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2025-05-04 23:30:00
AIの実践活用
6カ月間のテスト期間を経て、ベターアップはベターアップ・グロウを正式に立ち上げた。このサービスは機械学習、行動科学、人間によるコーチングを組み合わせ、従業員にリアルタイムのサポートを提供するものだ。ユニリーバ(Unilever)は、この製品の正式なリリース前にテストを行った最初の企業の一つだ。
このシステムは、独自の情報を使って、カスタマイズされたアドバイスや提案を行う。「単なるchatgptの拡張機能のようなものではない」とホッヘンバウムは話す。
「これは個人に合わせてパーソナライズされたAIエージェントだと考えてほしい。あなたの役割、勤続年数、学習スタイル、さらには会社の価値観や優先事項をすべて考慮した上で、それに基づいた適切なアドバイスを提供する」
このAIシステムは、従業員とのやり取りを通じて継続的に学習し、従業員の好みや過去の行動、状況に応じて提案を調整する。「従業員がAIコーチングを活用して、難しい会話のロールプレイングをしたり、解決策を考えたり、目標に沿って進捗を確認できる」とホッヘンバウムは説明する。
企業側から見ると、このシステムは、ホッヘンバウムが「タレント・インテリジェンス(才能の知見)」と呼ぶものを集めるのに役立つ。匿名化され集計されたデータをまとめた情報で、ベターアップがダッシュボードを作成し、企業が自社の働き方や目標に合わせて社員向けの開発プログラムをカスタマイズできるようにしているのだ。
「これによって、異なるグループが抱える具体的な課題について理解を深めることができる」とし、さらにこの技術はさまざまな職種が直面する具体的な問題の違いを明らかにできると付け加えた。例えば、初めてマネージャーになった人は、従業員のエンゲージメントの低さや決断を続けることによる精神的な疲れに直面するかもしれない。一方、人事担当者は人材のリソースが限られていることに直面するかもしれない。
「ここには企業が自社の人材戦略を作り上げ、従業員についてもっと理解を深めるための多くの有益な情報が存在する」
導入後の経過
2025年1月の導入以来、11社がベターアップのAIコーチング製品を使用しており、今後さらに50社が近くこの製品を使用する予定だという。
ホッヘンバウムは、同社のAIコーチングの効果は多くの人に受け入れられ、良い成果が得られたことを示していると説明する。ベターアップが実施した、AIコーチを使用している企業の従業員への調査では、16%の回答者が職場での自信が高まったと報告し、95%がその体験に満足していると答えている。
ベターアップ・グロウの重要な特徴は、必要に応じて人間のコーチを導入できる点にある。ベターアップによる調査によると、34%の従業員が人間のコーチを好み、15%がAIを好み、51%が人間とAIの組み合わせに対して前向きな意見を示しているという。
このシステムでは、よりサポートが必要な場合は、従業員を人間のコーチに切り替えて対応するという。
次はどうなる?
「ベターアップはこの製品の専門的な機能を強化しており、その一つに、シミュレーションを使って意思決定を練習できるツールが含まれている」とホッヘンバウムは言う。
このAIエージェントは多くのアプリも操作できる。「TeamsやSlack、などいくつかのプラットフォームで、必要なタイミングで自動的に現れる賢いなサポートを想像してほしい」
ベターアップは今後数ヶ月以内に、AIプログラムの言語機能をスペイン語、簡体字中国語、ポルトガル語に拡張する計画だ。
ホッヘンバウムによると、このツールは2025年後半にはロシア語、フランス語、ドイツ語、日本語でも提供される予定だという。
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