9月1日の米株式市場で、主要株価指数が揃って下落した。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の上昇と、それに伴うインフレ懸念が国債利回りを押し上げ、連邦準備制度理事会(FRB)が今月後半に金融引き締めを行うのではないかという懸念が広がったためだ。
主要指数の動きとハイテク株の下落
ニューヨーク株式市場で、S&P 500は0.4%下落し、ナスダック総合指数は0.8%、ダウ工業株30種平均は38ドル(0.1%)下落した。市場全体としてはハイテク株の下げが重石となり、エヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、マイクロン・テクノロジーがそれぞれ約2%下落したほか、マイクロソフトやアルファベットも1%以上の下げを記録した。
国債利回りの上昇と原油高
原油価格の上昇がインフレを加速させ、FRBの金利政策に影響を与えるとの懸念から、世界的に債券利回りが上昇している。米国の10年債利回りは2025年1月以来の水準に達した。また、日本の10年債利回りは1996年8月以来の高水準に、ドイツの指標的債券の利回りは2011年以来の高水準まで上昇した。


原油市場では、米国産原油が3%上昇して1バレル88ドルを上回り、ブレント原油先物も2%超上昇して92ドル前後で取引された。これは、米国とイランの間で軍事行動が再開されるなど中東情勢が緊迫していることを受けた動きだ。月曜日にはホルムズ海峡を通過していたタンカーが正体不明の物体3つによって攻撃されたほか、ドナルド・トランプ大統領はFox Newsに対し、米軍基地へのイランによる最新の攻撃について、相手に激しい打撃を与える意向であると述べ、対抗措置を示唆している。
ゴールドマン・サックスのトレーダーは、個人投資家協会のセンチメント調査データを引用し、市場が多くの指標で神経質な兆候を示していると分析している。