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バフェットが「英雄」と呼んだ、インデックスファンドの父の生涯。バンガード創業者ジャック・ボーグル | Business Insider Japan

バンガード創業者のジャック・ボーグルが最初にインデックスファンドを創設した。 ヴァンガード 1月16日は、2019年に亡くなった投資会社バンガード・グループの創業者ジャック・ボーグルの命日だ。 このボーグルこそが、低コストなインデックスファンドの先駆者である。 投資仲間であるウォーレン・バフェットからは、「米国で他の誰よりも一般投資家のために多くのことを成し遂げた英雄」と、ボーグルは称えられている。 バンガード・グループの創業者であるジョン・C・ボーグルは2019年1月16日に食道癌により、89歳で亡くなった。 ジャックの愛称で知られるボーグルは最初のインデックス投資信託を創設した人物で、世界で最も多産な投資家のひとりとみなされている。1975年に創業したバンガードは、今では世界最大級の投資ファンドであり、約5.1兆ドル分の資産を運用している。 「ジャック・ボーグルは投資業界全体に影響力をもっていたが、それよりも重要なのは、彼の影響で数え切れないほど多くの個人が自分たちの、そして子供たちの将来のために貯蓄をするようになったことだ」とバンガードのCEOであるティム・バックリーがある声明で語っている。 ボーグルは14の名誉博士号を受け取り、『タイム(Time)』誌の「最も影響力のある100人」に選ばれ、12冊の本を執筆した。最後の著作は2018年11月に出版されている。 「ボーグルは極めて知的で、精力的で、才能あるビジョナリーであり、彼のアイデアが投資の仕方を完全に変えた。私たちは、すべての投資家に『フェアな取り分』を与えるという彼の遺志を引き継ぐことができて光栄だ」とバックリーは述べた。 以下、ボーグルが低コスト投資の父と呼ばれるようになったいきさつを紹介する。 ニュージャージー州で生まれ育ったボーグルは、1951年にプリンストン大学経済学部をマグナ・クム・ラウデ(成績上位10%)で卒業した。 プリンストン大学 ジェイ・ユアン/シャッターストック 大学で初めのうちは苦労したが経済学で頭角を現し、18カ月を費やして、投資信託(ミューチュアルファンド)の歴史と未来に関する卒業論文を書いた。のちに、「このテーマと恋に落ちた」と自伝に書いている。 その論文には、「投資会社は可能な限り効率的で、誠実かつ経済的に行動する責任を担い、管理手数料や販売手数料を削減することで成長が可能になる」という、のちにバンガードの根幹となる哲学が描かれていた。 ティム・シェイファー/ロイター ボーグルの論文は、同じプリンストン大学を卒業し、アメリカで最古のバランスファンドを創設したウォルター・モーガンの目にとまった。モーガンは当時22歳だったボーグルを、フィラデルフィアにあるウエリントン・マネージメント社で採用した。 ペンシルベニア州フィラデルフィア。 ショーン・パヴォーネ/シャッターストック ボーグルは、管理、マーケティング、販売、証券分析、株主対応などの役職を経験した。35歳でCEOに就任し、のちに会長となったが、その後同社はボストンの投資会社と合併した。 バンガードの創業者、ジャック・ボーグル。 ワイリー 市場が混乱に陥り、パートナーとの見解の相違を理由に解雇されたため、ボーグルは1974年に同社を去った。のちにボーグルは当時のことを自身のキャリアで「最も心が痛んだ瞬間」と表現した。 ジャック・ボーグル ロイター/ティム・シェイファー ボーグルは依然としてウエリントンの11の投資信託の会長だったので、それらを使ってウエリントンのファンド運用に特化した子会社としてバンガードを新設した。 「私の最終的な目標は幅広い基盤をもつ会社をつくることであり、以前のリーダー職を辞めたときと変わらず、『熱意に燃えて』新しいリーダー職に就いた」とのちにボーグルは書いている。 Rawpixel.com/Shutterstock 同社の説明によると、バンガードの最初のインデックスファンドは「中流への確実な道」と「嘲笑された」そうだ。しかし今では、そのインデックスファンドがバンガード500インデックスファンドとして名を馳せ、現在のバンガードの運用資産である5.1兆ドルの70%を占めている。 「当時の私たちは……複合的なミューチュアルファンドを運用する斬新で優れた方法の構築に挑んでいた。バンガード実験の目的は、ミューチュアルファンドも独立して運用が可能であり、しかもその際に株主に直接的に利益をもたらすことができると証明することにあった」とボーグル自身が創業から10年後に語っている。 2014年6月17日、ニューヨークで開かれたグローバル・ウェルス・マネジメント・サミットで語るバンガード・グループの創業者で元CEOのジャック・ボーグル。 ロイター/シャノン・ステイプルトン おそらく、ウォーレン・バフェットほどボーグルのことを高く評価する投資家はほかにいないだろう。両者は低コスト投資の可能性に対する情熱と確固たる信念を共有していた。 ウォーレン・バフェット ケビン・ラマルク/ロイター 2017年のバークシャー・ハサウェイ株主総会でバフェットは、ボーグルが「この国でほかの誰よりも一般投資家のために多くのことを成し遂げた」と表現した。 ジェイソン・リード/ロイター…

