が建設されていますが、ありがたいことに(現時点で)利用者は我々だけです。
しばらくの間、他社がHBM4を使用することはないと予想しており、当面はエヌビディアがHBM4の唯一の顧客としての恩恵を受けることになります。私たちの需要は非常に高いため、すべてのHBMサプライヤーが準備を進めており、どこも素晴らしい成果を上げています。
また、グラフィックスカード用のGDDRメモリーも購入しています。私たちは非常に長い間、GDDRメモリーの極めて重要な顧客であり続けており、すべてのサプライヤーとかなり前から計画を立ててきました。
さらに、(NVIDIAが開発したデータセンター向けCPUの)「Grace」や、コンテキストメモリー(AIが推論を行う際の作業用メモリ)として使用するバッファメモリー向けに、LPDDR5メモリーも購入しています。
AIには「ワーキングメモリ(作業用)」と「長期メモリ」の両方が必要であり、そこにデータを蓄積します。私たちは直接の巨大顧客として、サプライチェーンとの計画を非常にうまく進めています。彼らは素晴らしいサポートをしてくれており、感謝しています。
ただ、最終的な分析として事実を言えば、世界にはもっと多くのファブ(半導体工場)が必要になるということです。その理由は「AIファクトリー」と呼ばれる新しい産業が生まれたからです。
私がデータセンターではなく「AIファクトリー」と呼ぶのには理由があります。データセンターは昔からありましたが、AIファクトリーはエヌビディアが切り拓いた全く新しいカテゴリーの工場です。
この世界のインフラの一部となったAIファクトリーというセグメントは、今後巨大なものになると確信しています。ですから、多くの工場が建設されるでしょう。メモリーサプライヤーにとっても、TSMCのような半導体メーカーにとっても、素晴らしい時代になります。
#エヌビディアのCEOがアナリストとの対面QAで語った2026年の業績に影響する6つの事柄 #Business #Insider #Japan