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2025-07-07 08:30:00
- 年齢を重ねた人は、資産管理への関心が薄れたり、納税申告で苦労したりし始めることが多い。
- 親の資産管理の引き継ぎについて話し合うのは難しいが、多くの場合で必要なことだ。
- 早いうちから話し合いを始めてリスクを避けながらも、親の自主性を尊重することが重要。
両親をそれまで40年間住んでいたアパートメントから高齢者向け住宅に引っ越しさせたとき、姉と私は母の記憶力が衰えていることに気づいた。家計の管理は母の担当で、父は資産管理の方法をまったく知らなかったため、私たち姉妹が代わりに請求書の支払いや口座の管理を行うことにした。
親や年上の家族が資産や家計の管理をできなくなる瞬間は、必ずしもはっきりとわかるものではない。私はプランテ・モラン(Plante Moran)社のパートナーで上級信託責任者のシェリ・スタイン氏と話した。スタイン氏は公認会計士(CPA)、認定ファイナンシャルプランナー(CFP)、認定投資管理アナリスト(CIMA)の資格をもっている。高齢のクライアントとの仕事を通じて、高齢者が資産管理能力を失いつつあるサインと、家族ができるサポート方法について学んできた。
1. 資産管理を習慣的にしなくなる
「私の経験上、年齢を重ねた人々は資産管理習慣への関心を失うことが多いようだ」とスタイン氏は語る。以前は投資口座についてたくさん質問していた人が関心を示さなくなったり、明細書を開封もせずに積み重ねたりし始めたなら、サポートする時期が来ているのかもしれない。
高齢者が定期的にファイナンシャルアドバイザーの助言を得ている場合は、そのアドバイザーに憂慮すべき変化に気づいていないか尋ねるのもいいだろう。両親にお金について直接質問することをためらってはいけない。あなたのサポートが、彼らの退職後の貯蓄を詐欺や無謀な浪費から守ることにつながるかもしれないのだから。
2. 納税書類をまとめることに苦労し始める
スタイン氏は、問題が表面化しやすい分野として税金を挙げた。私の知人のひとりも、納税申告書の書き方がわからなくなったことから、早期認知症の発見につながった。
もし親が納税申告に必要な情報をまとめられないようなら、書類の整理を手伝ってもよいか尋ねてみよう。手伝わせてくれたなら、彼らの資産管理がうまくいっているかどうかを知るきっかけになるはずだ。
3. 詐欺の被害に遭う
「最近よく見られる大きな問題は金融詐欺だ」とスタイン氏は言う。スタイン氏の父親は、母親がフェイスブック上の詐欺に繰り返し引っかかるため、クレジットカードを取り上げなければならなかった。
誰でもフィッシング詐欺の被害に遭う可能性があるが、繰り返し口座が危険にさらされ、ネット上で適切な判断ができない場合は、高齢者が個人情報の盗用に対してより強力な保護を必要としているサインだとみなせる。スタイン氏は、脆弱な高齢者への教育機会を提案し、「サイバーセキュリティに関する情報は大いに役立つだろう」と語る。
スタイン氏の母親のケースのように、オンライン詐欺師による悪用を防ぐために、その人が自分の口座にアクセスするのを制限する必要が生じることもあるだろう。
高齢家族の資産管理をサポートするためのヒント
親の資産管理を引き継ぐことは簡単な決断ではない。口座にアクセスする人を家族全員が信頼しなければならないし、サポートが詐欺の手段になってもならない。そして高齢者がそのサポートを喜んで受け入れる必要がある。
「人任せにするのではなく自分で物事を管理することは、尊厳の問題でもある」とスタイン氏は言う。そのため、クライアントがミスから守られながらも、自分でコントロールしている感覚を得られる方法を提案するよう心がけている。以下、移行を楽にするためのヒントを紹介しよう。
早めに始める。「早い段階で変更して、その状態を習慣にすれば、移行の負担が少なくて済む」とスタイン氏は語る。災難が起こるまで待ってはいけない。両親が苦心しているサインに注意を払い、資産を守ることについて話し合うようにしよう。
リスクと自主性のバランスを見つける。「人任せにするのではなく自分で物事を管理することは、尊厳の問題でもある」とスタイン氏は言う。支出に制限を設けながら、両親にも役割を与える方法を見つけよう。たとえば、スタイン氏のクライアントのひとりは、自分が合計してどれぐらいの寄付をしているのかが把握できなくなっていた。そこでスタイン氏が、経済的な安定を危険にさらすことなく寛大でいられるよう、年間の慈善寄付計画を立てるのを手伝った。
困難な話し合いを避けない。スタイン氏は、難しい話し合いこそ、長期的には最も役立つ可能性が高いと指摘する。両親を怒らせてしまうかもしれないが、彼らを経済的破滅から守れるのなら、その価値はある。「最悪のシナリオは、親がお金を使い果たして自分で生活できなくなることだ」とスタイン氏は言う。誰もそんなことを望んでいない。
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