1767649731
2026-01-05 21:45:00
生成AIブームが過熱する中、OpenAIやグーグルの競合として注目を集めるAI企業・アンソロピック(Anthropic)。しかし、その日本法人トップの口から出たのは、加熱する機能競争とは一線を画す冷静な言葉だった。
「画像生成はやらない」「短期的な収益は求めない」。
多くのAI企業がマルチモーダル化や派手なデモでコンシューマーの関心を惹こうとする中、「Claude」を提供するアンソロピックは徹底して「法人向け(B2B)」と「安全性」に軸足を置く。
マイクロソフトやグーグルクラウド、そしてスノーフレイク(Snowflake)と、テック業界の最前線を歩んできた東條英俊社長に、その戦略と日本市場での勝ち筋を聞いた。
数々のテック企業を経てアンソロピックを選んだ理由
—— これまでテック企業の要職を歴任されてきましたが、今回アンソロピック日本法人の社長に就任した理由は何でしょうか。
東條英俊社長(以下、東條):前職のスノーフレイクに6年ほどいました。スノーフレイクは企業向けのデータ基盤で、あらゆるタイプのデータを一元管理できるクラウド基盤です。
これからのデータ活用は、基盤を持っているだけではなかなか進みません。データにアクセスするアプリケーションや、最近ではAIが重要になってきました。AIの活用とデータは表裏一体で、英語では「コインの両面のような関係(Two sides of the same coin)」と言われるほど密接です。

6年やって達成感もあったので、次のキャリアを考えた時、データの世界から見てきたAIの世界に可能性を感じました。
その中でもアンソロピックは特に「安心・安全」にフォーカスしたAIで、日本の社会には特にこういうAIが受け入れられるだろうと思いました。
ここに参画して、データ・AIという観点から日本企業のAI活用をお手伝いできればと思ったのが一番大きなポイントです。
—— 就任から数カ月が経過しましたが、日本法人の状況はいかがですか。
東條:順調以上のものがあると思っています。お客様からの引き合いが非常に力強く、「お話を聞きたい」「もうすでに導入しています」といった声をいただいています。
今はまだ少ない人数で対応していますが、お話を聞けば聞くほど、日本企業の取り組みは深さも広さもこれから拡大していくという印象があります。
もっと突っ込んだ議論をして、お役に立てるようにしたいですね。まだやりきれていないなという感じもあります。
—— 10月の会見時点では、日本法人の体制が計3名と伺いました。
東條:結構増えてきました。(現在の人数が)何人というのは差し控えますが、これからも引き続き増やしていく予定です。
—— 組織構成を教えてください。
東條:我々は法人のお客様を対象にしているので、そこで必要な外資系企業としての基本的なファンクション(機能)は全てそろえていきます。
やっぱり大事なのは営業です。そして我々では「Applied AI」という特殊な呼び方をしていますが、プリセールスのエンジニアの技術職です。これは、ソリューションアーキテクトとプロダクトエンジニアの2種類があります。
また、我々はパートナーさんを大切にしていますので、パートナー担当の営業や、マーケティング、インサイドセールスなど、様々進めています。
—— 日本の企業向けのアプローチは、問い合わせを受けて対応するのか、アンソロピック側からアプローチするのか、どちらが主になりますか。
東條:今は来るほうが多いとは思いますが、今後は我々からアプローチしたいです。
#画像生成はやらないClaudeが目指す法人特化AIの勝ち筋Anthropic日本トップ取材 #Business #Insider #Japan