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2024-04-14 21:45:00
ポーター氏はBusiness Insiderの取材に対し、今回のラウンドを経てコラボラティブ・ロボティクスの評価額が5億ドル(約750億円)超に達したことを共有した上で、累計調達額1億4000万ドルのうち消化分はまだ1000万ドル以下で、今回の1億ドルは今後タイミングを見て柔軟に使う待機資金的な位置づけだと説明した。
「ロボティクス分野はいままさに活況を呈しており、その状況を踏まえて、当初の資金調達スケジュールを前倒ししました。AI搭載ロボットやより人間に近い能力を持つロボットの開発は新たなフェーズに突入したと感じています」(ポーター氏)
実際、コラボラティブ・ロボティクスの資金調達に先駆けて、フィギュア(Figure)AI、ワンエックス(1X)、フィジカル・インテリジェンス(Physical Intelligence)らロボティクス分野のスタートアップが相次いで巨額の資金調達を成功させている。
フィギュアAIは2月29日にエヌビディア(Nvidia)やマイクロソフト(Microsoft)から6億7500万ドルを調達。
ワンエックスは2023年3月のシリーズAで対話型AI「ChatGPT」開発元のOpenAIがリードインベスターを務め2350万ドルを調達、今年1月11日にはシリーズBで1億ドルを集めた。
フィジカル・インテリジェンスもまだシードラウンドながら3月12日に7000万ドルの大型調達に成功している。スライブ・キャピタル(Thrive Capital)、OpenAI、セコイア・キャピタルらが出資した。
調査会社ピッチブック(Pitchbook)によれば、ロボティクス分野に対するベンチャーキャピタルの興味関心は、ディールメイキングが集中した2021年、一転ブレーキのかかった翌22年を経て、近ごろ回復傾向にある。
オートメーション、ロボティクス、3Dプリンティングなど先端製造業分野におけるベンチャーキャピタルの投資額は、2021年に過去最高の91億ドルを記録。翌22年、23年と投資額は減ったものの、他分野に比べてダメージは限定的で、案件数は21年に540件、22年に464件、23年418件と推移した【図表1】。

【図表1】先端製造業分野におけるベンチャーキャピタルの投資額の推移。3月7日時点の数字。
グラフ: Andy Kiersz/Business Insider 出典: PitchBook
ピッチブックは最近発表したレポートで次のように分析している。
「ロボティクス分野および(3Dプリンティングのような)積層造形分野への大規模な資金流入は、先進製造業の中でもハードウェアに特化したスタートアップが今後伸びていくという、ベンチャーキャピタルの強い確信を反映した動きとみられます」
なぜ今ロボティクスなのか
先述のように、コラボラティブ・ロボティクスはすでに1億ドル以上の資金を調達済みだが、開発中の製品については特段の情報を公開しておらず、詳細は謎に包まれている。
ポーター氏によれば、最初の(市場投入向け)製品は、コンテナの後部や物流ドック(搬出入口)のような場所で全方向への移動が可能で、段ボール箱やカートを自動で積み下ろしできる全高は6フィート弱の四輪走行ロボットだという。
製造業の工場施設や物流センターから病院、空港に至るまで、カートはほぼありとあらゆる業界で使用されているため、コラボラティブ・ロボティクスの潜在需要は非常に大きいとポーター氏は強調する。
シリーズA、Bともに出資者に名を連ねたメイヨークリニック(Mayo Clinic)はアメリカを代表する総合医療機関として世界的に知られるが、同院もコラボラティブ・ロボティクスの初期からの顧客だ。
「何千万ドルもする巨大なベルトコンベヤーシステムを設置する代わりに、当社のロボットが(コンテナやドックに)入っていって、人間がやるようにカートを動かすのです。カートや箱、荷物を人間が動かしてきた現場であればどこでも、当社のロボットが作業を代行できます」
ポーター氏によると、投資家が最近関心を寄せているのは、AIの台頭とそれがロボット技術を大幅に改善する可能性だという。
野心的なAIプロジェクトが実現可能になってきた感じが広く関係者に共有されており、投資家の「AIとハードウェアを魅力的な形で融合」できるスタートアップへの興味関心はますます高まってきているとポーター氏は語る。
#Amazonの元ロボティクス責任者創業2年で200億円調達2024年ロボットに巨額投資相次ぐ理由 #Business #Insider #Japan


