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資本主義者の楽園、ドバイのいま――。急成長している”金融ハブ”での仕事と生活を垣間見る | Business Insider Japan

ドバイ国際金融センター(DIFC)の屋上から望む、ブルジュ・ハリファを含むドバイのスカイライン。ブラッドリー・サックス近年、金融サービス会社や富裕層がドバイに押し寄せている。ドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター(DIFC)で働く人は、2024年から9%増加して4万8000人になった。アラブ首長国連邦(UAE)最大の都市にはしゃれたオフィスが立ち並び、交通渋滞が頻出しているが、政治的には中立だ。大谷翔平も利用、富裕層向けプライベートジェットの内部。“空飛ぶオフィス”日本では利用者67%増 | Business Insider Japan「こんな風景はロンドンでは見られない」あるウィークデイの暖かな朝。アラブ首長国連邦(UAE)最大都市の中心部にあるドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター(DIFC)で、世界最大級のヘッジファンドのポートフォリオ・マネージャーがコーヒーを飲み終え、この地域での新たな生活について語ってくれた。その横を、孔雀が悠然と歩いている。この人物は1年前に、非課税待遇とドバイの温暖な気候に惹かれて、ロンドンから移住した。そういう人々は、彼が最初ではないし、最後でもないだろう。長年金融の中心地だったロンドン、香港、スイスから、ドバイやさらに静かな小都市アブダビに人々が移動しており、国際ビジネスセンターとしてのUAEの地位を確固たるものにしている。ニューヨークやロンドンで働く数万人に比べれば、その何分の1にすぎないが、DIFCで働く人は2024年から9%増加し、いまでは4万8000人が金融業界に従事している。DIFC屋外の休憩場所を孔雀が歩く光景は一般的。ブラッドリー・サックスついでに言うと、肩書の高い人が移住するケースも増えている。ヘッジファンドのブリッジウォーター(Bridgewater)創業者レイ・ダリオ氏のような経営者や富裕層も移り住んでいる。旺盛な需要に応じて、多数の高級マンションや浜辺のヴィラの建設ラッシュが進む。ブルームバーグによると、ドバイの住宅価格は、2019年末から70%上昇した。ラッシュアワー時には、DIFC周辺の道路はお抱えの運転手やウーバーが運転する高級車やBYDでいっぱいになる。こうした交通渋滞は日常茶飯事だ。セントラルエアコンが常にがなり立てている、無秩序に広がった高級ホテルでさえも、近くの工事現場からは動力のこぎりの鈍い音や削岩機がリズミカルに動く音が聞こえてくる。Business Insider(BI)のブラッドリー・サックス記者は10月中旬、DIFCで開催された2つの会議——スーパーリターン・ドバイ(SuperReturn Dubai)とAIMサミット(AIM Summit)——に出席するために、移住者で溢れかえるこの街に降り立った。湾岸地域での暮らしぶりを聞くために、海外移住者にインタビューするためだ。多くの人は公に話す権限がないため、匿名を条件に語ってくれた。新たなスイス20世紀にスイスは、政治的な不和よりも金儲けの機会を優先し、資本主義者の夢を実現できる確固たる場所となった。21世紀のいま、UAEがその立場に変わりつつある。ロンドンや香港で働く生活と比べて、ここではトレーディングに集中できると、ドバイで会った3人のポートフォリオ・マネージャーは口をそろえる。お抱えの運転手やシッターは当たり前で、多くの家庭では買い物までしてくれるシェフを雇う。交通が常にいらだちの原因のロンドンやパリでは、ストライキや抗議運動で市内活動が中断されることが多いが、王族が国を支配しているUAEではそうした状況は許されない。米国や英国では移民が非難の矢面に立たされる一方、UAEは同国で働きたい人に対する制度を簡素化している。最近インドからドバイに移住してきた2人は、湾岸地域と、トランプ政権がH-1Bビザ(アメリカ就労ビザ)をターゲットにしている米国は、とりわけ違いが際立つという。「ドバイは、あらゆる国の人々に開放的で寛容な素晴らしい場所だ」とBIに語るのは、ケンブリッジ・アソシエイツ(Cambridge Associates)の中東・アジア地域ヘッドであるマーク・オシダ氏だ。自身も4月にドバイに移住してきた。2つのカンファレンスの出席者を見れば、この地域が国際的に魅力的なことがよくわかる。欧州およびアジアの出席者の多くは湾岸諸国に居住しており、電話越しに、あるいはチキン・ロリポップやパニール・ティッカ・マサラの皿を前に、母国語で会話する姿が見られる。ドバイ市が掲げる8つの原則の一部は、地域の事業成長にフォーカス。ブラッドリー・サックス伝統的な白いカンデューラ(長袖のローブ)を身にまとった現地の人が、日陰に出てタバコを吸っていた。海外からの居住者や現地の人たちが、DIFCにあるシーシャバーで水タバコを吸ったり、マイケル・ミーナやケルビン・チャンといった有名シェフのレストランで酒を飲みかわしたりする姿が見られる。外国人重視は、この街の精神の一部だ。ジャメイラ・エミレーツ・タワーの入り口にあるドバイの8つの原則を掲げた盾からは、王族の外国人に対する考え方が見て取れる。その7つ目の原則「人材のための土地であれ」は、この街の存在感が、「才能豊かで優秀な人材を引き寄せ続けるこの街の能力」と関連していることを示している。ドバイに拠点を置くコングロマリットで、一族の資金を外部のファンドに投資しているアリ・アンド・サンズ(Ali & Sons)のカリル・チャミCFOは、「ここでは、政治的にではなく、合理的に事業を行っている」とスーパーリターンの会議で語った。次ページドバイへ長期的に住むかどうかは、意見が分かれる。 #資本主義者の楽園ドバイのいま急成長している金融ハブでの仕事と生活を垣間見る #Business #Insider #Japan

