福井県福井市の羽水高校に通う2年生5人が、県産食材をふんだんに使ったご当地ラーメン「ふくいホワイトつるつるいっぱいラーメン」を開発した。トマト白湯をベースにした一杯で、10月12日に市内のラーメン店で数量限定販売されることが、福井新聞の報道で分かった。
高校生が開発したご当地ラーメンの全貌
福井県福井市の羽水高校に通う2年生5人が、探究活動の一環としてご当地ラーメンの共同開発を行った。今年3月に別の探究活動から集まったメンバーが、「大好きなラーメンを自分たちで作りたい」という思いからチームを結成した。学校祭での販売を目標に掲げ、2年生に進級してからの活動を本格化させている。リーダーの村瀬ひいろさんは、自身の得意とするSNS発信を活用して味の好みに関するアンケートを実施した。その結果をもとに、地元の人気店である「麺屋鶏っぷ」の協力を取り付け、7月ごろから具体的な試作作業をスタートさせている。
試行錯誤を重ねて決まったトマト白湯ベース
開発の過程では、雪をイメージした「ホワイト」や、方言の「つるつるいっぱい」をはじめ、サーモンや恐竜といった多様なテーマでアイデアが出された。協力店舗側で納豆、鶏白湯、トマト白湯といった複数の案が試作され、最終的にトマト白湯ベースを採用することが決定した。メンバーの広浜菩さんは、この味について食べたことのない斬新さがありながら、濃過ぎず幅広い世代に食べてもらいやすい仕上がりになったと自信を示している。スープやチーズがしっかりと絡み合う中太麺が選ばれ、全体のバランスが緻密に計算された。
福井の特産品を生かしたこだわりのトッピング
完成した一杯には、福井県内の豊かな地域資源がふんだんにトッピングとして取り入れられている。あわら市産のトマト「越のルビー」をはじめ、ルッコラやターサイといった野菜が彩りを添える。さらに、福井県立大学などが開発したチーズ「越ノ白雪」が、冬の雪景色に見立てて上から振りかけられる仕組みだ。8月下旬に開催された学校祭では80食を用意し、わずか約30分で完売を記録した。トマトが苦手だった生徒からも、濃厚でありながら食べやすいという好意的な意見が寄せられ、一般販売に向けた確かな手応えを掴む結果となった。
10月12日に麺屋鶏っぷログハウス店で30食限定販売
学校祭での成功を経て、10月12日には福井市の「麺屋鶏っぷログハウス店」において、一般向けに30食限定で販売されることが決まった。当日は開発に携わった5人の生徒たちも店頭に立ち、直接顧客へと提供する予定となっている。リーダーの村瀬さんは、学校祭とは異なり不特定多数の客に食べてもらうことへの不安を口にしつつも、トマトでありながらトマトっぽくない味わいやチーズと麺の絡み合う美味しさを楽しんでほしいと期待を込める。また、旭煌太さんはスープの出来栄えを絶賛し、最後まで飲み干してほしいとアピールしている。
今後の展望と学校関係者の評価
今回の限定販売を一つの契機として、生徒たちは他のラーメン店での提供や各種イベントへの出店も視野に入れ、福井のご当地ラーメンとして県外へも広く発信していきたいという意欲を示している。短期間での商品化という成果について、指導にあたる小川隼人教諭は、周囲の協力があったことは認めつつも、生徒たち自身の強い行動力があってこそ成し遂げられた快挙だとその健闘を称えている。