バフェットが「英雄」と呼んだ、インデックスファンドの父の生涯。バンガード創業者ジャック・ボーグル | Business Insider Japan

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2024-01-16 08:30:00

バンガード創業者のジャック・ボーグルが最初にインデックスファンドを創設した。

ヴァンガード

  • 1月16日は、2019年に亡くなった投資会社バンガード・グループの創業者ジャック・ボーグルの命日だ。
  • このボーグルこそが、低コストなインデックスファンドの先駆者である。
  • 投資仲間であるウォーレン・バフェットからは、「米国で他の誰よりも一般投資家のために多くのことを成し遂げた英雄」と、ボーグルは称えられている。

バンガード・グループの創業者であるジョン・C・ボーグルは2019年1月16日に食道癌により、89歳で亡くなった。

ジャックの愛称で知られるボーグルは最初のインデックス投資信託を創設した人物で、世界で最も多産な投資家のひとりとみなされている。1975年に創業したバンガードは、今では世界最大級の投資ファンドであり、約5.1兆ドル分の資産を運用している。

「ジャック・ボーグルは投資業界全体に影響力をもっていたが、それよりも重要なのは、彼の影響で数え切れないほど多くの個人が自分たちの、そして子供たちの将来のために貯蓄をするようになったことだ」とバンガードのCEOであるティム・バックリーがある声明で語っている。

ボーグルは14の名誉博士号を受け取り、『タイム(Time)』誌の「最も影響力のある100人」に選ばれ、12冊の本を執筆した。最後の著作は2018年11月に出版されている。

「ボーグルは極めて知的で、精力的で、才能あるビジョナリーであり、彼のアイデアが投資の仕方を完全に変えた。私たちは、すべての投資家に『フェアな取り分』を与えるという彼の遺志を引き継ぐことができて光栄だ」とバックリーは述べた。

以下、ボーグルが低コスト投資の父と呼ばれるようになったいきさつを紹介する。


ニュージャージー州で生まれ育ったボーグルは、1951年にプリンストン大学経済学部をマグナ・クム・ラウデ(成績上位10%)で卒業した。

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プリンストン大学

ジェイ・ユアン/シャッターストック

大学で初めのうちは苦労したが経済学で頭角を現し、18カ月を費やして、投資信託(ミューチュアルファンド)の歴史と未来に関する卒業論文を書いた。のちに、「このテーマと恋に落ちた」と自伝に書いている。

その論文には、「投資会社は可能な限り効率的で、誠実かつ経済的に行動する責任を担い、管理手数料や販売手数料を削減することで成長が可能になる」という、のちにバンガードの根幹となる哲学が描かれていた。

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ティム・シェイファー/ロイター

ボーグルの論文は、同じプリンストン大学を卒業し、アメリカで最古のバランスファンドを創設したウォルター・モーガンの目にとまった。モーガンは当時22歳だったボーグルを、フィラデルフィアにあるウエリントン・マネージメント社で採用した。

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ペンシルベニア州フィラデルフィア。

ショーン・パヴォーネ/シャッターストック

ボーグルは、管理、マーケティング、販売、証券分析、株主対応などの役職を経験した。35歳でCEOに就任し、のちに会長となったが、その後同社はボストンの投資会社と合併した。

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バンガードの創業者、ジャック・ボーグル。

ワイリー

市場が混乱に陥り、パートナーとの見解の相違を理由に解雇されたため、ボーグルは1974年に同社を去った。のちにボーグルは当時のことを自身のキャリアで「最も心が痛んだ瞬間」と表現した。