資本主義者の楽園、ドバイのいま――。急成長している”金融ハブ”での仕事と生活を垣間見る | Business Insider Japan

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2025-11-16 08:30:00

ドバイ国際金融センター(DIFC)の屋上から望む、ブルジュ・ハリファを含むドバイのスカイライン。
ブラッドリー・サックス
  • 近年、金融サービス会社や富裕層がドバイに押し寄せている。
  • ドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター(DIFC)で働く人は、2024年から9%増加して4万8000人になった。
  • アラブ首長国連邦(UAE)最大の都市にはしゃれたオフィスが立ち並び、交通渋滞が頻出しているが、政治的には中立だ。
大谷翔平も利用、富裕層向けプライベートジェットの内部。“空飛ぶオフィス”日本では利用者67%増 | Business Insider Japan

大谷翔平も利用、富裕層向けプライベートジェットの内部。“空飛ぶオフィス”日本では利用者67%増 | Business Insider Japan

「こんな風景はロンドンでは見られない」

あるウィークデイの暖かな朝。アラブ首長国連邦(UAE)最大都市の中心部にあるドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター(DIFC)で、世界最大級のヘッジファンドのポートフォリオ・マネージャーがコーヒーを飲み終え、この地域での新たな生活について語ってくれた。その横を、孔雀が悠然と歩いている。

この人物は1年前に、非課税待遇とドバイの温暖な気候に惹かれて、ロンドンから移住した。

そういう人々は、彼が最初ではないし、最後でもないだろう。

長年金融の中心地だったロンドン、香港、スイスから、ドバイやさらに静かな小都市アブダビに人々が移動しており、国際ビジネスセンターとしてのUAEの地位を確固たるものにしている。

ニューヨークロンドンで働く数万人に比べれば、その何分の1にすぎないが、DIFCで働く人は2024年から9%増加し、いまでは4万8000人が金融業界に従事している。

DIFC屋外の休憩場所を孔雀が歩く光景は一般的。
DIFC屋外の休憩場所を孔雀が歩く光景は一般的。
ブラッドリー・サックス

ついでに言うと、肩書の高い人が移住するケースも増えている。ヘッジファンドのブリッジウォーター(Bridgewater)創業者レイ・ダリオ氏のような経営者や富裕層も移り住んでいる。旺盛な需要に応じて、多数の高級マンションや浜辺のヴィラの建設ラッシュが進む。

