米海軍のニミッツ級航空母艦4番艦「セオドア・ローズベルト」が2026年の展開を開始するため、9月27日にカリフォルニア州サンディエゴからひっそりと出港したと、艦船ウォッチャーらが報告した。ハワイ沖でのリムパック演習を終えた同艦は、次の哨戒任務に向けて準備を進めていた。
セオドア・ローズベルトがサンディエゴを出港した背景
セオドア・ローズベルトは7月に実施された2026年の「環太平洋合同演習(リムパック)」で主導的な役割を果たした。その後、次の哨戒任務に向けて8月の大半を準備に費やしたと報じられている。準備期間を経て、同艦はサンディエゴ湾のコロナド半島側にある母港のノースアイランド海軍航空基地に帰港し、展開前の訓練や各種認証を完了させていた。
帰港時期が2027年以降にずれ込む可能性
同艦がサンディエゴにいつ戻れるのかは現時点で不明である。しかし、米海軍が限られた数の空母を中東に継続的に交代派遣していることを踏まえると、帰港は早くても2027年の春、あるいは夏までずれ込む可能性があると指摘されている。
エイブラハム・リンカーンの長期洋上展開の実態
中東には同じくサンディエゴを母港とする空母「エイブラハム・リンカーン」が派遣されていたが、8月にアラビア海を離れた。ニミッツ級空母の5番艦である同艦は通常の寄港なしに250日以上にわたって洋上にとどまり、この期間は米海軍の空母としては最長となった。エイブラハム・リンカーンがサンディエゴに到着する頃には、全体の展開期間は米原子力空母として過去2番目の長さとなり、冷戦終結以降の米空母全体で見ても2番目に長くなる見通しである。
長期化する米空母の展開と過酷な運用状況
2025年11月21日にノースアイランド海軍航空基地を出港したエイブラハム・リンカーンは、9月30日時点ですでに313日にわたって展開を続けている。そのほとんどの期間は洋上にあり、9月頭にようやくタイに本格的な寄港を果たした。この状況は憂慮すべき傾向を示す一例にすぎないとされている。米海軍の最新にして最大の空母であるジェラルド・R・フォード級空母1番艦「ジェラルド・R・フォード」も、直近の展開期間が326日に達しており、そのうち数カ月間は対イラン作戦のため中東で作戦行動を実施した。
中東における空母2隻態勢の継続と今後の見通し
米海軍協会(USNI)の報道部門「USNIニュース」によると、作戦が発動される少し前の今年2月以来、米海軍は中東に空母2隻を配備する態勢を維持している。この地域には空母のほか、1個水陸両用戦即応群と独立して行動する艦艇数十隻も派遣されている。こうした限られた艦艇による長期間の運用と継続的な配備が今後どのように推移するのか、各方面の動向が注目されている。