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2025-05-16 00:00:00
2024年、セールスフォースは、AIを活用した社内人材マーケットプレイス、「Career Connect(キャリアコネクト)」を立ち上げた。
「ユーザーがプロフィールを作成すると、このプラットフォームは、職歴をもとにスキルを推測し、社員が自分のスキルと目標に合わせた個別のキャリアパスを作成する支援をする」とセールスフォースはBusiness Insiderに説明している。同社によると、このツールはセールスフォースが今後重要になるスキルを把握し、それに合わせて社員にトレーニングを提供するために役立っているという。
このプラットフォームは、AIキャリアエージェントを通じて、Slackでも利用できる。「社員はツールとやり取りをしながら、自分のキャリア目標を達成するための実践的なアドバイスを受けられる」とセールスフォースは述べている。
同社の社員は、このAIエージェントに、募集中の職やスキルの開発方法を質問できる。すると、ユーザーの興味をもとにして、講座、キャリアを進めるために役立つ社内の人物やリソース、適切な職務やポジションの情報を提供してくれるという。

2025年第1四半期、セールスフォースは採用枠の半分を社内の人材で埋めた
セールスフォースは2024年、社内のカスタマーサクセス、従業員サクセス、ビジネステクノロジーの各チームの1200人の社員を対象に、「Career Connect」の試験運用を行った。同社によると、74%の社員がこのプラットフォームを積極的に使い、3カ月の試験期間中に何度もログインしていたという。また社員の約4割弱がこのツールから提案されたコースや研修に実際に参加したとされている。
グラント以外にもセールスフォースのAIキャリア支援ツールを使って成功を収めた社員は多くいた。同社によると、このツールを試用した社員のうち、最初の3カ月間で28%が社内の別の役職に応募し、そのうち90%以上が、このツールを通じて自分に合った仕事を見つけたという。
セールスフォースの社長兼最高人材責任者(CPO)であるナタリー・スカーディノ(Nathalie Scardino)は、報道関係者向けの説明会で、「キャリアエージェントを活用することで、2025年第1四半期には(募集する)半分のポジションを社内からの応募で埋められた」と述べている。
社員が行ったキャリア転換の中には、より型破りなものもあった。ある社員は、人事部門でプログラムマネージャーとして19年間働いた後、Career Connectを活用して、サイバーセキュリティの職に変えたと同社幹部のロリ・カスティーロ・マルティネス(Lori Castillo Martinez)はBusiness Insiderに話している。
マルティネスによると、このプラットフォームがサイバーセキュリティチームのメンターシッププログラムを紹介した結果、その社員はサイバーセキュリティの職に挑戦することを決めたという。
「人事部門のプログラムマネージャーの中に、サイバーセキュリティの道に進む人がいるなんて考えたこともなかった」とマルティネスは驚いている。
変革への準備
セールスフォースは、AIによってすでに社員の働き方が変わり始めていることを受け、こうした取り組みを強化している。同社CEOのマーク・ベニオフ(Marc Benioff)は新しいツールによって生産性が30%向上したことから、2025年はエンジニアの採用を止めると発表している。
今後数年で労働力の変革がさらに進むことを最近のデータは示している。セールスフォースは2024年5月5日、200人の人材責任者、人事責任者、およびその他のグローバルな人事リーダーを対象に行った調査結果を発表した。
この調査によると、人事責任者は今後2年間で社員の23%を新しいチームや役職に異動させる予定だという。一方で、社員の61%は今のポジションにとどまると見られているが、その仕事内容や役割の中身は変わる見込みだ。調査に回答した人事責任者のおよそ80%は、将来的により良い仕事に就けるよう、社員を再教育(リスキリング)する計画があるという。
「すべての業界は、仕事を再設計し、人材を再教育して再配置しなければならない。そして、すべての従業員は、デジタル労働革命で成功するために、新たな人間的スキル、エージェントスキル、ビジネススキルを学ぶ必要がある」とCPOのスカーディノは述べている。
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