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ジャック・ボーグル

ロイター/ティム・シェイファー

ボーグルは依然としてウエリントンの11の投資信託の会長だったので、それらを使ってウエリントンのファンド運用に特化した子会社としてバンガードを新設した。

「私の最終的な目標は幅広い基盤をもつ会社をつくることであり、以前のリーダー職を辞めたときと変わらず、『熱意に燃えて』新しいリーダー職に就いた」とのちにボーグルは書いている。

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Rawpixel.com/Shutterstock

同社の説明によると、バンガードの最初のインデックスファンドは「中流への確実な道」と「嘲笑された」そうだ。しかし今では、そのインデックスファンドがバンガード500インデックスファンドとして名を馳せ、現在のバンガードの運用資産である5.1兆ドルの70%を占めている。

「当時の私たちは……複合的なミューチュアルファンドを運用する斬新で優れた方法の構築に挑んでいた。バンガード実験の目的は、ミューチュアルファンドも独立して運用が可能であり、しかもその際に株主に直接的に利益をもたらすことができると証明することにあった」とボーグル自身が創業から10年後に語っている。

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2014年6月17日、ニューヨークで開かれたグローバル・ウェルス・マネジメント・サミットで語るバンガード・グループの創業者で元CEOのジャック・ボーグル。 

ロイター/シャノン・ステイプルトン

おそらく、ウォーレン・バフェットほどボーグルのことを高く評価する投資家はほかにいないだろう。両者は低コスト投資の可能性に対する情熱と確固たる信念を共有していた。

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ウォーレン・バフェット

ケビン・ラマルク/ロイター

2017年のバークシャー・ハサウェイ株主総会でバフェットは、ボーグルが「この国でほかの誰よりも一般投資家のために多くのことを成し遂げた」と表現した。

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ジェイソン・リード/ロイター

かつてバフェットは、低コストと確実なリターンを特徴とするインデックスファンドを創出したボーグルを「英雄」と呼んだ。ふたりは質素な日常生活を送るという点でも共通している。

ボーグルはニューヨークで会議があるときも、前もって高級ホテルで一泊するのではなく、早朝の電車を使ったことが知られている。1993年のある記者による取材の際には、5.95ドルのビュッフェを避け、もっと安いメニューを選んだ。

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吸収 / Shutterstock.com

2017年にボーグルを取材したMarketWatchのコラムニストによると、ボーグルはかつて、1度だけ飛行機のファーストクラスを利用したことがあるようだ。チケットがたった50ドルでアップグレードできたからで、それ以上の額を支払うことは正当化できなかっただろうとボーグルは語った。

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カンタス航空

2012年のインタビューで、ボーグルは唯一の楽しみを明かしている。「毎年冬になると、私は妻と1週間休みを取って、フロリダのリゾートへ行く。でも、自分のためにお金を使うことは本当に我慢できない」

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ジョン・ビロウス/シャッターストック

ボーグルは公式に引退することはなかったが、心臓移植の手術を受けるために、1996年にバンガードのCEO職を退いた。ボーグルは1956年に結婚した妻イヴ・シェラードを残してこの世を去った。ふたりのあいだには6人の子がいる。

2012年、ボーグルは『ニューヨーク・タイムズ』に対し、「私にとって、お金に関する唯一の後悔は、これ以上与えるものがないということ」と語った。2018年時点のボーグルの資産は「1億ドルをはるかに下回っていた」と報道されている。『ニューヨーク・タイムズ』の記者によると、この事実にボーグル自身はいつも満足していたようだ。

「慈善活動における最善のルールは、自分自身痛みを感じるまで与えること。なぜなら、誰ひとりとして自分の力だけで人生を切り抜けることはできないのだから」とボーグルは言った。

アドバイスを求められると、ボーグルはいつも基本的な答えを繰り返した。「低コストで買えて一生保持できるファンドを使って可能な限り効果的に投資すること。過去の業績に目を向けるのではなく、広範な株式インデックスと債券インデックスのファンドを買い、その際、債券の割合をだいたい自分の年齢と同じにする」と2012年にロイターに対して説明した。

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バンガードを創業したジョン・ボーグル。

ヴァンガード

ソース: ヴァンガード; ビジネスインサイダー; ニューヨークタイムズ; マーケットウォッチ; ロイター; ニューヨークタイムズ

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執筆者について: nipponese

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