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2025-02-12 03:30:00
アップルのオーディオブランド・Beats(ビーツ)は、2019年にブランド初の左右独立型ワイヤレスイヤホンを発売した。約6年の月日を経てその後継機「Powerbeats Pro 2」が登場した。
2月12日より予約受付が開始し、13日から販売する。
「ドルビーアトモス」による空間オーディオ対応に加えて、アクティブノイズキャンセリング(ANC)にワイヤレス充電など多くの機能が充実。
さらに、Powerbeats Pro 2はアップルの「AirPods」シリーズにもない「心拍センサー」を搭載している。
耳かけスタイルのノイズキャンセリングイヤホン
Powerbeats Pro 2は価格がAirPods Pro 2と同じ3万9800円(税込)。本体色は4色から選べる。今回は新色の「エレクトリックオレンジ」のモデルを試した。明るく映えるオレンジだ。
デザインは初代のPowerbeats Proと同じ耳かけスタイルを継承。Powerbeats Proは耳に装着すると本体が横一文字に向くデザインだったが、Powerbeats Pro 2は斜め45度向きになる。
形状記憶性の高いニッケルチタン合金ワイヤーの芯をイヤーフックに入れることで、耳にぴたりと沿う安定した着け心地を実現した。メガネの上から着けても痛みを感じない。

新しいモデルはイヤーフックが50%以上小型化され、イヤホンの重量も約20%軽くなった。本体と色を合わせたイヤーチップは最小XSから最大XLまで5種類を同梱する。
ユーザーの耳に合う適切なイヤーチップを選択すれば、少し大げさかもしれないが、まるで耳に何も着けていないような軽やかな装着感が得られる。

耳かけスタイルのワイヤレスイヤホンはやはり紛失のリスクが減らせることが魅力的だと思う。
スポーツを楽しむ時はもちろん、Powerbeats Pro 2はANC機能を搭載しているので電車や飛行機による移動の時にも選びやすい。
耳かけスタイルのワイヤレスイヤホンの中には、耳をふさがずに使う「オープン型」の製品も増えている。一方で、Powerbeats Pro 2はANCと外部音取り込みが使える密閉型のイヤホンだ。

Powerbeats Pro 2は、初代のモデルよりも新しい「Apple H2チップ」を搭載することで、電力効率が大きく向上した。
充電ケースによるチャージを繰り返せば、初代モデルの約2倍となる45時間の連続再生に対応する。
イヤホン単体ではANCオフ時で最大10時間の連続再生が可能。さらに、Qi互換の無線充電もできる。
サウンドと消音効果が充実
初代のPowerbeats Proに比べるとサウンドは音楽的な表現力が豊かさを増した。
Beatsが新しいPowerbeats Pro 2のためにカスタムメイドしたダイナミック型トランスデューサー(ドライバー)を搭載する。
振動板の口径はBeatsのワイヤレスイヤホン「Studio Buds +」「Solo Buds」よりも0.5mm大きい9.5mm。
2層構造のトランスデューサーは内側を硬質ポリマーとして、周囲のエッジ部分はやわらかな素材を組み合わせている。正確さと力強さをあわせ持つサウンドに仕上げている。
「iPhone 16 Pro」に接続して、新旧Powerbeats Proのサウンドを聴き比べた。初代モデルの自然な透明感に対して、Powerbeats Pro 2はさらに情報量が増した印象を受ける。
高音域の響きがとても豊かで、中低音が力強い。特にボーカルや楽器の音が鮮やかで、演奏者の存在が身近に感じられた。

ANC機能が追加されたこともリスニング感の変化に大きく関わっている。
Powerbeats Pro 2のANCはノイズをむやみに抑え込むチューニングではない。消音効果に由来する「圧力」がとても少ないので、音楽や動画コンテンツのサウンドが描く舞台の中に違和感なく入り込める。
新しいPowerbeats Pro 2は内部の通気構造を見直した。この改良を行ったことで、トランスデューサーの背圧を上手に逃がして、サウンドのもたつきを大きく解消した。装着時に耳にかかる負担の軽減にもつながっている。
ANCと外部音取り込みのモードを切り替えても、サウンドのきめ細かさと力強さが変わらない。
ANCと外部音取り込みの両方をオフにすると、本機が搭載する「アダプティブEQ」の機能がオンになる。
耳の内側に向くマイクで、耳内の音響環境をリアルタイムに解析して、サウンドを最適なバランスに調整する。
ANCと外部音取り込みのモードを選択した時と、等しく一貫した「Powerbeats Pro 2のサウンド」が楽しめる。
アップル製品とAndroidに両対応

Powerbeats Pro 2も、初代のモデルに同じく左右側面の「bボタン」を長押しするとANC/外部音取り込み/オフを切り替えられる。
側面全体が押下できるボタンになったので、軽いタッチで操作ができるし、ボタンを押すたびに耳もとでイヤホンがグラつく不安定さも解消された。
Beatsは2014年からAppleファミリーの一員だが、ブランドが近年発売したワイヤレスイヤホン・ヘッドホンの多くはAppleデバイスだけでなく、Androidデバイスとも高い互換性を確保している。
AirPodsシリーズとBeatsブランド製品の大きな違いは、イヤホン自体が持つ多彩な機能が特定のデバイス(AirPodsであればAppleデバイス)との組み合わせ限定にならないところだ。
iPhoneやiPadの場合はAirPodsシリーズと同様に、Bluetoothオーディオのデバイス設定から各機能を細かくセットアップする。
Androidデバイスの場合はBeatsアプリを使う。ワンタッチペアリングや、紛失時にイヤホン本体を「デバイスを探す(Find My Device)」機能、ボタン操作のカスタマイズやソフトウェア更新などAndroidユーザーもほぼ同じ使い勝手が得られる。
ひとつ「Appleデバイス連携」について、Powerbeats Pro 2がApple Vision Proに接続して、超低遅延のロスレスオーディオ再生ができるワイヤレスイヤホンであることを特筆しておきたい。
同じことができる製品は「AirPods Pro 2」と本機のほかにない。


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