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2024-08-08 02:00:00
ベネチアではオーバーツーリズムが悪化しており、市当局は団体観光客を制限する意向だ。
ジョーイ・ハッデン/Business Insider
- ベネチアが観光公害対策として試験的に行った税制度は、観光客を十分に抑えることができなかった。
- 観光客の流入が止まないため、2カ月で200万ユーロが徴収された。
- ベネチアは最近、団体観光客に対して25人までの制限を設け、拡声器の使用を禁止した。
ベネチアの狭い橋は、観光客ですし詰め状態だ。 運河をバックに、ポーズを取って自撮りしようと立ち止まっている人々の間をかき分けて進まなくてはいけない。パーソナルスペースを確保することはあきらめて人込みの中にいるしかない。
それは、地元の人々も同じだ。
観光公害(オーバーツーリズム)は歴史的な街を苦しめている。そこは毎年何百万もの人をもてなすようには作られていないのだ。
それが、ベネチア市が4月に観光税を試験導入した理由だ。日帰り旅行者は、5ユーロ(約800円)のチケットをオンラインまたは街の入口のブースで購入することになった。違反した場合は50~300ユーロ(約8000~4万8000円)の罰金が科せられる。
この試験的な手数料は、4月25日~7月14日、29日間の観光のピーク時に実施された。その目的は観光客を抑えることであり、資金調達のためではなかった。
誰もがこれを良いアイデアだと思っていたわけではない。地元民の多くは、この手数料は基本的な旅行の自由に反するもので、なおかつ観光客を抑えるには安すぎると思っていたため、初日に500人が抗議した。

橋を埋めつくすベネチアの観光客。
マルコ・セッキ/ゲッティイメージズ
「チケットは失敗だ、市のデータが証明している」とベネチア市議のジョバンニ・アンドレア・マティーニ(Giovanni Andrea Martini)はAP通信に語った。
マティーニによると、試験プログラムの最初の11日間で、1日あたり約7万5000人がベネチアを訪問した。これは、2023年の3つの大型連休の1日の訪問者よりも約1万人多い。試験運用終了までに徴収された観光税は、200万ユーロ(約3億2000万円)に上った。
次は団体観光客の人数制限
税制の試験プログラムが終了した後、ベネチアはオーバーツーリズムを緩和するために、団体観光客に25人までの上限を設けるという別の規則を制定したとロイターは報じた。
8月1日から、26人以上の団体には、25~500ユーロ(約4000~8万円)の罰金が科せられる。2歳以下の子ども、または教育を目的とする旅行、例えば学校の遠足などには適用されない。
また、政府は他の歩行者の迷惑にならないよう、団体ツアーでの拡声器の使用を禁止した。
新たな規則は市街地だけでなく、近隣の3つの島、ブラーノ島(Burano)、ムラーノ島(Murano)、トルチェッロ島(Torcello)にも適用される。
ベネチアやアムステルダム、バルセロナといった人気の観光地で、オーバーツーリズムが悪化しているようだ。地元民は観光客に抗議し、政府は人気の場所を見えないようにするなどしている。
旅行者は、あまり知られておらず本当に観光客を必要としている国を訪れることで、こうした問題の軽減に貢献することができる。
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