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2025-07-10 10:00:00
- アメリカを中心に利用されているマッチングアプリ「ヒンジ」のジャスティン・マクラウドCEOは、AIは人間のつながりに取って代わることはできないと語った。
- 最近のポッドキャストで、マクラウドはマーク・ザッカーバーグのAIチャットボットとの友情についての発言を批判した。
- マクラウドは、ヒンジではAIを仮想の恋人としてではなく、マッチングやデートのサポートに活用する計画だと話している。
マッチングアプリ「ヒンジ(Hinge)」CEOのジャスティン・マクラウド(Justin McLeod)は、若者たちを苦しめているさみしいの問題を解決する手段として、AI(人工知能)が有効だとは考えていないという。
ヒンジの創業者であるマクラウドは、2025年6月23日に公開されたポッドキャスト番組「Decoder」で、恋愛におけるAIの役割についてホストのニライ・パテル(Nilay Patel)に語っている。マクラウドは恋愛にAIを使うことにかねてから懐疑的であるといい、AIは人と人とのつながりを完全に代替することはできないと強く主張している。
マクラウドのスタンスは、オンライン上で社会的交流を基盤に事業を築いたもう一人のリーダー、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)のものとは対照的だ。メタ(Meta)のCEOであるザッカーバーグは、2025年4月30日に公開されたドワーケシュ・パテル(Dwarkesh Patel)のポッドキャストのインタビューで、「普通の人は、より多くの友人を求めている」と述べ、その需要をAIが満たすことができるとした。
マクラウドはポッドキャストでザッカーバーグの発言に言及し、「AIチャットボットが友人になれる」という考え方に異議を唱えた。
マクラウドは「友情というものをそんなにも単純に考えてしまうと、人と人との関係をどうやって作っていくかという大切な部分が見えなくなってしまう」と話した。
「友情で最も価値のある部分は、相手のそばにいて支えになること、リスクを取りつつも自分の弱さをさらけ出すこと、そして一緒にいろいろな経験をすることだ」
AIの友人は正しいことを言い、適切なタイミングでそばにいてくれるかもしれないが、人間の友人とは違い、長い間続けているとその関係はあまり心地よく感じられないだろうとマクラウドは語っている。
「結局のところ、それはジャンクフードと同じで、時間が経つにつれて人々の健康を損ない、疲れを増やし、本来は現実の世界で育てるべき人間関係が失われてしまうだろう」
マクラウドによると、ヒンジではAIを使ったバーチャルの恋人を導入する予定はないという。
一方でザッカーバーグは自ら運営するソーシャルプラットフォームでAIを全面的に活用している。2025年4月には独立したアプリとして「Meta AI」をリリースした。このアプリには、AIアシスタント機能やクリエイターが自ら作成したAI生成画像を投稿できるスクロール式のフィードが含まれている。ザッカーバーグは「人間のようにふるまい、見た目も人間に近いAIのガールフレンドやセラピストといった分野は、まだ『ごく初期の段階』にある」とドワーケシュに語っている。
だが、メタのAIに対しての努力はすべてが成功しているわけではない。2024年にはケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)などの有名人の姿を模したAIアシスタントを導入してAIが生成したコンテンツを投稿していたが、1年も経たないうちにそれらのアカウントは閉鎖されている。
ザッカーバーグは、「人と直接会ってつながるとたくさんのいいことがあるけれど、現実には多くの人がつながりを持てておらず、多くの場合、人は自分が望んでいるよりも孤独を感じている」とポッドキャストのホストであるセオ・ヴォン(Theo Von)に語った。
一方、マクラウドは、AIが孤独を解消して「感情的なつながり」を生み出せるものだという考え方は危険だと話している。
マクラウドはホストのパテルに、「それは本当に危険なことだと思う」と語った。彼が「孤独の流行病」と呼ぶこの問題はスマホの画面やインターネットによってさらに悪化し、心の健康に悪い影響を与えているという。
メタはBusiness Insiderからのコメント要請に応じなかった。
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