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2025-12-12 08:30:00
- アメリカ人は金(ゴールド)をほとんど所有していない。ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)によると、これが金価格の今後の動きを加速させる可能性があるという。
- 金ETFは米国のポートフォリオのわずか0.17%であり、現物の金の購入は少ない。
- つまり、金属への流入が少量であっても、価格が急騰する可能性があるということだ。
金(ゴールド)価格の記録的高騰が今年、注目を集めた。だが、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)によると、米国の投資家は金をほとんど保有していない。そのため、金の価格には、さらなる上昇の余地がある可能性が高いという。
金が繰り返し高値を更新しているにもかかわらず、米国における金保有量はあまり変わっていない。ゴールドマン・サックスが12月10日に発表した分析によると、金ETFへのエクスポージャーは、2000年代半ばに金ETFが立ち上げられて以来、2012年のピーク時より6ベーシスポイント(0.06パーセントポイント)低い水準にとどまっている。
ゴールドマンのアナリストは、金の割り当てが少ない理由は単に「ポートフォリオの伸びが過去10年間の金価格と取引量の伸びを上回った」ためだと書いている。
金融ポートフォリオのわずか0.17%
2025年に金は史上最高値を更新した。だが、ゴールドマンの分析によると、この値上がりは米国における実際の金保有量の大幅な増加にはつながっていない。
ゴールドマンの分析によると、第2四半期時点で金ETFは米国の民間金融ポートフォリオのわずか0.17%を占めているに過ぎないという。これは米国民が株式や債券で保有する約112兆ドル(約1京6800兆円)のごく一部に過ぎないのだ。
ゴールドマンのデータによると、運用資産1億ドル(約150億円)を超える米国の大規模機関投資家のうち、金ETFを保有しているのは半数にも満たない。保有している機関の金ETFへの配分は通常0.1%から0.5%の範囲である。主要長期投資家の場合、ポートフォリオに占める金の割合は約0.2%に過ぎない。
コストコ(Costco)で販売する金塊が人気だったり、米国造幣局の金貨販売をめぐるソーシャルメディアの話題にもかかわらず、米国における現物金需要はETFの流入額と比較するとごくわずかだと指摘している。年初来の現物金需要はわずか11~15トンであるのに対し、ETFの純購入額は約400トンだ。
この保有率の低さは、シティ(City)、UBS、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)、ブラックロック(BlackRock)、ブリッジウォーター(Bridgewater founder)創業者のレイ・ダリオ氏など、主要な市場関係者が投資家にポートフォリオに金を加えるよう勧めていることとは対照的だ。
こうした助言と現実のギャップこそが、ゴールドマンが金価格の次の上昇に繋がる可能性があると述べているものだ。
「価格が大幅に上昇する」可能性
ゴールドマンは、米国の金融ポートフォリオにおける金のシェアが1ベーシスポイント(0.01パーセントポイント)増加するごとに、金の価格が約1.4%上昇すると推定している。
家計や機関投資家が分散投資として金へのエクスポージャーを大幅に増やした場合、小規模な金市場で「価格が大幅に上昇する」可能性があると、ゴールドマンは主張している。特に財政見通しへの懸念など、世界的なマクロ経済の不確実性があるからだ。
この投資銀行は、金価格が2026年末までに4900ドル(約73万5000円)に達すると予測している。だが、近年需要を支配してきた中央銀行を超えて民間部門の購入が拡大した場合、この予測は「大幅な上昇リスク」を伴うと述べている。
スポットの金価格は10月下旬に、1トロイオンスあたり4400ドル(約66万円)付近の過去最高値を記録した。だが、その後1トロイオンスあたり4220ドル(約63万3000円)前後まで下落しはじめている。年初来、価格は60%上昇した。
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