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2025-07-20 08:30:00
- クリスティーナ・スターマー氏の息子は高校を卒業したら実家を出たいと考えていた。
- スターマー夫妻はガレージをスタジオアパートメントに改装し、息子が家賃なしで暮らせるようにした。
- 息子はそこに住みながら事業の立ち上げに専念し、夫妻は今、その部屋を貸し出せるようになった。
親の多くが子どもをサポートするために並々ならぬ努力をする。だが、クリスティーナ・スターマー氏とジェフ・スターマー氏は、息子が高校卒業直後にスタートアップを立ち上げたいと言ったとき、サポートレベルをさらに引き上げた。
夫妻はガレージをスタジオアパートメントに改装して、息子が仕事に集中できるよう無料の住居を提供することにした。
このプロジェクトは若き起業家にとって恩恵となっただけでなく、スターマー夫妻が偶然にも収益性の高い副業を始めるきっかけにもなった。
2022年秋、スターマー一家は変化のときを迎えた

フロリダ州ジャクソンビルで暮らすスターマー夫妻は、歴史的建造物の改修を手がけるセンタービーム・コンストラクション社(CenterBeam Construction)を経営している。ふたりには、クロエ・スターマー氏(29歳)とライマン・スターマー氏(21歳)というふたりの子がいる。
2022年秋、ライマン氏は高校卒業を目前にしていた。卒業後は両親の家を出て、AIを使って住宅探しをサポートするスタートアップ「デリ(Deli)」の立ち上げに専念する計画だった。
しかし、55歳のクリスティーナ氏は、息子にはひとり暮らしをしながら会社を立ち上げるほどの余裕がないのではと心配していた。パンデミックの影響で地域の家賃が高騰していたからだ。
「息子はプログラマーなどをどうやって集めるかを考えなければならなかったのだが、私は『あなたにはお金がないけど、誰かが会社に出資してくれたとしても、そのお金をあなたの住居費に使うべきではない』などと思っていた」と、彼女はBusiness Insiderに語った。
家族のガレージが完璧な解決策となった

スターマー夫妻は19年前から今の家に住んでいる。あるとき、敷地内に独立したガレージを建てることにした。
まだ完成していなかった約35平方メートルのガレージは、おもに家族の物置として使われ、自転車、運動器具、予備の冷蔵庫などが置かれていた。まだ接続されていなかったものの、電気と配管を備えつけられる設計がなされていた。
建設と住宅改修は夫妻にとって慣れ親しんだ分野だったため、クリスティーナ氏はその場所をアパートメントに変えて、ライマン氏が家賃なしで暮らせるようにすることを提案した。息子が出ていっても、エアビー(Airbnb)に掲載することで、新たな収入源にもなる。
「息子はとても懸命に働いていた」と、クリスティーナ氏は言う。「私たちも起業したことがあるので、それがどれほど大変かを知っている。だから『子どもたちには世界中のあらゆる機会を与えたい』と思った」
それは家族全員にとって当然の選択だった。
スターマー夫妻は2022年11月に改装工事を始めた

クリスティーナ氏は当初、改装の予算を4万8000ドル(約696万円、1ドル=145円換算:以下同)に設定したそうだ。
この改装では、夫妻はみずから請負業者として働き、ほとんどの作業を自分たちで行った。電気と配管の変更だけは外部に委託した。
娘のクロエ氏は空間デザインとレイアウト仕事で両親を手伝い、週末になるたびに実家を訪れて、改装を手伝った。タイル張りや骨組みなどの体力仕事はライマン氏が担当した。
建物には、もともとガレージドアがふたつあったが、そのひとつを閉鎖することから改装が始まった。
「もうひとつのガレージドアは今でも残っている」とクリスティーナ氏は言う。「そうしておけば、将来誰かがガレージに戻したいと思ったときに、車ごと入れるからだ」
完成した空間は居心地のよいスタジオアパートメントになった

アパートメントに入ると、すぐにキッチンがあり、そこにはバーチェアのある小さなアイランド、冷蔵庫、コンロ、そして食洗機がある。
改装の際には、空間を最大限に活用することを優先した。たとえば、キッチンにはパントリーを備えつけた。
「フレームをつくっているとき、『2×4ボードの壁になるのはわかっていて、この2×4の間柱を利用してパントリーをつくれるはず』と思った」とクリスティーナ氏は言う。「そこで、ただ石膏ボードで仕上げるのではなく、大きくて長い箱をつくって、前面にドアを取り付けた」
「背面に壁紙を貼って棚をいくつか設置したら、突然、缶詰用のパントリーができあがった」と彼女は付け加えた。
リビングエリアに光を取り入れるのは難しかった

キッチンの向かい側には小さなリビングエリアがあり、エアコンも設置されている。
クリスティーナ氏は、リビングエリアのデザインで最も大きな問題は部屋の自然光が限られていることだったと語る。アパートメント全体で、ガラスドアと窓がそれぞれひとつずつしかなかったからだ。ガラスドアは寝室にあり、リビングエリアとは壁で仕切られていたため、スターマー夫妻は内窓を追加することにした。
「古い廃材置き場に行って、1900年代のものと思われるガラスドアを手に入れ、それを横向きにして、ふたつの部屋のあいだの窓にした」とクリスティーナ氏は言う。
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