ブルームバーグによると、ドバイの住宅価格は、2019年末から70%上昇した。ラッシュアワー時には、DIFC周辺の道路はお抱えの運転手やウーバーが運転する高級車やBYDでいっぱいになる。こうした交通渋滞は日常茶飯事だ。セントラルエアコンが常にがなり立てている、無秩序に広がった高級ホテルでさえも、近くの工事現場からは動力のこぎりの鈍い音や削岩機がリズミカルに動く音が聞こえてくる。

Business Insider(BI)のブラッドリー・サックス記者は10月中旬、DIFCで開催された2つの会議——スーパーリターン・ドバイ(SuperReturn Dubai)とAIMサミット(AIM Summit)——に出席するために、移住者で溢れかえるこの街に降り立った。湾岸地域での暮らしぶりを聞くために、海外移住者にインタビューするためだ。多くの人は公に話す権限がないため、匿名を条件に語ってくれた。

新たなスイス

20世紀にスイスは、政治的な不和よりも金儲けの機会を優先し、資本主義者の夢を実現できる確固たる場所となった。21世紀のいま、UAEがその立場に変わりつつある。

ロンドンや香港で働く生活と比べて、ここではトレーディングに集中できると、ドバイで会った3人のポートフォリオ・マネージャーは口をそろえる。お抱えの運転手やシッターは当たり前で、多くの家庭では買い物までしてくれるシェフを雇う。交通が常にいらだちの原因のロンドンやパリでは、ストライキや抗議運動で市内活動が中断されることが多いが、王族が国を支配しているUAEではそうした状況は許されない。

米国や英国では移民が非難の矢面に立たされる一方、UAEは同国で働きたい人に対する制度を簡素化している。最近インドからドバイに移住してきた2人は、湾岸地域と、トランプ政権がH-1Bビザ(アメリカ就労ビザ)をターゲットにしている米国は、とりわけ違いが際立つという。

「ドバイは、あらゆる国の人々に開放的で寛容な素晴らしい場所だ」とBIに語るのは、ケンブリッジ・アソシエイツ(Cambridge Associates)の中東・アジア地域ヘッドであるマーク・オシダ氏だ。自身も4月にドバイに移住してきた。

2つのカンファレンスの出席者を見れば、この地域が国際的に魅力的なことがよくわかる。欧州およびアジアの出席者の多くは湾岸諸国に居住しており、電話越しに、あるいはチキン・ロリポップやパニール・ティッカ・マサラの皿を前に、母国語で会話する姿が見られる。

ドバイ市が掲げる8つの原則の一部は、地域の事業成長にフォーカス。
ドバイ市が掲げる8つの原則の一部は、地域の事業成長にフォーカス。
ブラッドリー・サックス

伝統的な白いカンデューラ(長袖のローブ)を身にまとった現地の人が、日陰に出てタバコを吸っていた。海外からの居住者や現地の人たちが、DIFCにあるシーシャバーで水タバコを吸ったり、マイケル・ミーナやケルビン・チャンといった有名シェフのレストランで酒を飲みかわしたりする姿が見られる。

外国人重視は、この街の精神の一部だ。

ジャメイラ・エミレーツ・タワーの入り口にあるドバイの8つの原則を掲げた盾からは、王族の外国人に対する考え方が見て取れる。その7つ目の原則「人材のための土地であれ」は、この街の存在感が、「才能豊かで優秀な人材を引き寄せ続けるこの街の能力」と関連していることを示している。

ドバイに拠点を置くコングロマリットで、一族の資金を外部のファンドに投資しているアリ・アンド・サンズ(Ali & Sons)のカリル・チャミCFOは、「ここでは、政治的にではなく、合理的に事業を行っている」とスーパーリターンの会議で語った。

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ドバイへ長期的に住むかどうかは、意見が分かれる。

#資本主義者の楽園ドバイのいま急成長している金融ハブでの仕事と生活を垣間見る #Business #Insider #Japan

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