日本語版
最新ニュース
科学&テクノロジー

長寿研究で次に注目されるのは「臓器年齢」 | Business Insider Japan

血液検査で臓器の年齢を測定できる日が来るかもしれない。 デジコンフォト/サイエンスフォトライブラリ/ゲッティ ある研究で、成人5676人を対象に11の臓器の年齢を測定したところ、約20%の被験者に1つの臓器の老化が加速している状況が見られた。 この研究では、心臓の老化が加速している人は、心不全のリスクが15年で250%高まることが分かった。 この研究は、生化学に基づいて年齢を測定する「生物学的年齢」という考え方に基づいている。 年齢が単なる数字以上のものではないことを示唆する証拠が増えている。 億万長者のブライアン・ジョンソン(Bryan Johnson)を例にとってみよう。書類上、彼は46歳だ。しかし彼は「年齢が健康や寿命について何かを意味する」という考えに異議を唱え、話題を呼んでいる。厳格な菜食主義、定期的な運動、そして1日100錠以上の薬を飲むという厳格なアンチエイジング療法によって、彼の心臓は37歳、皮膚は28歳、肺活量は18歳という検査結果を示しているとジョンソンの主治医がブルームバーグに語っている。 では、彼はいったい何歳なのだろうか。医師によると、彼は「生物学的年齢」をおよそ5歳引き下げることができたという。生物学的年齢とは、長寿に注目する界隈で流行語となっているもので、アメリカ国立老化研究所(NIA)は「生化学に基づく細胞、組織、臓器系の真の年齢」だとしている。しかし、Business Insiderが以前報じたように、一般的な老化の基準がないこともあり、ひとつの数字で老化を表すという考え方は物議を醸している。ジョンソンの検査結果でさえ、臓器がすべて同じ速度で老化するわけではないことを証明している。 長寿研究における最新のブレークスルーによって、特定の臓器の年齢を測定する方法があるかもしれないということが示唆されている。「Nature」誌に掲載されたこの研究では、成人5676人を対象に機械学習モデルを利用して11の主要臓器の年齢を分析した。この研究での重要な発見は、約20%の被験者に1つの臓器の老化が加速している状況が見られ、そのことが死亡リスクを20〜50%高めることと関連しているということだった。 生物学的な年齢よりも、自分の「最も年を取った臓器」の方が、今後の健康状態や、加齢に伴い発症する可能性のある病気について、多くのことを教えてくれるかもしれない。例えば、心臓の老化が加速している人は、心不全のリスクが毎年増加し、15年のフォローアップ期間中で250%高まったことが、この研究で明らかになった。また、脳と血管における老化の加速を見ることで、もっとも精度の高いバイオマーカー検査並みに、アルツハイマー病の進行を予測できることも分かった。 臓器ごとに年齢を測定する技術は、まだ主流になるには程遠い。しかし、ウォール・ストリート・ジャーナル(-)によると、このコンセプトは長寿研究者の関心を集めている。簡単な血液検査で患者が臓器の年齢を調べられる日が来るかもしれないとWSJに語る研究者もいる。がんを調べる血液検査がすでにあることを考えれば、これも遠い先の話ではないだろう。 しかし、医師が患者の治療法を考える前に、このような情報を患者に提供するメリットはほとんどないと考える研究者もいる。 メイヨークリニックで老化を研究する医師で教授のジェームス・カークランド(James Kirkland)博士は、WSJにこうに語っている。 「加齢性の病気になる可能性があることを早めに知ったとしても、予防措置や治療法が定まらない限り、大した助けにはならないだろう」 #長寿研究で次に注目されるのは臓器年齢 #Business #Insider #Japan

長寿研究で次に注目されるのは「臓器年齢」 | Business Insider Japan

1710767678
2024-03-18 10:00:00

血液検査で臓器の年齢を測定できる日が来るかもしれない。

デジコンフォト/サイエンスフォトライブラリ/ゲッティ

  • ある研究で、成人5676人を対象に11の臓器の年齢を測定したところ、約20%の被験者に1つの臓器の老化が加速している状況が見られた。
  • この研究では、心臓の老化が加速している人は、心不全のリスクが15年で250%高まることが分かった。
  • この研究は、生化学に基づいて年齢を測定する「生物学的年齢」という考え方に基づいている。

年齢が単なる数字以上のものではないことを示唆する証拠が増えている。

億万長者のブライアン・ジョンソン(Bryan Johnson)を例にとってみよう。書類上、彼は46歳だ。しかし彼は「年齢が健康や寿命について何かを意味する」という考えに異議を唱え、話題を呼んでいる。厳格な菜食主義、定期的な運動、そして1日100錠以上の薬を飲むという厳格なアンチエイジング療法によって、彼の心臓は37歳、皮膚は28歳、肺活量は18歳という検査結果を示しているとジョンソンの主治医がブルームバーグに語っている。

では、彼はいったい何歳なのだろうか。医師によると、彼は「生物学的年齢」をおよそ5歳引き下げることができたという。生物学的年齢とは、長寿に注目する界隈で流行語となっているもので、アメリカ国立老化研究所(NIA)は「生化学に基づく細胞、組織、臓器系の真の年齢」だとしている。しかし、Business Insiderが以前報じたように、一般的な老化の基準がないこともあり、ひとつの数字で老化を表すという考え方は物議を醸している。ジョンソンの検査結果でさえ、臓器がすべて同じ速度で老化するわけではないことを証明している。

長寿研究における最新のブレークスルーによって、特定の臓器の年齢を測定する方法があるかもしれないということが示唆されている。「Nature」誌に掲載されたこの研究では、成人5676人を対象に機械学習モデルを利用して11の主要臓器の年齢を分析した。この研究での重要な発見は、約20%の被験者に1つの臓器の老化が加速している状況が見られ、そのことが死亡リスクを20〜50%高めることと関連しているということだった。

#長寿研究で次に注目されるのは臓器年齢 #Business #Insider #Japan

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。